先日、仕事帰りにふと空を見ると、月が山に隠れるくらい低い位置にありました。
月デカ!!
いつもより大きく見える月にビックリ!
まさか月が近づいてる?
地球と衝突!?
政府はこの事を隠していて、今頃は対策におおわらわで、でもアマチュア天文マニアの間で騒ぎになって、今夜にも記者会見?
まるで走馬灯のように人類滅亡のシナリオが頭をめぐりました。
…もちろん目の錯覚です。
月が地平線近くにある時に、大きく見える現象は昔から報告されています。
だまし絵みたいな物?
私たちは目で見た物をそのまま見てるんじゃなくて、脳で加工した映像を見ているんですよね。
犬は白黒でしか世界を見れないし、モンシロチョウは紫外線でオスとメスを見分けている。花の蜜をエサとする昆虫には、花びらは黒く、蜜のある場所は白く反射して見えるそうです。
脳って面白いですね。
最近読んだ本は、復刊が嬉しいフレドリック・ブラウンのSFショートショート。
『スポンサーから一言』(創元SF文庫)
と
『未来世界から来た男』(創元SF文庫)
米ソ緊張の高まる冷戦時代。
いよいよ開戦かと思われたその日、世界各地のラジオから、同じ時刻にその声は聞こえた…
「スポンサーから一言」
………
「戦え」
疑心暗鬼になる各国。
しかもその放送は、日付変更線や夏時間を採用している地域があるにもかかわらず、現地時間で必ず同じ時刻に放送されたのだ。
つまり、一時間の時差のある地域の境にそれぞれラジオを置いて、同じコンセントから電源を取っていても、一方のラジオが「戦え」と放送したきっちり一時間後に、すぐ隣のラジオがもう一度同じ言葉を繰り返す。結果的に同じ時刻に放送されたことになるが、こんなことは不可能だ…
「戦え」と言われた人類は?
それにしても「スポンサー」とはどういう意味?
フレドリック・ブラウンは1940年代から活躍したアメリカのSF・推理小説作家。
ちょっとシニカルな作風で、クスリと笑わせながらも、大人の皮肉があちこちで顔を出しています☆
もう一冊は20世紀を代表するドイツの劇作家ブレヒトの
*(キラキラ)*『母アンナの子連れ従軍記』*(キラキラ)*(光文社古典新訳文庫)
『三文オペラ』などの作品で知られるブレヒトの、『肝っ玉おっ母とその子どもたち』の新訳戯曲。
17世紀ヨーロッパの「三十年戦争」を舞台に、幌馬車を引きながら戦場で抜け目なく商売をする「度胸アンナ」と三人の子どもたち。
聖母も娼婦も超えた…と評されている愚かだけどたくましい「度胸アンナ」の姿に、人間の本質の一端があるように感じました。
あと一冊はマンガ。
竹本泉さんの「よみきりものの…」シリーズ第6巻☆
*(キラキラ)*『たちこめるバラのかおり』*(キラキラ)*(エンターブレイン)
竹本泉さんは小学生の時に「なかよし」に連載されていた『あおいちゃんパニック!』からのファン♪
今回もほんわかした女の子や男の子や魔法使いや猫耳(ホントは狼耳)の女の子やトンネル堀りなどが活躍(?)します☆
このシリーズ、力が抜けるので好きなんですよね~
めっきり寒くなって鍋焼きうどんの美味しい季節になりました。
私は最後にコロッケを入れて食べるの好きです。
そろそろコタツも出そうかな。