やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

キシタアツバ(富山市関など)

2020-07-04 15:35:51 | 昆虫類

イラクサの仲間(メヤブマオでしょうか?)の群落のそばに、茶色っぽい小さな蛾がとまっていました。ウエブサイトでアツバの仲間の写真を順に見ていき、似たものはいくつかありましたが、キシタアツバに到達しました。幼虫の食草はヤブマオ(イラクサ科)です。


《メヤブマオ?の群落のそばにとまっていたキシタアツバ 2020/06/27》


《メヤブマオ?の群落のそばにとまっていたキシタアツバ 2020/06/27》


《メヤブマオ?の群落のそばにとまっていたキシタアツバ 2020/06/27》

※ 同じ北陸自動車道沿いに生えていたメヤブマオ?に葉を丸めた巣らしきものがいくつもあるのが、気にかかっていました。あるとき、その巣を開くと茶色の蛹が入っていました。そのときはそのまま帰りましたが、数日後に思い直してその蛹2~3個を持ち帰り、しばらく様子をみましたが何も羽化してきません。おかしいと思って、もう一度確認すると、持ち帰った蛹はすべて羽化済のものでした。
  キシタアツバの成虫を見てから、もう一度蛹の写真を見ると、蛹の横についていた羽化殻の頭には、クロキシタアツバの幼虫の頭部にあるような黒い小さな斑紋がいくつもあるではありませんか。幼虫がメヤブマオ?を食べていたこと、羽化殻の頭部に黒い小さな斑紋がいくつもあることから、この蛹はよく似たクロキシタアツバ、タイワンキシタアツバ、キシタアツバのいずれかのものではないかと思います(3種とも食草はヤブマオなど)。 


《メヤブマオ?の葉を丸めた巣の中の蛹 2020/06/13》


《メヤブマオ?の葉を丸めた巣 2020/06/13》

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ルリタテハ(吸汁)(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2020-07-04 06:48:21 | 昆虫類

コナラの雑木林でも、昆虫の集まる樹液の出る木はごく限られています。また、その木も、枯れてしまったり、突然樹液がでなくなったりして交代していきます。

私がよく訪れるこの小さな雑木林では、今年、3~4本の木が樹液を出している樹液酒場です。この樹液酒場は、いろいろな生きものが集まってくるので、絶好の自然観察の場です。昼の部と夜の部とがありますが、今の私はもっぱら陽が昇ってから出かけるので、昼の部の利用者しかわかりません(子どものころは、カブトムシやクワガタムシを捕るため夜や日の出前によく出かけ、夜の部の利用者とも親しかったのですが…)。

樹液酒場には、何種類かのチョウが立ち寄りますが、紺色の地に鮮やかな瑠璃色のラインが印象的なタテハチョウの仲間、ルリタテハはここの常連です。

ルリタテハの幼虫の食草は、サルトリイバラ(サルトリイバラ科)、ホトトギスやユリの仲間(ユリ科)などです。自宅や公園でホトトギスの葉についていた幼虫を見たことはありますが、 自然の状態の幼虫を見てみたいので、野山に出かけると、いつもサルトリイバラの葉に食痕がないか気にしています。


《樹液酒場の常連ルリタテハ 2020/06/24》


《樹液酒場の常連ルリタテハ 2020/06/24》


《樹液酒場の常連ルリタテハ 2020/06/24》

※ 今回の花は、庭で咲いている「ミニひまわり」です。種から育てました。発芽率100%でした。

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