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パリで生涯、街並を描き続け、フランス人の共感を得た画家荻須高徳記念美術館

2015-02-23 21:26:48 | みっちゃん日記

 

名古屋市近郊車で30分くらいのところに稲沢市があります。

稲沢市の美術館「荻須高徳記念美術館」があります

そこの一角で絵の仲間が作品展をするというので拝見させていただきに行きました。

かねてからみたいと思っていた荻須高徳さんの作品もです。

荻須高徳記念美術館とがあるのは荻須さんが稲沢市の出身だったからです。

 

荻須高徳(おぎす・たかのり)

1901年に生まれ

いまの東京芸大を卒業するとまもなく佐伯雄三に誘われ1927年にパリに、

ヨーロッパの歴史ある街を描き、28年にはフランスのサロン・ド・ドートーンヌに入選。

多くのヨーロッパ人の心にしみる絵を描き、支持者愛好かも多く、

ほとんどの生涯をパリで過ごしました。

戦争中を除きほとんどをパリで製作し、86年文化勲章授与され、そのときパリのアトリエでなくなりました。

なんと作品以外に、パリ・モンマルトルのアトリエがこの美術館で再現されているのです。

展示されてる中央の彼のパレット・筆

パレットには絵の具が載ったままです。

・・アトリエで製作中に倒れ、

最後の言葉は「筆を洗っておいてくれ」だったんです。

油絵は使用後すぐに筆を洗わないとかたくなり、使用できなくなるんですね。

 

戦争のため1940年日本に帰国するのですが、1948年に日本人画家として戦後初めて入国を許されるんですね

そして彼の借りていたアトリエは日本に帰国していても友人がそのまま借りておいてくれたのです。

この事実からしても彼の支持者が以下に多かったのかもわかります

この記念館は1983年に開館。

荻須さんの存命中でした。

彼の作品はパリを中心としたパリらしい作品です。

 

実にパリの感じをよく表しています

私も今回しみじみ、かれの作品群を見ていますと、

何かよきヨーロッパの町並みに対する愛情のようなものを感じられます。

何よりもプライド高く、芸術の審美眼の高いフランス人が彼の作品を認め、愛し、みとめていろんなフランスの勲章を授与してるのも判る気がします

そして、当時パリ帰りが日本では実力以外にぱりがえりというだけでもてはやされ、

時のパリの流行の画家たちの物まね的な絵が多い中、彼は自分のスタイルを確立しつらぬいたことを改めて感じます

だからこそ日本に帰らなかったのかな・・て思ったりしました。

 

小さな美術館で日曜の午後2時間ほどの間

荻須さんの作品を見てるのは私以外一人しかいません

もったいない

ほかで見られないようなエッチングの作品や本人が出てるパリの街中での荻須さんのビデオがたくさんあり楽しめます

機会があったら見てほしい。

都会ならもっと多くの人が訪れる、見ごたえのある美術館です

 

今日のヒロちゃん

そうねえ彼の作品には動物はいないのね。

読んでくださってありがとう。


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