このあたりには大小10本ほどのヤマナラシが生えているので、風が吹くと風にそよぐ葉音が大きく聞こえてきます。ヤマナラシの木を1本1本見て回っていて、高さ3mほどのところに黒いものがとまっているのに気づきました。逆光気味ですが、ズームやフラッシュでなんとか撮影。画像を見るとクロカタビロオサムシで、ヤマナラシの樹液を舐めているようでした。
クロカタビロオサムシは、黒色で、上翅が四角くがっしりした感じがするオサムシ。平地や山地の森林や樹木の上でよく見られ、ガの幼虫などを捕らえて食べます。後翅が退化していて飛べないものがほとんどのオサムシの中で、カタビロオサムシの仲間は立派な翅を持ち、飛ぶことができます。(ウエブサイト『昆虫エクスプローラ/クロカタビロオサムシ』参照2020/07/23)
ちなみに、今では胸高直径50㎝ほどもある大木のヤマナラシもありますが、40年ほど前、私がこの近くで働いていたころは胸高直径10㎝ほどの木ばかりでした。夏になると、昼休みにヤマナラシの幹を蹴って揺らし、バラバラと落ちてくるノコギリクワガタやアカアシクワガタを捕った記憶があります。もちろん、当時は「グリーンパーク吉峰」などもなく、開拓地の面影が色濃く残る人影の少ない寂しいところでした。
《ヤマナラシの樹液を舐めているクロカタビロオサムシ 2020/07/22》
《ヤマナラシの樹液を舐めているクロカタビロオサムシ 2020/07/22》
《ヤマナラシの樹液を舐めているクロカタビロオサムシ 2020/07/22》
※ 昨日届いた『JAFMait2020/8-9』に「読書で巡る日本の風景」と題し、角田光代さんなど旅を愛する5人の著名人と書店員が選んだ、日本各地の風景を描いたとっておきの1冊を紹介するページがありました。全部で20冊のうち、読んだ(り読みかけたりした)ことのある本は5冊だけでした。紹介文の内容を見て、おもしろそうな本を数冊、図書館に予約することにとにしました。
脳梗塞で二度倒れてから、高速には一度も乗らず、長時間の自動車運転はしないようにしていますので、せめても本の中で日本の風景を楽しみたいと思います。
《『JAFMait2020/8-9』の「読書で巡る日本の風景」のページ》