今日お名古屋は曇りですが、相変わらずのいやな蒸し暑さです。
みっちゃんは先ごろの体調不良で体重が減ってしまいパワーが持ちません、
すこし体重を増やさないと夏を乗り切れないですものね~
名古屋市博物館で行われているポンペイ展に行ってきました。
先ごろあった大ローマ展よりも展示物の質が高いようです。
期日指定前売り券を購入してあったので、簡単に入場できました。
開館時間少し前に行ったのに、チケット売り場は行列ができていました。
この手の展覧会にしては珍しいと思いました、
人気があるのでしょうか
ポンペイはイタリアの南にいちしています。
西暦79年8月24日北のほうにそびえるベスビオス火山の噴火により街がに埋もれてしまいました。
1993年から京都の古代学研究所(当時)の調査隊が発掘した成果の発表です。
まずポスターに使われているフレスコ画、とってもきれいです。
フレスコ画というのは壁にぬりこめられた漆喰が乾かないうちにかく絵のことです。
レオナルドダビンチの最後の晩餐がよく知られています。
私の見たときは修復前で形も色もよくわからない状態でした。
そんなもろいフレスコ画ですが、火山の噴火という悲劇で埋もれたので
まるでつい最近書かれたような新鮮な素晴らしい状態のものが多いのです。
私たちの前には、先日描かれたような繊細さでよみがえってくるのです。
まるでタイムカプセルからよみがえったような素晴らしいものが多いです。
ちなみにこのポスターに使われた絵は「アキレスとキロ―ン」という題です。
ローマの公共の教育施設によくかかれた絵だそうです。
右の若者アキレスはギリシャの英雄、
左は教育者ケンタウルス。
野性を示すために背に毛皮をまとい、
耳もとんがっていますが教え子をみる目は優しい
以前映画「ピータージャクソンとオリンポスの神々」やその原本の中で、
主人公のピータージャクソンの教育がかりとしてケンタウルスが出てくるのをおもいだしました。
この展覧会の中でも、特に私が注目したのは、
地下の7.5メートルのところから日本隊が発見した噴火犠牲社の人骨とかたどりです。
(骨好きみっちゃんです。)
2002年におこなった発掘調査の時に発見された二体の石膏かたどりです。
人骨をとりのぞくと、空洞の部分には髪型、アクセッサリ―などの痕跡がのこっているんです。
ひとりは30代一人は20代の男性。
おどろくことに、片方の男性の両足に奴隷がつける足枷がついていた!
この人骨はポンペイで一番最近発見された人骨ということです。
彼らの死の様子が骨の状態などから、推定、
避難する途中に絶命にした。すなわち火砕流によって焼死したと考えられる。
当時の人口は最高で1万人、派遣された人骨はおよそ1100人
犠牲者は2千人に及ぶと考えられ、
大半は火砕流の犠牲者と考えられているんです。
このことは現代の防災上でも同じことが言えるそうです。
こういう遺跡の研究は今の生活と直接何の関係があると思うこともあるでしょうが
貴重な歴史をものがったってくれるのです。
ポンペイはぶどう酒や地中海の交易でさかえ、ローマの絶頂期でした。
一部の裕福な市民はこの世の極楽生活をおくっていた。
いつでもはいれるお風呂の施設など見張るものも多いです。
美術品家具食器の素晴らしさも言うやに及びません。
それだけに。この犠牲者の無念を図ることができます。
ポンペイが素晴らしければ素晴らしい程、
現代科学の恩恵で、こういう自然災害から逃れることが可能な私たちは幸せと思うのです。