アメリカのボストンに住んでいた友達が、
日本のコレクションよりすごい日本美術コレクションの美術館があるのよ~
とため息交じりに話してくれた事があります。
それがボストン美術館の東洋の芸術部門です。
名古屋ボストン美術館という美術館があります
。高い賃料を払ってボストン美術館から美術作品をかりでいるのです。
あまりの高額な賃料に、経済からの寄付がままならなくなった昨今、閉鎖のうわさも出ているんです。
高い税金を払ってもう名古屋に、この手の美術館はいらないわ~という気持ちも持っていました。
でも今回特別展「日本美術至宝」を見て、
よくぞボストン美術館を名古屋に持ってきてくれた。
という考えに変わりました。
ボストン美術館の初代館長はあのフェノロサです
正倉院の貴重な品を調査したり、秘蔵仏百済観音をみなの目に触れることができるようにしたのも彼でしたよね。
帰国の時たくさんの美術品をもちかえりました。
当時日本では廃仏毀釈が進み、寺の貴重な秘蔵の美術品がどんどん売りに出され粗末に扱われていました。、
日本のものより、舶来ものが珍重されたんです。
この最後の龍の絵もそんな中でうられ、襖絵としてはがされた状態で長く保存され、今回修復され、初公開です。
その圧倒的な迫力、筆の確かさ、黒と白でこんなにダイナミックな竜の絵が描けるなんて驚きです。
かれらはそういうものを確かな目で買いあさり、ボストン美術館を充実させました
東洋部門では岡倉天心も一役買っていたという美術館です。
詳しくはこちらで。。。
こういう構成で展示されています。
海外に国宝級のものがこんない多く流失したのは残念ですが、
日本の国を破壊しつくした第2次世界大戦のことを考えると、このボストン美術館の芸術品は幸せだったかもしれませんね。
「尾張名古屋は城で持つ」といわれた名古屋城も昭和20年の春に、多くの芸術品と共に焼けおちてしまったんですからね。
貴重な作品群が見られるのはすごいことですよね。
感動の展覧会でした。
この後大阪と福岡でもあるのですね、
これは一見に値しますよ~
読んでくだってありがとう。