三日月を過ぎたお月様は、仕事帰りに外で私を待っていて「お疲れ様」とお迎えしてくれる。だから、「お迎えお月様」と私は呼ぶことにしている。今日は仕事をしながらも、青い空が窓のブラインド越しでも感じられる快晴。
一緒に帰る友人に、「ひと足先に外にでて待っているね~」と告げて外にでた私を、向かいの建物の上で待っていてくれたのは、こんなお月様だった。
<2017年12月25日15:36>
半月のように見えるが、明日の18:20に丁度半分の上弦の月になるので、まだ凹みがある。今日はいろいろな買い物を終えて、電車が発車する前にホームから空を見上げてみたら、もう暗くなった空でこんな風な姿を見せてくれていた。
これだと、はっきり(まだ半月ではない)と、分かる。西に移動しながら、22:52に沈むまで私たちを見守ってくれるお月様。まだまだ、その姿を楽しめそうだが・・・その間にも、どんどん半月に近づいて行くのが分かるはず。そして、明日の夕方にはちょうど「半月」になった姿。明日も、お月様が見られるかな?
ところで、日馬富士の暴力事件に次いで今マスコミが話題にしていた上野のパンダの赤ちゃんシャンシャンの公開。ネット予約も殺到しての大騒ぎに、「ちょっと待った」と和歌山県の仁坂吉伸知事が異議を唱えたという(ココに詳細)
何と、和歌山県の白浜町の「アドベンチャーワールド」では現在、5頭のジャイアントパンダが暮らしており、これまで既に15頭のパンダが生まれ(!)この前も3頭中国に返して計11頭のパンダを中国に送り返しているという。
上野のパンダの報道を見ながら、パンダの赤ちゃんってそんなに生まれるのが大変なんだ~と思っていたけれど、実は5年ぶりだけれど上野でも5頭目の誕生。和歌山県白浜では、ばんばん赤ちゃんが生まれ、15頭も育っていたとは!!!!!
その中には3年前に生まれた双子のパンダまでいるという。これ、全然大騒ぎされなかった!(唖然。可愛さは一緒なのに。動画はココから)なぜ、そうなるのか。
これまでパンダに赤ちゃんが生まれても、新聞は関西版の社会面に小さな囲み記事を書くだけ。数年前の上野のパンダの赤ちゃんが死んでしまった時の報道騒ぎの時に、マスコミの「東京偏重地方軽視が如実に出た」と感じた和歌山県知事は、「NHKは日本放送協会という名称をやめて東京放送協会THKに改称したらどうでしょう」も皮肉で苦言を呈したそうだ。
今回も同じことになるかと知事は懸念していたが、各局も和歌山のパンダについてのコメントを加え、NHKでも「クローズアップ現代」などで白浜のパンダのことも取り上げたらしい。結果オーライ?
ただ、私としては「このフィーバー、マスコミが民衆を躍らせるのは意外と簡単なのかもしれない」と、背筋がヒヤリと冷たくなるのを感じた。12月14日のブログに書いたが、<ドイツでは、国民の投票でナチスを選び台頭させてしまった反省が根深くある。だから、憲法にあたる基本法の改正は、国民投票でなく、しっかりした知性がある代表者が決めることにしている。なぜなら、「時に国民は熱狂してとんでもないことをすることを知っているからだ」>という。
国民の投票が、マスコミの扇動によって流されて行われることのないよう。自分自身が、しっかり地に足をつけて、報道を選択していかないといけないと再び思い知った。この前の都知事選の時はどうだったのか?衆議院選挙前の森友・加計報道、山岡不倫報道はどうだったのか・・・。
熱狂したのが赤ちゃんパンダの間はいいが・・・「時に国民は熱狂してとんでもないことをする」民主主義の危険をしっかり胸に刻んで、私たちは2度と悲惨な戦争に日本を導かないようにしないといけない。日本人は、ドイツ人のように、民主主義の危険を認識しているだろうか。
こうしてマスコミと一緒に、日馬富士問題だ、パンダだ、東京オリンピックだ!!!と踊っている間にも、武器輸出の3原則は崩れ、共謀罪で国民への監視体制は強化され、政府の行為への国民の不信感には「丁寧な説明」はないままに国会を終え、原発は再稼働、再生可能エネルギーへの転換は他国にすっかり遅れをとって・・・・。
「タダほど怖いものはない」と言うが、民放は企業スポンサーがお金を払いタダで国民は見ている。新聞は、お金を払って読んでいるが、宣伝もついている。宣伝のない「週刊金曜日」、「DAY'S JAPAN」とかの雑誌を、大事にしないといけないかもしれない。NHKは、国民がお金を払っている。国民がもっと注目して、意見を言って反映していい番組を作ってもらわねばならない。「東京偏重」の是正を含めて・・・・そんなことを考えた。