<はやぶさ 遥かなる帰還>
映画『はやぶさ 遥かなる帰還』予告編
映画みてきました。
前回の「ハヤブサHAYABUSA』も見ています。
↑クリックしてくださいその時のブログに飛べます。
前回は「丁寧なドキュメンタリー映画」とするなら、
今回は「ハヤブサ物語」といえるでしょう!
すなわち、NASAの10分の1の予算で、
世界初の偉業のサンブルリターンほかの実験探査をやってのけた
探査機ハヤブサをめぐるの帰還までの人間物語だと思うのです。。
ハヤブサがいろんなトラブルにみまわれても故障だらけになっても、
サンプルを入れたカプセルを放出し、
自らは燃え尽きるために地球に帰ってくる。
ロボット、機械なのにまるで生き物のような気がしてくる「ハヤブサ」
それは作られたドラマ以上のドラマティックだったことは
みなさんご存じ。
だからこうして映画になるんですものね。
2回目、どんな映画になるのか・その点が興味がありますね。
一番の印象
後半から、じんわりとなみだが出てきて目から流れおちました。
決して号泣にはならない。
その理由は?
町工場の金銭感覚に乏しい経営者が作ったカプセル
無重量の地でもバウンドしないターゲットマーカー
働いている企業との板挟みになりながら、世界初の長期運用に挑戦し続けるイオンエンジン
サンプル回収成功に導いた、サンプラーホーン
等をめぐる人々の物語であり、
「勇気と責任をもって挑め。そしてあきらめるな
、自分たちの力を信じて前へ進め」
この映画はいまを生きるすべての日本人への力強いメッセージである。映画を目的としてつくられたからとおもう。
2つ目の理由
映画を観る前にワイドショウで、この映画の宣伝のために出ていた,主役のプロジェクトマネジャー山口駿一郎役の渡辺謙さん、
「沈まぬ太陽』「インセプション」「硫黄島からの手紙』など見ている、ハリウッドの競演スターに勝るオーラを出して
存在感をだしているのを感じていた。
だがこの映画ではそういうオーラを消し去って、
科学者合理的なものの考え、いろんな危機的場面で
冷静に分析判断できる普通の学者になりきっている!
びっくりしたな~
ハリウッドなどでは、ほんとの俳優さんというのはその役に、
自分を改造し、はまってしまているのをよく見る。
彼もそういう一人でした。
抑えに抑えた演技
そこには言葉以上のかれのこの作品に対する思いが感じらるんです。
ほかには
この映画には端々に面白い会話がいくつかあります。
ハヤブサが迷子になり予算が削られそうになってる時.
JAXAの幹部が科学技術省に、予算を削らないように頼みこむ場面で・・
「太陽系の起源なんか調べてなんになる!」
と財務省が言ってるんです。という会話。
おもわず爆笑!
町工場の社長、金銭感覚に疎い。もうけ主義でないから銀行からも、融資の相手にされない。
別れた女房とともに出ていった、今では、朝日新聞のはやぶさ記事を書く娘に向かって
「人間、金だけじゃない。金づくだけで動くんじゃない・」という。
「そういって年中、金に不自由して苦労してる。
母さんもそれで出ていったんだ。』・・・という娘
これにもぶふふ~
ケチでないと今は金のたまらない世の中
こんな面白い会話がちりばめられています。
渡辺謙さんが、
「こいうhappy物語が果たして、被災地の人々を勇気づけられるのがどうか?・でも自分は俳優です。次世代への願いも込めてできることを全力でやりました。」
ということをかたってる。
そういうものを感じられる。
「はやぶさ遥かなる帰還」という映画でした。
世界一オンリーワンを目指して世界2位ではだめです。
はやぶさの成功の華やかなことの終わり。
後、車でおくろうという申し出をことわり、
夜空の元歩いて駅まで向かう
山口駿一郎!
「人生で探査機の企画は3回たずさわれる。
2回目がハヤブサで幸せでした」と
のコメントをいい終えて・・・・・
じんわりと涙が浮かんでくる映画でした。
読んでくださってありがとう