活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

U・G・サトーさんの富士山

2013-01-02 11:09:24 | 活版印刷のふるさと紀行

 あけましておめでとうございます。元旦の東京はおだやかな天候にめぐまれました。テレビが富士山の頂上に顔を出す初日の出の映像を見せてくれていました。

 富士山は富士山でも私は昨年暮れに福音館書店から出た『富士山うたごよみ』を手にしています。グラフィックデザイナーのU・G・サトーさんがここ数年富士山のイラストレーションを描き続けておられることは賀状やカレンダーを通じて知っておりましたが、それが実に楽しい「絵本」になったのです。

 楽しいのにはワケがあります。見開き2ページをつかってU・G・サトーさんの富士山に、俵万智さんの短歌と二十四節気の説明と短文が配されているのです。立春から始まって冬至まで富士山の四季をじっくり味わえる、いわば、おふたりのコラボレーション絵本です。

 表紙の富士山と「立春」のページをお見せしましょう。「春一番の思いよとどけ 青空はあなたに続く色の階段」俵さんのみずみずしい感覚の短歌に、U・G・サトーさんの青い富士山と青い空。身近かに小さな子どもがいたらいっしょにページを繰りながら読み聞かせたいし、恋人がいたら肩を寄せ合って四季の富士山を語りたい、そんな気持ちにさせる正月向きの絵本です。

 

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