今朝は「しんぶん赤旗」の地域配達の日、配達を終了して録画していた世界バレーアジア予選女子の対ベトナム戦をテレビ観戦しています。
私が「しんぶん赤旗」を読み始めたころはアメリカがトンキン湾ででっち上げた謀略をもとに北ベトナムへの戦線を拡大、いわゆる北爆が激化し、日本ではベトナム反戦の運動が大きく広がった時期です。そのころは「ベトナム」という言葉や活字に敏感に反応していましたが、ベトナム戦のことも知らない世代がベトナム観光を楽しみ、私もベトナムチームに特別な思いいれも無くごく自然にバレーボールの試合を楽しめることは平和が続いてこそだと改めて思いながらのテレビ観戦でした。
私は中学、高校のころからスポーツ少年であると同時に、小説をよく読む子どもでした。もちろん自分用の本を買うなどということは無くて時間が取れるときは小さな学校の図書室に入りびたりの読書でした。また当時はどこの町にもあった近所の貸し本屋さんで店番をする代わりに本を読ませてもらっていました。
いまも好きな本の分野のに「動物文学」があります。本格的な動物文学との出会いは高校生のころ出合った「高安犬物語」(戸川幸夫)で、当時種として滅びつつあった「高安犬」という日本犬の純粋種を主人公が訪ねて歩くというドキュメントの色濃い物語でした。作者の戸川さんは後に「イリオモテヤマネコ」を発見、確認したことでも知られた動物学者でもあり日本各地に足を伸ばし「犬」だけでなくニホンカモシカなど、野生動物と猟師との関係などを詳しく描く作品も世に出した方です。戸川作品に手ほどきを受けながら当然のようにジャックロンドンの名作「ホワイトハング(邦題:白い牙)」から世界のドキュメント色の強い動物文学へと読書の世界が広がりました。
現在の私が金沢の周囲の広がる山里に生きるニホンカモシカをはじめ多くの種の生きものにカメラを向け続ける原点はその辺りにあるのかもしれませんね。
今日から始まる「第25回リアリズム写真展」でもニホンカモシカの赤ちゃんの写真を出展しています。
今日の写真はわが家に最長老として君臨する居候猫のモー太とたまたま本棚から出していた「世界動物文学全集 30」のコラボです。
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