5/23(水)曇り後雨
来客2人。調査会社と保険のおばはん。昼に食堂のワンコイン弁当。定刻退社して渋谷のヒューマントラストにて米国インディー映画を鑑賞。平日夜の部サービスデーゆえか若年層中心に6割越えの客入り。貧者は南へ行け。寒さと飢えはセットになると辛いがTシャツと短パンで財布の紐がゆるくなる観光客相手に怪しき商売も成立する。巨大リゾート施設に程近いモーテルで場当たり的なシングルマザーと健気な幼女との跛行的な生活。抜けるような青空が皮肉なほど眩しく、夕焼けは息を呑むほど美しい。裏稼業で糊口を凌ぐ母と無邪気にアイスを舐めてジャンクフードを頬張る娘の日常は徐々に哀切を帯びてくる。子供は親を選べない、と嘆じるのはオトナの思考。ダメ親だろうが子供にとっては唯一無二の存在だろう。この監督の前作は見逃しているが、シナリオも書けて技巧派の才人でありますな。W・デフォーはこんな善良な役も出来るとは驚き。その他の人物配置なども計算が行き届いて実に上手い。一気に跳躍するラストシーンで少し心が軽くなった。