オリックス・バファローズの先発は「エース」平野佳寿。タイガースは先発の≪谷間≫で仕方なく、プロ入り初登板「初先発」のルーキー上園啓史。戦前からタイガースの不利は否めなかったが、初回にあっさり先制点を許して、嫌な予感は当たる。またしても、先発投手の大量失点か? 打線は平野の前に「0」行進を続けるのか?
しかし上園は【2回表】以降、立ち直り(開き直り)無失点を続けていく。球速が140kmを超えないのに、何故抑えられるのか? シーズン開幕当初に(同じルーキーの)左腕・小嶋達也(今や懐かしい…!?)に感じた疑問を、この上園にも感じた。ファームでも圧倒的な成績を残しているわけでもないのに、このピッチング。【5回表】まで1失点に抑えて、マウンドを降りた。「次」もローテーションで使って貰えそうだ。
一方、打線は予感通りに相手の「エース」平野の前に「0」行進を続け、最近の典型的な<負けパターン>の一つ。「今日も駄目なのか…?」と諦めかけていた【8回裏】事件は起きた。
先頭の今岡誠がセンター前ヒットで出塁して、代走は藤本敦士。6番・鳥谷敬は初球から送りバントの構えをして、初球に実行! しかし、これが(ファウル)フライになって、万事休す! と思われたが、フライを追ったキャッチャーが、打席で固まったままの鳥谷と接触して、これが「守備妨害」を採られて、OUT!
分からん話ではないが、ファウルフライを打ち上げた鳥谷に1塁に走る義務は無く、打席でフライを打ち上げてしまって(一瞬)固まったままだった。ただ、その一瞬だった。キャッチャーが即座にフライを追い駆けたのも一瞬。この≪一瞬≫と≪一瞬≫の交錯。
しかし、ルールブックではこういう場合、「守備妨害」を採られることは仕方がないのだろう。だが球審のベテラン谷博(部長待遇)もキャッチャーと一緒に打球を追っていたから、その交錯シーンは全く観ていない。バファローズ側(キャッチャー)のアピールで「判定」を下した。その行為に如何わしさを感じる。自らの眼で見ていないことを相手側の一方的なアピールだけで「判定」した。この部分にタイガース側、岡田彰布監督は怒ったのだろう。気持ちは分かる。観客(多くのタイガースファン)だって納得しない。
岡田監督の執拗な抗議……しかし、その口調は温厚なものだった。務めて冷静に「なんでそうなるんや?」と(こちらが)納得するような「解答」(説明)を球審に求めている姿勢だった。しかし、最初にキレたのは、球審の谷! 岡田監督の顔面に向かって吠え、それに怒った監督が手を出した。岡田監督、人生初の退場……
結局【8回裏】は点が入らず、【9回裏】へ……しかし16分間に及ぶ抗議によって、先発の平野の精神面を気遣ったバファローズのテリー・コリンズ監督が、先発の平野を交代させ、クローザーの加藤大輔がマウンドへ。加藤もこんな交代、予期していなかっただろう。タイガース側も「想定外」。平野を交代させる為に、抗議の時間を長引かせていたのだとしたら、凄い「役者」だが、岡田監督にそんな芸当は出来ない、だろう。
代わった加藤から先頭の赤星憲広が「1-3」から四球を選び、2番・関本健太郎が「ここは絶対決めなきゃ」と硬くなりすぎて、送りバントを(珍しく)失敗して、1-OUT_1塁。しかし、ここで3番・林威助が「勝負を決める」サード・オーヴァー! レフト線に転がるツーベース(2塁打)を放って、1-OUT_2,3塁。4番(金本知憲)が敬遠されて、1-OUT満塁で途中出場の藤本が「決死」の四球を選んで、「守備妨害」の人、鳥谷の背中にデッドボールが当たって、サヨナラ! 「2対1」。
このムード、これが翌日(9日)の試合に繋がると誰もが信じたのだが……繋がらない2007年のタイガース。どうすればいいのか? 何が原因なのか? 誰か教えてくれ? 「答え」が見つからない、2007年。現場レヴェルで「答え」が見つからない、こういうときはフロントが“救いの手”を差し伸べるべきなのだが、この連中が悉く「無能力」だから、≪負≫の連関は続く。
福原5敗目…“無援”5回2失点 (デイリースポーツ)
しかし上園は【2回表】以降、立ち直り(開き直り)無失点を続けていく。球速が140kmを超えないのに、何故抑えられるのか? シーズン開幕当初に(同じルーキーの)左腕・小嶋達也(今や懐かしい…!?)に感じた疑問を、この上園にも感じた。ファームでも圧倒的な成績を残しているわけでもないのに、このピッチング。【5回表】まで1失点に抑えて、マウンドを降りた。「次」もローテーションで使って貰えそうだ。
一方、打線は予感通りに相手の「エース」平野の前に「0」行進を続け、最近の典型的な<負けパターン>の一つ。「今日も駄目なのか…?」と諦めかけていた【8回裏】事件は起きた。
先頭の今岡誠がセンター前ヒットで出塁して、代走は藤本敦士。6番・鳥谷敬は初球から送りバントの構えをして、初球に実行! しかし、これが(ファウル)フライになって、万事休す! と思われたが、フライを追ったキャッチャーが、打席で固まったままの鳥谷と接触して、これが「守備妨害」を採られて、OUT!
分からん話ではないが、ファウルフライを打ち上げた鳥谷に1塁に走る義務は無く、打席でフライを打ち上げてしまって(一瞬)固まったままだった。ただ、その一瞬だった。キャッチャーが即座にフライを追い駆けたのも一瞬。この≪一瞬≫と≪一瞬≫の交錯。
しかし、ルールブックではこういう場合、「守備妨害」を採られることは仕方がないのだろう。だが球審のベテラン谷博(部長待遇)もキャッチャーと一緒に打球を追っていたから、その交錯シーンは全く観ていない。バファローズ側(キャッチャー)のアピールで「判定」を下した。その行為に如何わしさを感じる。自らの眼で見ていないことを相手側の一方的なアピールだけで「判定」した。この部分にタイガース側、岡田彰布監督は怒ったのだろう。気持ちは分かる。観客(多くのタイガースファン)だって納得しない。
岡田監督の執拗な抗議……しかし、その口調は温厚なものだった。務めて冷静に「なんでそうなるんや?」と(こちらが)納得するような「解答」(説明)を球審に求めている姿勢だった。しかし、最初にキレたのは、球審の谷! 岡田監督の顔面に向かって吠え、それに怒った監督が手を出した。岡田監督、人生初の退場……
結局【8回裏】は点が入らず、【9回裏】へ……しかし16分間に及ぶ抗議によって、先発の平野の精神面を気遣ったバファローズのテリー・コリンズ監督が、先発の平野を交代させ、クローザーの加藤大輔がマウンドへ。加藤もこんな交代、予期していなかっただろう。タイガース側も「想定外」。平野を交代させる為に、抗議の時間を長引かせていたのだとしたら、凄い「役者」だが、岡田監督にそんな芸当は出来ない、だろう。
代わった加藤から先頭の赤星憲広が「1-3」から四球を選び、2番・関本健太郎が「ここは絶対決めなきゃ」と硬くなりすぎて、送りバントを(珍しく)失敗して、1-OUT_1塁。しかし、ここで3番・林威助が「勝負を決める」サード・オーヴァー! レフト線に転がるツーベース(2塁打)を放って、1-OUT_2,3塁。4番(金本知憲)が敬遠されて、1-OUT満塁で途中出場の藤本が「決死」の四球を選んで、「守備妨害」の人、鳥谷の背中にデッドボールが当たって、サヨナラ! 「2対1」。
このムード、これが翌日(9日)の試合に繋がると誰もが信じたのだが……繋がらない2007年のタイガース。どうすればいいのか? 何が原因なのか? 誰か教えてくれ? 「答え」が見つからない、2007年。現場レヴェルで「答え」が見つからない、こういうときはフロントが“救いの手”を差し伸べるべきなのだが、この連中が悉く「無能力」だから、≪負≫の連関は続く。
福原5敗目…“無援”5回2失点 (デイリースポーツ)