10/5(土)晴れ
猛暑の週末。気温は30度を超える夏日。愛犬と朝の散歩に出るも陽射しの強さに参った。午後から外出、渋谷からバスに乗って松陰神社前まで。めざす店舗はコの字カウンター12席、夫婦で運営する街のラーメン屋である。先日、芝居鑑賞と宴席を共にした店主を訪ねる。つけ麵(中)700円也。麺はシコシコしているが、魚介スープは少々パンチ不足を感じた。店主は奥の厨房におり接客は夫人が担当。ふたり元気がない様に感じられるのは年内閉店を知っているからか。最後に一言挨拶して帰路に就く。夜は近所のシネコンで昨日から公開の邦画を鑑賞。恩田陸の同名小説は既読。開巻10分で佳作の予感。清澄な画面構成と端正なカット割り。ピアノコンクールを描くわけであるからサウンドトラックは最重要であるが、その完成度も素晴らしい。監督の前作≪愚行録≫も大いに感心した記憶あり。【新人監督とは思えない乾いた演出。色調が凝っているなと感じて調べたらポーランド人のカメラマン。丁寧なスタッフワークにも感服した。更には役者が各々適役。】と2年前の日記にある。映像と音響の饗宴。そして神から天賦を与えられた天才たちの苦悩と葛藤、そしてその超絶技巧は圧巻の一言。松岡茉優は大女優の風格。新人の鈴鹿央士が適役なのには驚いた。大満足で帰路に就く。