Il film del sogno

現実逃避の夢日記

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

2018-05-25 00:55:40 | 映画
5/23(水)曇り後雨
来客2人。調査会社と保険のおばはん。昼に食堂のワンコイン弁当。定刻退社して渋谷のヒューマントラストにて米国インディー映画を鑑賞。平日夜の部サービスデーゆえか若年層中心に6割越えの客入り。貧者は南へ行け。寒さと飢えはセットになると辛いがTシャツと短パンで財布の紐がゆるくなる観光客相手に怪しき商売も成立する。巨大リゾート施設に程近いモーテルで場当たり的なシングルマザーと健気な幼女との跛行的な生活。抜けるような青空が皮肉なほど眩しく、夕焼けは息を呑むほど美しい。裏稼業で糊口を凌ぐ母と無邪気にアイスを舐めてジャンクフードを頬張る娘の日常は徐々に哀切を帯びてくる。子供は親を選べない、と嘆じるのはオトナの思考。ダメ親だろうが子供にとっては唯一無二の存在だろう。この監督の前作は見逃しているが、シナリオも書けて技巧派の才人でありますな。W・デフォーはこんな善良な役も出来るとは驚き。その他の人物配置なども計算が行き届いて実に上手い。一気に跳躍するラストシーンで少し心が軽くなった。
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焼肉ドラゴン

2018-05-25 00:29:15 | 映画
5/22(火)晴れ
早朝ミーティングあり、昼には主菜1品副菜3品にて842円という健康的な定食をイイノビルの地下で食す。事前相談を2件、以前の担当案件をヘルプ。定刻退社して新宿で途中下車。TOHOシネマズにて来月公開する邦画の先行上映会を鑑賞。10年前に上演され評判をとった舞台劇は再演を観ている。舞台挨拶付ゆえ場内ほぼ満席。万博開催前後の大阪、在日韓国人一家のお話。ストーリーはほぼ戯曲とおり。民族的な問題を措いても複雑な一家(血族)の物語としては良く出来ている。但し舞台と映像は親和性があるようで全く別物であることを再認識した。やはりこの題材は、エモーショナルなライブの方が心に響くと思ふ。セット・美術は素晴らしく、役者も熱演しているだけにもう少し演出や編集に工夫があっても良かったか。
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ザ・スクエア

2018-05-25 00:06:29 | 映画
5/21(月)晴れ
快晴の週明け。昼に野菜カレーつけ麺。午後には御前会議。久し振りに担当案件あったがつつがなく終了。定刻退社して澁谷で途中下車。文化村ル・シネマにてスウェーデン映画を鑑賞。場内20名弱と閑散。観る者の心中をザワつかせる作風は、前作同様この監督の持ち味であろう。生理を刺激する不快なノイズ、間の悪さ、噛み合わない会話の応酬などなど。ハイヒールと下駄を片足づつ履いて歩いているような心地の悪さと言い換えてもいい。アブストラクトな「聖域」を深読みするのは観客自身なのだろう。現代アートには元々興味もなく不案内だが、大昔の10代の頃にマルセル・デュシャンの「泉」と題したオブジェ(実はただの便器)を観て、これがゲイジュツなら、そこらの子供でもアーティストになれると鼻で嗤ったが、既成概念を打ち破ってこその革新。琴線を震わす毒やユーモアというものもある。
 
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