今から20年前の朝の5時46分、阪神、淡路大震災が起きた。
この朝の事ははっきりと思い出す。
寒い朝だったが、家族の食事を作るので台所に立ち出勤の準備をしていた。
東京だが、これまでに経験のない強い地震だった。
子供たちは高校生だった。
あの時生まれた子供が成人式を迎えた。
20年という時間の重さと速さは生きていると次々と起きていく人災、天災に忘れられていく
が悲劇は繰り返さないために、遺族を想い今日は静かに考える日とした。
20年間の間に自分の人生も大きな転機を何度も迎え、乗り越えやっと今か・・・と思うと
もう先の生活も見通しもつかず老いを背負って世の中には役に立たなくなってしまった。
丁寧に家の中の掃除をしながら、お昼にパン作りを始めた。
これまで働いている時は気が向かなかったパン作りだが、時間を得てみると
料理や手芸、ガーデニング、野菜作りへと向かった。
ホームベーカリーに凝ったが伊那に越してきてから、手づくりパンを始めた。
パン作り教室に通う時間もなく自分で教本を読み、作り始めた。
作り方は著者により全部違い、出来上がったパンは思い通りに行かなかった。
こね方、発酵時間、室温、焼き時間、どれをとっても試行錯誤し相当訓練しなければならない。
作業に集中しながら、お昼過ぎのTBSのラジオで久米宏の久米なんですが、を聞いた。
テンポが速く日曜の夕方の久米書店の著者とのやり取りとこのラジオ番組での異業種の
職業のインタビューが知らない世界を覗き、知識が得られて面白い。
本日のゲストは新井紀子氏。
国立情報学研究所の教授。
一ツ橋大学在籍中にイリノイ大学へ留学し数学を専攻した。
本人は数学は一番苦手で計算が不得意なので嫌いだったというが数式が好きになった教授
から感化され留学したという。
結婚し育児もし、ロボットの開発をし、スーパーウーマンだ。
人工知能の開発をしているが本人はスマホも携帯も持たず、夫も数学の学者だが携帯も持っていない。
自宅では電子レンジも嫌いで機械に命令されるのは大嫌いなのでボタンを押して
お知らせする家電は使わないと不思議な夫婦だ。
20年前の違いを述べていたが今の世の中人工知能のお陰で商品開発、も証券マンも営業マンも
仕事の領域を取って代わってしまった。
通販も顧客のバックグラウンドは全て情報化され次にお買い上げ可能な商品まで示されてしまう。
アメリカでは入試の時の小論文の採点はロボットが行うという。
数をこなすには人は疲労が伴うし、個人の経験や感情などが微妙に採点に反映されないからだそうだ。
などなど、驚きながらパン作りをした。
将来、ロボットが東大を受験して合格するかの検証を重ねているという著書が紹介された。
そういえばあらゆる分野で人間の手作業を離れた職業もあり、20年前の携帯電話やパソコン
の進化は陰で研究を続けているお陰なのだ。
人間しか出来ないこと、これからも続く災害現場の復興は果てしなく時間が必要だが
戦争と同じく忘れて風化せず心の中に残し続けたい。
出来上がったテーブルロールはこれまで作ったパンより柔らかく、初めてかみ締めた味が
満足できるものになった。少し表面がプツプツだが良しとしよう。
人間だから同じものがこれからも出来るかどうか自信はない。

この朝の事ははっきりと思い出す。
寒い朝だったが、家族の食事を作るので台所に立ち出勤の準備をしていた。
東京だが、これまでに経験のない強い地震だった。
子供たちは高校生だった。
あの時生まれた子供が成人式を迎えた。
20年という時間の重さと速さは生きていると次々と起きていく人災、天災に忘れられていく
が悲劇は繰り返さないために、遺族を想い今日は静かに考える日とした。
20年間の間に自分の人生も大きな転機を何度も迎え、乗り越えやっと今か・・・と思うと
もう先の生活も見通しもつかず老いを背負って世の中には役に立たなくなってしまった。
丁寧に家の中の掃除をしながら、お昼にパン作りを始めた。
これまで働いている時は気が向かなかったパン作りだが、時間を得てみると
料理や手芸、ガーデニング、野菜作りへと向かった。
ホームベーカリーに凝ったが伊那に越してきてから、手づくりパンを始めた。
パン作り教室に通う時間もなく自分で教本を読み、作り始めた。
作り方は著者により全部違い、出来上がったパンは思い通りに行かなかった。
こね方、発酵時間、室温、焼き時間、どれをとっても試行錯誤し相当訓練しなければならない。
作業に集中しながら、お昼過ぎのTBSのラジオで久米宏の久米なんですが、を聞いた。
テンポが速く日曜の夕方の久米書店の著者とのやり取りとこのラジオ番組での異業種の
職業のインタビューが知らない世界を覗き、知識が得られて面白い。
本日のゲストは新井紀子氏。
国立情報学研究所の教授。
一ツ橋大学在籍中にイリノイ大学へ留学し数学を専攻した。
本人は数学は一番苦手で計算が不得意なので嫌いだったというが数式が好きになった教授
から感化され留学したという。
結婚し育児もし、ロボットの開発をし、スーパーウーマンだ。
人工知能の開発をしているが本人はスマホも携帯も持たず、夫も数学の学者だが携帯も持っていない。
自宅では電子レンジも嫌いで機械に命令されるのは大嫌いなのでボタンを押して
お知らせする家電は使わないと不思議な夫婦だ。
20年前の違いを述べていたが今の世の中人工知能のお陰で商品開発、も証券マンも営業マンも
仕事の領域を取って代わってしまった。
通販も顧客のバックグラウンドは全て情報化され次にお買い上げ可能な商品まで示されてしまう。
アメリカでは入試の時の小論文の採点はロボットが行うという。
数をこなすには人は疲労が伴うし、個人の経験や感情などが微妙に採点に反映されないからだそうだ。
などなど、驚きながらパン作りをした。
将来、ロボットが東大を受験して合格するかの検証を重ねているという著書が紹介された。
そういえばあらゆる分野で人間の手作業を離れた職業もあり、20年前の携帯電話やパソコン
の進化は陰で研究を続けているお陰なのだ。
人間しか出来ないこと、これからも続く災害現場の復興は果てしなく時間が必要だが
戦争と同じく忘れて風化せず心の中に残し続けたい。
出来上がったテーブルロールはこれまで作ったパンより柔らかく、初めてかみ締めた味が
満足できるものになった。少し表面がプツプツだが良しとしよう。
人間だから同じものがこれからも出来るかどうか自信はない。
