Il film del sogno

現実逃避の夢日記

人間の羊

2023-03-14 21:01:33 | 書籍
3/14(火)曇りのち晴れ
7:30起床。しばらく寒さで床を出られなかった。散歩、朝食、掃除、ついでに仕事。九州ラーメンの昼食後、2度目の散歩。朝から一変、日差しも出て、少し風もあるが気温も上昇。TVニュースで気象庁が桜の開花宣言を出したそうな。夕方、駅前カフェで一服。新聞の一面は冤罪が疑われる事件の再審決定。真偽は措いて半世紀以上拘束しておいて無罪だったら良かったね、では済まないだろう。ノーベル賞作家の大江健三郎も3日に逝去。大きく報じられていた。学生時代に大江や三島を読むのは基礎教養のひとつだった。ファーストコンタクトは新潮文庫の≪死者の奢り・飼育≫であった。≪芽むしり仔撃ち≫や≪同時代ゲーム≫などに熱中した。書棚の隅からタイトルの短編を拾い読み。10代の初読いらいであるが、著者短編中のベストだと思ふ。それは極めて個人的な体験とシンクロするからであるが、内省と外圧という小さなテーマにとどまらず、暗い社会性にも通じるものがある。あれだけの大作家にも拘わらず映画化は大島渚の≪飼育≫と蔵原惟繕の≪われらの時代≫くらいしか思いつかない。
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