山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

日本ワインコンクール 金賞受賞ワイン

2019-08-04 13:36:59 | ワイン四方山話

7月29日に、日本ワインコンクールの結果が発表されました。

今年で17回目を迎えた日本ワインコンクールは、日本で行われるワインコンクールでは、最も権威あると思います。

参加ワイナリーは107社。

現在、日本のワイナリーは300社以上ですが、同コンクールに出品できる規模のワイナリーは、300以下と思いますので、参加しているワイナリーは多いと思います。

山梨で開催しているので、もう少し山梨のワイナリーも参加してほしいと感じます。

さて、全12部門に788のワインが出品され、金賞は21点。

金賞を受賞したワインで、最も驚いたのは、このワイン。

甲州種(白ワイン)部門で金賞の、まるき葡萄酒(勝沼)の「まるき甲州2018」。

当店価格は、1,699円(税込、メーカー価格はオープン)。

このワイン、まるき葡萄酒のHPには未掲載。

量販店専門ワインとして、まるき葡萄酒のHPでは案内もなく、販売もしていません。

受賞したまるき葡萄酒も驚いたと思います。

推測すると、量販用のこのワインの出来が、予想以上に良かったため、出品したら金賞になった、というところでしょうか。

ワインは農作物なので、こういうことはよくあります。

ワインは、ビンテージによって、味は変わります。

甲州種葡萄は、奈良時代に日本に伝来し、日本の風土に合い、生き残り、栽培され続けられた続けられた品種。

ヨーロッパ系品種を遺伝子にもつ、ワインにして美味しい、日本固有品種。

名前の通り、山梨で主に栽培されていますが、日本の白ワイン品種で、唯一国際機関(OIV)に登録されているので、山梨以外でも、もっと栽培されて欲しい品種。

山梨以外でも、少しづつ栽培され、今年の甲州種の金賞では、第1位が島根ワイナリー、第2位が秩父ワインでした。

しかし、それ以外の他県の甲州種ワインの入賞は、栃木のマルキヨーと、岡山のサッポロワイナリー(栽培、醸造ともは山梨)のみだったので、さらに他県で栽培されて欲しいですね。

甲州種のワインの良い点は、価格が抑えられている点です。

720mlサイズで、1000円台が、最も多いのが特徴です。

これは、山梨で甲州種ワインの競争が激しいことが原因です。

競争が激しいので、価格を抑えて、品質向上が進んでいます。

価格が低いと、栽培農家やワイナリーが大変、という点もありますが、消費者としてはありがたいですよね。

金賞を受賞した、まるき甲州2018は、少数ですが入荷していますので、よろしくお願い致します。

実店舗のみの販売です。


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