Il film del sogno

現実逃避の夢日記

いけちゃんとぼく/群青/ディア・ドクター

2009-06-28 01:27:00 | 日記
6/27(土)晴れ時々曇り
平日通りの起床。まずスペシャル・サンドイッチの朝食を摂って愛車でインドアへ、1時間弱のエクセサイズでひと汗かく。一旦帰宅、すぐに地下鉄・JR・ゆりかもめを乗り継いでお台場へ向かう。人工的な景観に囲まれた複合施設にあるシネコンで、邦画の梯子鑑賞をする。
10歳の子供と彼にしか見えないイマジナリー・フレンドとの交流を描いたファンタジーは、泣ける映画として前評判が高い。原作は異才を放つ女流漫画家の絵本。しかし、いくつか引っかかるセリフ(普通の悪ガキはそんなこと言わねぇよ)と構成上(ファーストシーンでネタばらすか?)の問題あり、心に迫るものはなかった。せっかく金出して大画面見上げているのに、愛とか恋とか言葉にするな。残念。
人気女優の主演映画は主要キャストと監督の舞台挨拶つき。この大柄な監督は高等学校の後輩である。(だからどうした、であるが・・・)しかも沖縄を舞台にされると2割方評価は甘くなる。お話は古典的な三角関係に父娘の鍾愛をまぶしたもの。紺碧の海と長廻しのカットは独特のリズムあり好感。監督の真骨頂と見た。間直に見る長い脚と小顔のヒロインはさすがに凡人にはないオーラを放っていた。しかし東宝の箱入り娘は次のステップが難しい。
有楽町で最終回に滑り込んだこちらも本日初日の邦画は、前作で強烈なインパクトを与えてくれた女流監督の新作。
間違いなく、現在までの今年度わが邦画ベストの一本。シナリオ良し、役者良し、ロケーション良し。いかにも映画的なカットバック、実に文学的な演出と余韻、適度な緩急を与える上質なユーモアと真摯な目線、社会性を帯びたテーマと複眼的で優しいラスト・・・。
これぞシネマトグラフィー!
コメント
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