写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

メッセージへの返事 写真は「山里の藤の花」

2011年05月16日 | 写真
今日の日記はいつもと違って少し長いものになりました。
写真は山里のあちらこちらで美しい姿を見せている山の自生しているフジの花です
(本日は文章と写真は関係がありません)

>市田書記局長のページ、拝読しました。ネット上でも色々と勉強材料を探しています。
>ただ、中傷が多くて・・・・党員のみなさんはどのように対応されておられるのでしょうか?
>私の両親もずっと共産党支持だったそうですが最近まで私も知りませんでした。外に知られるとそれだけで何か「被害」や「いやがらせ」に遭うものなのでしょうか?

ある方からこんなメッセージをいただきました。正確には日本共産党へメールなどで問い合わせればお答えをいただけると思いますが、ちようどいい機会ですのでこの問いに対する返事として私の思うことなどをこの日記に記します。

宿題を頂いたようで、落ちつかない日を過ごしていましたが・・・、「私はこう思っている」ということを少し書いてみます。
私は外国に行ったことがありませんが、あなたが今住んでいるドイツではヒトラーの圧制に抵抗した人々や団体、たとえば映画『白バラは死なず』(Die Weiße Rose)、でも描かれた学生達の反ナチ抵抗運動「白バラ」に参加した学生達は賞賛と尊敬の対象になることはあっても非難やあざけりの対象となることは無いそうですね。
日本では天皇制に抵抗し、侵略のための戦争に反対した日本共産党は第二次世界大戦が終了するまで非合法の存在とされ、弾圧されました。党の協力者はそのことが分かれば非国民として職にも就けづ警察の観察下に置かれ、党員であることだけで牢獄に繋がれ、ときには特高警察の暴力や弾圧で死にいたる党員もいました。世間の人たちは内容は分からないままに日本共産党に近づくことは自分の身にも危険が迫るという恐怖だけは感じていました。
1945年の日本はボツダム宣言を受け入れ敗戦、アメリカ軍を中心とする占領軍のもとで一定の民主化が行われ日本共産党もはじめて合法的な政党として企業や農村で労働組合や農民組合を中心とする民主化運動に参加し国民への影響を持つ政党として国民の前に現れました。
ところが1950年ころ朝鮮戦争を始めようとしたアメリカ軍は戦争反対を叫び、戦争遂行の邪魔になる日本共産党を日本政府や日本財界を巻きこみ公職追放やレッドパージなどで弾圧し。戦前の「共産党は恐い」といういわれのないイメージを最大限利用しました。またドイツと違い日本では戦前の日本を支配した天皇は憲法上の「象徴」として温存され「天皇制」の本質が国民の前で解明され批判されることもなく、財界は旧財閥が支配しA級戦犯であった岸伸介が総理に着くなど基本的には戦前の支配体制の中心を担っていた人たちが反省もなく戦後日本を支配することになりました。
そんな戦後の日本でも日本共産党は労働者や農民、貧しい人たちとともに国民生活の向上と平和のための活動を続けるなかで国民からの共感もひろがりました。
現在では14名の国会議員、先日の一斉地方選では若干の後退もしましたが3000人前後の地方議員を擁し国民のための活動を続けています。

「(日本共産党員や党を支持していることが外に知られると)それだけでなにか被害やいやがらせにあうものなんでしょうか?」という問いに答えるまえに、昨年の赤旗に載った私の短歌を見てください。
  人事部が吾を共産党員としたファイル四十三年後のいまも残るか
     (JALの監視ファイルに賠償命令判決との報道に接して)
日本共産党はいまの日本は財界やアメリカの利益を優先させる「ルールなき資本主義」だとしてまず「ヨーロッパ並みにルールのある資本主義」にしようと国会や地方議会、そして個々の企業、地域で活動していますが、そのこと事態が財界や個々の企業、地域の統制に危険を与えるとして陰に陽に民主的な団体や共産党員、党の協力者へのいやがらせを続けます。またそのことに対する反撃の裁判闘争や支援の運動などはほとんど財界に支配されるマスコミからは黙殺され、一般に知られることは少ないのです。(いま問題になっている「原発」の危険性などの国会や地方議会での共産党の指摘が黙殺されてきたように)
そしてたとえば企業などでは具体的な内容はあきらかにしないまま、戦前から培われてきた「共産党」に対する「暗い」「怖い」というイメージを使いながら「共産党は会社をつぶそうとしている」などのいわゆる「アカ攻撃」と給与格差、出世格差など差別を常態化しそのことで「共産党に近づくな」との社員管理をしています。
そういう意味では被害や嫌がらせには遭い続けているともいえますが、逆に言えば「正しいことを正しいと」言い、企業や地域ではそのことを理解し行動できる、また蔭ながらでも協力いただける方たちと手を携えることで、いわれない批判や中傷、ときにはあからさまな差別にも打ち勝ちながら私自身は現在にいたっています。

「(共産党について)ネット上でも色々と勉強材料を探しています。ただ、中傷が多くて・・・・党員のみなさんはどのように対応されておられるのでしょうか?」
まともな批判には私自身としても応えたいと思いますが・・・、ネット上で飛び交っている非難・中傷の多くは実態に即してのものでなく憶測に基づくものや日本共産党を貶める自身の立場を正当化するためのものが多くほとんどその関係の掲示板やホームページを見ることはありません。
さまざまな「批判」がありますが、その代表的なものの一つに「査問」なるものがあります。いかにも「査問」というものが怖いものであることを前提として描かれますが、日本国語大辞典によれば査問委員会は「ある団体の会員に、不正または過誤のある場合に、これを調査し処分するために、その団体が設ける委員会。」とあります。たとえば自民党で言えば「党規委員会」、民主党で言えば「倫理委員会」に相当するもので、厳密に行われるかどうかは別にして団体、特に国民に責任を持つ政党などでは参加している個人がその設立の目的や約束ごと(「綱領」や「規約」)に会わない行動をしたときにはなぜかを問い、問題点を明らかにし対処することは当たり前のことです。
ことさらに共産党の「査問」なるものを問題視する意見の前提には「共産党は恐ろしい」というイメージを生かすことで「密室でなにかおどろおどろしいことがやられているのでは?」と思わせるところにあります。ところが日本共産党は警察でも検察でもなく、いわんや暴力団でもなくなんら強制力のない団体です。もちろん党へ入ることも離党することも本人の意思で決定する政治団体です。また査問委員会に出て釈明や説明をするかしないかも本人の意志で決まります。本人の自覚こそがこの党の活力の元ですから。インターネットの世界でことさらに日本共産党の「査問」というものを言い立てている方々の多くは綱領規約を守れないことを擁護、正当化しようとするものです・・・。日本共産党に対するさまざまな非難、中傷の類は私からみれば日本共産党の綱領・規約をその通り理解すれば、またさらに日本共産党に加わればいかにでたらめなものかがわかると思います。

少し長い返事になりました。まじめな質問をいただきましたので私なりにまじめにお答えしたつもりですが、ご質問の趣旨と少し違ったかもしれません。たりないところはまたどうかご質問ください。
コメント (2)
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八重桜

2011年05月16日 | 写真
金沢市南部丘陵を回っているとようやく畑仕事の人たちが作業用の小屋に戻ってきているのに会います。「小屋」とは言っても何日間も宿泊しての作業に使えるような一寸した別荘のようなものからかつてこの地域に住んでいた古い家屋に手を入れたものまで、いづれも立派なものです。もちろん皆さん庭もありそこには木も植えられていて、八重桜が少し遅い花をつけています。
今日の写真はそんな八重桜に朝陽が射し込んでいる所を撮ったものです。
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