北陸自動車道に沿った道の路肩に生えている植物も季節によって変遷があり、最近、ススキの葉が大きくなってきました。それにつれて、自然とススキの葉にも(何かとまっていないか?)注意するようになってきました。
ススキの葉上に飛び立とうとするゴマダラカミキリを見つけたのは、こんな時です。犬を連れ、カメラはウエストポーチの中。急いで犬のリードを足で踏み(走り出して交通事故などにあわないよう)、カメラを取り出し、連写にセット。そうこうしているうちに、ゴマダラカミキリは飛び立ちましたが、幸いにも不器用に少しだけ飛んでススキの葉叢の中に落下しました。落ちたあたりを探しましたが、見つかりません。仕方がないので、散歩の帰り(往復コースです)にもう一度確認することにしました。
いつもの散歩を終え。犬を車に残して、ゴマダラカミキリを見にいきました。いました。見失ったあたりのススキの葉にの上にとまっています。今度は準備万端、(よく写真集んどに出ている)飛び立つ決定的瞬間を撮ってやろうと待ち構えましたが、一向に飛ぶ気配がありません。ススキの葉でちょっかいをかきましたが、微動だにせず。せっかちな性分、5分ほどで諦めてしまいました。
ゴマダラカミキリは、大型のカミキリムシ。前翅は光沢のある黒色に白い斑点が並んでいてよく目立つので、同定オンチの私でも、間違うことはない(?)のです。食樹も広範であるため都市部の街路樹、庭木、公園樹木でもよくみられ、国産カミキリムシ中で最もよく知られる種の一つです。(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ゴマダラカミキリ』参照2020/07/11)
《ススキの葉上にとまり飛び立とうとしてくれないゴマダラカミキリ 2020/07/09》
《ススキの葉上にとまり飛び立とうとしてくれないゴマダラカミキリ 2020/07/09》
※ ゴマダラカミキリには、思い出があります。小学校にあがる前後のころでしょうか、当時は周りに緑のほとんどない100万都市の下町に住んでいました。私が虫好きなことを知ったオヤジ(H3に79歳で亡くなるまではずっと「お父さん」でした)の職場の人がとってきてくれたのが、このゴマダラカミキリでした。もちろん、私にとっては新種でした(私には幸か不幸か「新種」がいっぱいいます)。ですから、ゴマダラカミキリには旧知のような親しみがあります。