♪ 空を越えて ラララ 星の彼方 ゆくぞ アトム 科学の子 ♪
この歌詞を作ったのが谷川俊太郎さんだったことが、今日の朝日新聞のbe版songで分かった。このコーナー、よく聞く歌の生まれた背景を教えてくれるとても興味深い記事が多い。
最初歌詞がなく曲だけだった主題歌に、全米放映にあたって英語の歌詞が付けられているのに驚いた手塚治虫が、詩人の谷川俊太郎さんに作詞を電話依頼してきて、この詞は作られたそうだ。手塚さんは、谷川さんの詩集を読んでいたらしい。
「ラララ」のフレーズが軽快で明るい歌だが、
「ラララ」について、谷川さん自身が
「冗談半分で『言葉が思いつかなかったから』と言っていますが、本当は言葉と言葉の間にある『音の隙間』なんです」と説明してくれたそうな。
音の隙間! う~ん、詩人らしい言葉だ!
谷川俊太郎さんの詩の中で特に私が好きなのは、宣伝にも使われ有名になった「
朝のリレー」
言葉で世界の広がりを表現する素晴らしさが一杯に詰まった詩だ。
今日、鉄腕アトムの主題歌の作詞が谷川俊太郎さんだったと知って、彼の詩が私の幼い頃から心に住んでいたことを知ってうれしくなった。こういう良質な世界観を持つ人の言葉に、小さい時から自分も触れていたんだなあ、と誇らしく思った。
そうそう、思い出したが、私の小さい頃にはディズニーワールドという放送があって、ディズニーのおじさんが最初に出てきて話をして・・・なんて、素敵な番組もあった。あの放送も本当に良質だった。今の子供達は、どんなテレビをみて育っているのだろう。
これからの子供達の心にも、是非同じように素敵な種を撒かれていることを心から願った。そして、自分もそんな種を撒ける人になりたいとも・・・