私的図書館

本好き人の365日

おしやべりで勇敢な戦士リーピチープ♪

2008-05-10 19:03:00 | 本と日常
いよいよ映画、*(キラキラ)*『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』*(キラキラ)*の公開が迫ってきましたね♪

『ナルニア国物語』はイギリスのオックスフォードで教鞭をとっていたC.S.ルイスが書いた物語で、第1章『ライオンと魔女』は1950年に発表されました。

ルイスは同じ大学で教壇に立っていたJ.R.R.トールキンらとサークルを作り、自分の書いた作品を発表しあっていたそうです。

J.R.R.トールキンは先に映画化された『指輪物語』の作者☆

妖精やフォーンたちが踊り、動物たちがおしゃべりするナルニアの世界。

『カスピアン王子の角笛』の映画映像がテレビで流れていますが、ねずみの戦士、リーピチープの姿が公開されてちょっと感動しています♪

今回の映画で一番の注目株かな☆

リーピチープ、ファンなので♪♪

映画の公開は5月21日!

早く観に行きたいなぁ☆



『十三妹』

2008-05-08 19:20:00 | 本と日常
久しぶりに電車に乗りました。

最初は田んぼや山ばかりだった景色が、どんどん住宅やアパートに変わり、目的地に着く頃には、お店やオフィスビルで埋め尽くされて遠くが見えなくなっていました。

山なんて見えやしない。
さすが都会は違います。

電車の中で読んでいたのは十一世紀のペルシアの詩人、オマル・ハイヤームが書き記した、

*(キラキラ)*『ルバイヤート(四行詩)』*(キラキラ)*

「どうせ栄華を極めても、貧乏で苦労しても、みんないつかは死んでしまう、だったら酒でも飲んで楽しもう」

と、現実の世界を嘆きながらグチるハイヤームの言葉についつい笑ってしまいます☆

「イスラム教も拝火教も関係ない。
天国なんて信じてる奴にまかせておけばいい。
おいらにゃ酒と酒姫(お酒をついでくれる侍者。女性ではなく紅顔の美少年のこと)と花と音楽さえあればいい♪」

と歌うハイヤーム。
大丈夫かな、このペルシアの先生(苦笑)

もう一冊は武田泰淳さんの小説、

*(キラキラ)*『十三妹(シイサンメイ)』*(キラキラ)*

中国の古典小説『児女英雄伝』の主人公、十三妹(という名前、美人で女忍者でとっても強くて仁義に厚いので人々、とくに当時社会的地位の低かった女性から崇拝されている)とその夫で頼りない、安公子(あんこうし)を(十三妹は第2夫人)中心に、『三侠五義』や『儒林外史』といった同じく中国古典小説の登場人物たちを登場させて描いた一大活劇ロマン♪

盗賊の首をいくつも切り落としながら、夫の科挙(中国の試験)試験合格のために美しい夫人の姿から、勇ましい黒装束姿に変わって活躍する十三妹がカッコイイ☆

こんな強くてかわいいお嫁さんをもらってしまってちょっとおどおどしている安公子もいいキャラクターしています♪

この小説、昔新聞に連載されていたとか。

その他に、ラブレーの「ガルガンチュアとパンタギリュエル」の続編

*(キラキラ)*『第三の書』*(キラキラ)*と、

高千穂遙さんの「ダーティペア・シリーズ」

*(キラキラ)*『ダーティペアの大征服』*(キラキラ)*を買って来ました。

読むのが楽しみ♪



五月の本棚 『ドラゴンがいっぱい!』

2008-05-07 23:58:00 | ファンタジー

ドラゴンと聞くと、どんな姿を想像しますか?

大きな体と翼を持ち、火を吹く怪物?

テレビゲームに登場する最強のラスボス?

それとも黄金の上に寝そべり、太古の言葉を話す偉大な生き物?

トールキンの『ホビットの冒険』では、主人公のビルボは13人のドワーフと共に、竜のスマウグから宝を奪い返すためはなれ山に向かうことになってしまいます。

アーシュラ・K・ル=グィンの『ゲド戦記』に登場した竜のカレシンは、魔法の力を無くした主人公のゲドを、ゲドの故郷ゴント島まで送り届けてくれました。

時に悪の象徴となったり、時に偉大な賢者として登場するドラゴンたち。

ちなみに私のお気に入りの竜は、エンデの『はてしない物語』に登場する幸いの竜フッフールです☆

さて、そんなドラゴンたちが普段はどんな生活をしているのか?

とんでもないことを考えた女性作家がいました。

赤い竜が紋章にもなっているウェールズ出身のジョー・ウォルトンが、自分の大好きなヴィクトリア朝小説の世界にドラドンたちを当てはめて、創作したドラゴンたちの日常生活!

今回は、2004年度世界幻想文学大賞受賞、ジョー・ウォルトンの『ドラゴンがいっぱい! ―アゴールニン家の遺産相続奮闘記―』をご紹介します☆

ドラゴンの遺産相続…それは食べちゃうこと!!

まるで人間のように、屋敷に住み(寝室は洞窟だけど)、帽子をかぶり、オフィスで仕事をするドラゴンたち!!

汽車にも乗るし、教会にも通います!(この時だけは翼を使ってはいけません)

自分の土地で農民たち(もちろんドラゴン)を働かせ、お金持ちで身分の高い家に娘たち(もちろんドラゴン)を嫁がせることに熱心な様子は、まるで昔のイギリス貴族のよう。

お茶も飲むし、パーティーもする!!(豚や牛を生でむさぼり食んだけれど…)

肉親が亡くなると涙を流し、悲しみにくれたりもするけれど、その後その遺体を食べちゃうのがドラゴン流!!

ドラゴンがドラゴンを食べると魔法の力で体が大きくなり、強くなれるのです。

どんなに近代化していても、やっぱり基本は大きくて強いものが生き残るのがドラゴンの世界!!

そんなのあり?
さすが、人間のものさしじゃ計れません!!

ドラゴン社会の設定が面白くて、どんどん先を読みたくなってしまいます♪

男性に心を動かされるとウロコがピンクになってしまう娘のドラゴン☆

しかも一度変色してしまうと元には戻らないのだから大変!

へたな男に言い寄られて、うっかりピンクに染まろうものなら、結婚するしかない!!

飛べないように翼を縛られた召し使い達。
自ら翼をしばり教会に仕える牧師。
人間(ヤアルゲ)に蹂躙された征服時代。
伝説のトマリン竜王の財宝?
弁護士に陪審員の並ぶ裁判所。

老アゴールニン啖爵(だんしゃく)の遺産をめぐり、兄弟姉妹、娘婿や息子の嫁や、珀爵(はくしゃく)家に甲爵(こうしゃく)家を巻き込んでドタバタ騒動が巻き起ります。

古くからの慣習に縛られた社会に疑問を持ったり、宗教革命みたいな動きがあったり、遺産相続の争いと共に、ストーリーも楽しめるお得な一冊♪

あなたも、ドラゴンたちのドタバタ騒動に付き合ってみませんか?

でもご用心。

ちょっと油断すると、うしろからパックリなんてことになるかも☆





ジョー・ウォルトン  著
和爾 桃子  訳
ハヤカワ文庫



夏への扉

2008-05-05 23:55:00 | 本と日常
立夏です。

今日から暦の上では夏の始まり。

少し前から近所に出かける時はサンダルをはくようになりました♪

せっかくのGWとは思いつつ、ガソリン代も高くなってしまって、どこにも出かける気がおきません。

本を読んではゴロゴロし、テレビを見てはゴロゴロし、ご飯を食べてはゴロゴロし、ゴロゴロしてはまたゴロゴロしています。

生産性ないなぁ~

仕事仲間の飲み会に少し顔を出して来ましたが、上司が同じようなデザインのTシャツを着ていて居心地が悪かったです。

おじさんはスーツ着て来い、スーツ!!

ちょっと奥まったところにある旅館の座敷でしたが、まあ会費の割りにはいいところでした。

タラの芽など山菜の天ぷらと茶碗蒸しが美味しかったです☆

隣に座っていた天下りのおじさんが、昔話しを夢中になって語ってくれるのですが、こっちはどんどん冷めていくおじさんの前に置かれた茶碗蒸しが気になって気になって…

やっぱり茶碗蒸しはプルプルで熱々のところをくずさずにスプーンですくって食べるのが正しい食べ方ですよね~

明日は連休最終日。

さてさて、何をしようかな?