やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ヒラタグモ?(富山市横内)

2020-07-06 14:28:54 | クモ類

このあたりの北陸自動車道のトンネルには、コンクリートの壁面に長径3~4㎝の「白い楕円状のもの」がいくつもついているところがあります。ジョロウグモの卵のうのようなものではないのか?と思い込んでしまって、気にはしつつよく確かめもしませんでした。

ところが、この日、この白いもののそばに黒っぽいクモがいたのです。手を伸ばしてやっと届くほどの高さだったので、なんとか写真を撮りましたが横からだけ。こちらの気配に感じて白いものの中に入ってしまいました。

帰宅してから、写した写真をもとに、図鑑(『クモハンドブック』『日本のクモ』)で該当するクモがいないか、ざっと調べましたが、よくわかりません。それなら長期戦でと、今度はテラスで足を投げ出し、『日本のクモ』を1ページずつ丹念に見ていきました。335ページの図鑑の87ページ目のところで、「これじゃないか?」というクモに出会いました。ヒラタグモです。私の写した横からの写真からは、上から写してある図鑑の写真を想像はできませんが、説明文と「住居と網」の写真は、まさしく調べていたクモと一致します。

『日本のクモ』にはヒラタグモについて、次のように書かれています。「人家、神社…など建造物の周囲に好んで生息。壁、塀の表面や…などに白色の円盤状の住居を作る。住居の周囲には放射状に10~20㎝の長さの数本の受信糸を引く。昆虫が受信糸に触れると、住居から飛び出し、腹部をもち上げて第4脚で大量の糸を引き出し包み込んで捕らえる。」

今度は、住居にいるはずのクモを外へ出して、図鑑のような上からの写真を撮って確かめたいと思います。


《周囲に放射状に数本の受信糸が引かれたヒラタグモ?の円盤状の住居 2020/07/05》


《住居から飛び出し獲物を捕らえるヒラタグモ? 2020/07/05》


《住居に逃げ込んだヒラタグモ? (赤)と獲物(黄)2020/07/05》


《ヒラタグモ?に捕らえられた獲物 2020/07/05》

※ 今回の花は、庭で咲いている「ハンゲショウ」です。ハンゲショウは、七十二候の1つ「半夏生」(はんげしょうず)(毎年7月2日とろ) のころに咲くことから名づけられたとも言われています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする