活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

月日は百代の過客

2013-01-29 14:33:37 | 活版印刷のふるさと紀行

 夕方、豊洲のララポート周辺を歩いてみました。きょうは少し暖かそうだったのと、なんとなく気づまりから解放されたかったのです。春海橋のたもとからララポートに向かう近隣マンションのプライベート河岸の感のある晴海運河沿い散歩道は飼い犬を抱いたり、引っ張ったりする人ばかり。ペットも相棒もいない私は場違いの感じすら受けました。

 千葉市内は積雪だというのにこの辺りは快晴、このところ日が長くなったこともあって、5時だというのに、まだ、かなり遠くまで見通せるのです。旧石川島のドックのクレーンが電飾されているのも手伝って薄暮のなかで輝きはじめる一瞬はちょっといい風景。

 喧噪のララポートには入らずに、ベンチに座って暮れていく水辺を眺める。前を人の気配の少ない遊覧船が通り過ぎる。ふっと「月日は百代の過客にして」奥の細道の冒頭が口をついて出て自分でもびっくりしました。その寸前、もう、1月も末に近いと月日の経過を考えていたせいでしょうか。

 カヌーでもあれば、今いる、この晴海運河から隅田川に抜けてちょっとさかのぼれば、芭蕉記念館や芭蕉像のあたりにすぐ行けるのにと飛躍するのでした。暗くなると極端に寒くなりました。見回すとペット連れの人の影も形もなくなっていました。

 

 

 

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