良い秋晴れ日が続いてます。
気持ちも芸術の秋を楽しみたいと
前から行きたいと思っていた名古屋市美術館
「カラヴァッジョ展」を見に出かけました。
彼の作品は日本で言うと関が原の戦いのコロの人なのに
センセーショナルで、新鮮
当時も今も人々を魅了します
2度も殺人を犯し
死刑を宣告されましたが逃亡!
でも彼の作品ゆえ、その才能を惜しんで
庇護者やパトロンがかくまってくれます
でも38歳で逃亡中、熱病で死んだといわれています
でも作品は少ないというか
しっかり残っているのです。
それはその才能故、罪は罪として作品は残って大事にされたのかしら・・
わたしは彼の作品はイタリア・フィレンチェで。ラファイエロ、ボティチェリーなど巨匠の作品が居並ぶルネッサンスコロの作品の隣に
「バッカス」を描いた作品にひきつけられました。
今回はきていませんが
カラバッジョの名前は強烈に残りました。
今回リュートを弾く少年とよく似ています
この右上の作品がリュートを弾く青年です
ラツールやレンブラントなどに先駆け
従来の殻を破ったその描き方など当時の人はいっぺんに
魅了されたことでしょう
後々彼の作風の継承者も一世を風靡したのです。
生の作品を見ると
その怪しいまでに人をひきつけるいわゆる悪の華みたいなもの・・
そして彼の犯罪を犯してしまった悲しみのようなものまで
感じる気がしました。
私はどちらかといえば乙女ティックな美しい絵が好きです
どぎついおどろおどろした
ダビデやサロメが描かれている生首などの世界は好みませんが
彼の精神性を感じる感動的な作品や追従者の作品、
同時代の作品が並ぶ迫力のある作品展でした。
行ってよかったです。いい秋の日でした。