雨の止み間に、ちょっと自然とのふれあいに出かけました。下刈りされた雑木林も、早春のあの明るい林とは違い、葉が広がって薄暗くなっています。おまけに雨模様。
ぶらぶら歩いていると、林の中の細い枯れ枝を無造作に集めたところに、何かがとまっているのに気づきました。
少し近寄ってみると、太く大きなカミキリムシの腹側のようです。大きく迂回して背側からみると、黒くてがっしりした体型のノコギリカミキリの仲間です。木屑のようなものが体に付いているので、羽化して間もない個体ではないでしょうか?。
後日、写真で確認すると、「触角第3節は第1節より明らかに細い」「触角は12節」「第12節の外周はなめらかで凹みはない」ことから、ノコギリカミキリの♀だと思います。
《細い枯れ枝につかまっていたノコギリカミキリ♀ 2020/07/08》
《細い枯れ枝につかまっていたノコギリカミキリ♀ 2020/07/08》
《細い枯れ枝につかまっていたノコギリカミキリ♀ 2020/07/08》
※ 図書館から借りてきた玉村豊男著『人生を豊かにするモノ』を読み終えました。2002年発行、20年近く前の本です。カバーにはこう紹介されています。「人生それぞれの場面で幸せをくれたモノたち。同じ空間でともに暮らすモノたち。どれもが、かけがえのない人と時間にまつわる物語を持っている。エッセイの達人が、モノに自らの人生を投影させて滋味深く描く。」
本を読み終え、妻に「俺には自らの人生を投影させるようなモノは何もない‼」と呟くと、「冗談でしょ。カメラだって、捕虫網だって、自転車だって、ハモニカだって、山のようにある本だって。何だってあるでしょ。」と言われてしまいました。そうです。人様にお見せできるモノは何もありませんが、私を慰め、幸せをくれるモノたちは身の回りにあふれてしまっています。
玉村さんは、本の中でこう言っています。「こうして、あるときから私はさまざまなモノの存在をいつくしんで許すようになり、それ以降モノたちはとめどなくふえていくことになった…。」
《玉村豊男著『人生を豊かにするモノ』》
《愛用のマグカップ(違いのわかるインスタントコーヒーから冷たい麦茶までこれ一つで…)》
《「何か忘れていなイッ?」モノではありませんが幸せをくれる愛犬クッキー》