Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ハンチバック

2023-08-21 08:16:53 | 書籍
8/20(日)晴れ
何時まで続くこの酷暑。6:00起床。散歩、朝食。8:00早くも炎天下となっているなかを自転車で西荻まで。10:00毎月恒例の祭事に出席。実兄・義姉も息災なり。帰路、義父母、義妹の墓参り。13:00ファミレスで遅い昼食。サラダバーがありがたい。帰宅して読書。愛読する月刊誌の今月号には芥川賞受賞作の掲載あり精読。正直、ここ数年通読するのが難儀に思えていた作品が続いていたのだが、本作には心震わされた。作者が重度の障害者であること、そして内容が極めて私小説的であり、かつ性的な問題に切り込んでいることで話題になっている。100枚に満たない短編だが、その過激な設定と辛辣で切実な表現と乾いたユーモア、そして巧みな構成に大いに感心した。≪純文学≫が最も自由度の高い表現手段であることを再認識した傑作である。これは壮絶で不自由な闘病環境のなかで書き続けた者だけが到達できた魔的な物語の新境地だと思ふ。
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