毎年京都の清水寺で発表されるその年を象徴する漢字。
今年2014年は「税」でしたね。
消費税の増税に、税金の使われ方。政務調査費を不正に申請した疑いで記者会見をした号泣議員さんもいらっしゃいました。
それだけ政治が一番の話題になる年だったということでしょうか。
12月14日に行われた衆議院議員選挙。
結果は自民党、公明党の連立与党の勝利で終りました。
過半数は238議席でしたが、自民党だけでも過半数を超える291議席。
自公連立だと3分の2を超える326議席を獲得して、衆議院で圧倒的有利な議席数となりました。
安倍晋三総理大臣は、これで与党の経済政策である「アベノミクス」や、憲法改正に向けた取り組み、集団的自衛権の行使容認や消費税の2017年10%増税に国民の信任を得られたと主張するでしょうね。
衆議院の任期は4年。
解散をしなければ2018年まではこのまま安倍政権が続くことになります。
私も寒い中、投票に行って来ました。
今回も投票率が低かったですね。
毎回「投票済証」をもらってくるのですが、うちのところは小さな白い紙に、味もそっけもない文字が数行印刷されているだけ。
これ、地元のアーティストにデザインさせるとか、アニメやアイドルとコラボするとかすれば、もっと投票率上がるんじゃないの?
日本人の収集癖はかなりのもんよ?
まあ、物で釣るのも何ですが、まさか投票した人に金券を配るわけにもいかないですしね。
一番いいのは、国会議員に送り出したい候補者が全国にあふれることなんですが・・・・・・
日本は選挙に立候補するための供託金が高いですからね。
国会議員の場合、選挙区での立候補に300万円。どこかの政党の比例区からなら600万円。選挙区比例区重複立候補の場合、選挙区300万円+比例区重複分として追加で300万円の合計600万円。
供託金は戻ってくることもありますが、獲得投票数が規定に満たないと没収された上に、公費でまかなわれる選挙中に使用した車の経費や作成したビラやポスターの製作費も、自費で払う事になります。
供託金を募金で集める党もありますね。
ネット選挙が解禁になって、こうした選挙にかかる費用を低く押さえたり、クラウドファンディングと呼ばれる、広く人々に呼びかけ出資者をつのることで資金を調達する動きもありますが、著名人や実業家ならともかく、一般人にはまだまだ敷居が高いような気がします。
アメリカやフランス、ドイツには供託金制度は無く、制度がある国でも10万円以下とか、高くても100万円少しくらいかな?
また選挙に出馬したとしても職場を辞める必要がなく、休暇扱いとなり、任期が終れば復職できる制度がある国もあるそうです。
日本は選挙に出馬するリスクを高く設定しすぎなような気がするなぁ。
投票したい人(党)がいないという人が多いから、投票率が低いままなような気がするんですけどね。
しかし選挙の結果は結果。
日本人は自民公明という船頭を選んだわけですから、行き先もしっかり見極めないと。
船頭が変わるだけならまだしも、舟をヘタに改造してバランスを崩し、ひっくり返るようなことになったらみんなそろって水の中ですからね。
それだけは勘弁して欲しい。
くわばらくわばら。
われわれは結局何を目ざすべきか。
世の中を知り、これを軽蔑しないことだ。
―ゲーテ「温順なクセーニエン」第一集から―
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