活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

カール・マイって知っていますか。

2012-01-13 13:58:02 | 活版印刷のふるさと紀行
 七福神詣での話からパリへ飛んでしまって、われながら自分の思考回路の混乱ぶりに
いささか呆れております。お許しください。

 浅草七福神が9か所あって、実際は九福神あることを歩いてみて知りました。道理で
かなり足が疲れました。9か所でご朱印を頂いた色紙は我が家の玄関の下駄箱の上に
鎮座してもらって、いよいよ本論に入ることにします。

 私はこのところ「積ん読派」の仲間入りをきめこんだ感があります。ところが、正月に
その山から引っ張り出して読んだ1冊に戸叶勝也さんの『カール・マイ』に刺激されました。
サブタイトルに“知られざるドイツの冒険作家”とありましたが、正直、私にとってもカー
ル・マイは知らない作家でした。

 戸叶さんによると、カール・マイはドイツでは大人気作家で、百年余の間に聖書につぐ
発行部数を数えている子どもでも知っている「国民作家」だというのです。現に彼の著作
だけを専門に出すカール・マイ出版社があるそうですし、映画化されている作品もあるそ
うです。

 テレビの「タイム・ショック」ではありませんが、知らないとなると口惜しいではあり
ませんか。先日、アラブへ行ったばかりで興味もあるので、さっそく『砂漠への挑戦』を
アマゾンで求め読んでみました。

 舞台がエジプトで、百年以上も前ですから地理的環境は違いますが、なかなかスリリング
でした。そういえば、いまはこういった冒険小説の類は少なくなりました。もちろん、マイ
にとってはもっと純文学系統の作品もありますが、正月です。『ティグリス河の探検』
『悪魔崇拝者』など、彼の血沸き肉躍る活劇作品をもう2~3読んでみたいと思います。
 

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする