やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

カラスヨトウ(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2020-07-24 17:18:45 | 昆虫類

ヤマナラシの幹を見て回っていて、幹に溶け込むような黒っぽい色合いの蛾がとまっているのに気づきました。カラスヨトウです。

黒っぽい幹にとまっていた黒っぽいカラスヨトウを見て、思い出しました。日本で公害問題が騒がれていたころ、工業暗化(19世紀後半からヨーロッパの工業都市の発展につれ、その付近に生息するガに暗色の変異が増加)の例として、オオシモフリエダシャクの写真が教科書などにも載せられていたことを。しかし、カラスヨトウの黒色はこれとは関係ありません。


《ヤマナラシの幹に溶け込むようにとまっていたカラスヨトウ 2020/07/22》


《ヤマナラシの幹に溶け込むようにとまっていたカラスヨトウ 2020/07/22》


《ヤマナラシの幹に溶け込むようにとまっていたカラスヨトウ 2020/07/22》

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ヒメシロモンドクガ(終齢幼虫)(富山市太田南町)

2020-07-24 15:46:08 | 昆虫類

路傍のメドハギに(キタ)キチョウが産卵しているのを見てから、メドハギを見かけるとキチョウの幼虫がいないか、注意して見るようになりました。先日もそれらしき幼虫を見つけ、確認のため自宅に持ち帰って飼育していたのですが死なせてしまい、キチョウの幼虫と確認できませんでした。

じつは、シロチョウの幼虫については、大恥(?)をかいたことがあります。昔(40年ほど前のことです)、娘(あるいは息子)が小学校にモンシロチョウの幼虫を持っていくことになり、(自称)虫に詳しい父親が「まかせておけ」と、近くのキャベツ畑にでかけて、幼虫を数匹とってきました。ところが、たまたま家に遊びにきた友達に、それは蛾の幼虫だよと指摘され、父親の威厳は大いに失墜。それがトラウマとなり、イモムシの同定には特に自信がもてなくなりました。このため、見つけたキチョウらしき幼虫も、ブログで紹介できずにいます。

閑話休題。先日も、キチョウの幼虫はいないかと、犬と散歩しながらも注意の半分以上は路傍のメドハギに向いている状態で歩いていると、背中に黄色い4本の歯ブラシのような毛束があるドクガの仲間の幼虫を見つけました。

帰宅して、写真をもとにウェブサイトなどで調べると、ヒメシロモンドクガの終齢幼虫のようです。『イモムシハンドブック②』には、終齢幼虫の特徴が「頭部は黒色」「前胸の赤色瘤起から黒色長毛束」「第1~4腹節背面に白色~褐色の歯ブラシ状毛束」「第2腹節側面に黒色毛束」である説明されており、褐色に見える頭部の色のほかはあてはまりました。


《メドハギについていたヒメシロモンドクガの終齢幼虫 2020/07/23》


《メドハギについていたヒメシロモンドクガの終齢幼虫 2020/07/23》

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