信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

春はまだまだ春はまだまだ

2008年02月19日 21時55分09秒 |  日記
今日も家を出発し、茅野から諏訪へ向かう。
どこもかしこも一面、雪景色で朝の光は目にまぶしい。
道路は乾いているが、道路脇は1メートル近くの雪の壁になっている。
今日は役割は採血で、これまで35年間人の血管に針を刺し血液を頂くなどという恐れ多い仕事から遠ざかっていたが、赤十字では出来ませんでは通じない。
初めは心臓が飛び出しそうな勢いで、失敗を恐れ、相当なストレスでへとへとだったが、これで通算3度くらい一人で何十人も受け持った結果、腕が上がった。

しかし本業は午後からの保健指導だ。
諏訪にある施設だが、受診者は長野県全県下から受けに来る。朝6時に家を出てくるという。大部分企業の社員であるが個人もいるし年齢分布も広い。
私にとっては始めて顔を合わすのであり、午前中の健診項目の結果が午後まとまるので、それを見て直接面談をする。
何が飛び出すかわからないが、話をすると人間外見では本当に判断は出来ないといつも思う。
割合この季節は学校の教員が受診してくる。教員のキャラは本当に幅広い。
ストレスを抱えて、外にそれを出せない悩みも抱えている。
同じ長野県内でも単身赴任している人もいる。
元の勤務先を振り返れば同じ企業内の社員であり、勤務先の風土は同じである。福利厚生、職場環境、処遇、とても恵まれている。しかしその中にいるときはその恵まれているのを受け止めずもっと多くを望む。
その職場を離れてみると、その恵まれていたことを痛感する。
そのような気持ちでこの長野県の勤労者に向かうと、その環境には
様々あると学ばされることになる。
沢山の職場で働いている人にめぐり合い、少しずつ慣れてきたために
段々違った視線で相手に向かい合うことになって来た。

雪景色の中の毎日の往復で早い地方では梅便りを聞くが、まだまだ諏訪は春はずっと先にある。

友人がピカソのサルタンバンクの肖像画を写真で送ってくれた。
いい色合いで何度見ても飽きない絵である。

                   pikaso1  サルタンバンク.jpg