先頭打者(乙坂)をカウント「3-2」から内角の速球(144km)で見逃し三振に仕留めた(阪神タイガース)先発の望月惇志(22歳)。2番打者(梶谷)も「1-2」に追い込んで、4球目を外角低め(147km)に決めて、マウンド上でクルッと背中を向けたが、なぜか判定は「ボール」。3球目(149km)と同じ球を投げたのだが。球審の名前を見て、納得した。飯塚富司(57歳)、札付きの審判だ。
実績の乏しい乙坂には「ストライク」の宣告をし、実績のある梶谷には2ストライクまでは「ストライク」を宣告するが、2ストライクを取られたら、際どい球は「ボール」に判定する「梶谷ボール」。序列・格を重んじる日本プロ野球。
飯塚の妨害にもメゲず、1回表のピンチ(1アウト二塁)を脱した望月。その後もランナーを出しながら「0」に封じてきたが、4回表1アウト一塁で突然の謎の降板指令……もっと望月の投球を見ていたかった。
阪神望月「感謝しかない」引退横田に捧ぐ無失点投球(日刊スポーツ)