7月29日に、日本ワインコンクールの結果が発表されました。
今年で17回目を迎えた日本ワインコンクールは、日本で行われるワインコンクールでは、最も権威あると思います。
参加ワイナリーは107社。
現在、日本のワイナリーは300社以上ですが、同コンクールに出品できる規模のワイナリーは、300以下と思いますので、参加しているワイナリーは多いと思います。
山梨で開催しているので、もう少し山梨のワイナリーも参加してほしいと感じます。
さて、全12部門に788のワインが出品され、金賞は21点。
金賞を受賞したワインで、最も驚いたのは、このワイン。
甲州種(白ワイン)部門で金賞の、まるき葡萄酒(勝沼)の「まるき甲州2018」。
当店価格は、1,699円(税込、メーカー価格はオープン)。
このワイン、まるき葡萄酒のHPには未掲載。
量販店専門ワインとして、まるき葡萄酒のHPでは案内もなく、販売もしていません。
受賞したまるき葡萄酒も驚いたと思います。
推測すると、量販用のこのワインの出来が、予想以上に良かったため、出品したら金賞になった、というところでしょうか。
ワインは農作物なので、こういうことはよくあります。
ワインは、ビンテージによって、味は変わります。
甲州種葡萄は、奈良時代に日本に伝来し、日本の風土に合い、生き残り、栽培され続けられた続けられた品種。
ヨーロッパ系品種を遺伝子にもつ、ワインにして美味しい、日本固有品種。
名前の通り、山梨で主に栽培されていますが、日本の白ワイン品種で、唯一国際機関(OIV)に登録されているので、山梨以外でも、もっと栽培されて欲しい品種。
山梨以外でも、少しづつ栽培され、今年の甲州種の金賞では、第1位が島根ワイナリー、第2位が秩父ワインでした。
しかし、それ以外の他県の甲州種ワインの入賞は、栃木のマルキヨーと、岡山のサッポロワイナリー(栽培、醸造ともは山梨)のみだったので、さらに他県で栽培されて欲しいですね。
甲州種のワインの良い点は、価格が抑えられている点です。
720mlサイズで、1000円台が、最も多いのが特徴です。
これは、山梨で甲州種ワインの競争が激しいことが原因です。
競争が激しいので、価格を抑えて、品質向上が進んでいます。
価格が低いと、栽培農家やワイナリーが大変、という点もありますが、消費者としてはありがたいですよね。
金賞を受賞した、まるき甲州2018は、少数ですが入荷していますので、よろしくお願い致します。
実店舗のみの販売です。