3/15(水)曇り
早目の就寝と云っても深夜1時。6時前には目が覚めて朝風呂に入る。早目に出勤して業務の作業効率自体は悪くはないが、鼻水が間断なく出て洟かみに忙しい。快心の通事あり。遅れた昼食は小諸蕎麦でカツ丼セット。定刻退社して有楽町まで徒歩移動。角川映画でエドワード・ヤンの代表作のリバイバル上映を鑑賞。4Kレストア、デジタル・リマスター版と銘打って一律2,200円也の強気の興行。固定客がいるのでしょう、場内7割超えの入り。四半世紀ぶりに再見して思ったことは、これはまさしく映画館で体感しないと判らない作品であるということ。権利関係の複雑さから(?)ソフト化されずに幻の傑作扱いされているが、実際はとっつきの悪い決して万人受けする作品ではないと思ふ。人物の出し入れが複雑で説明的な描写もなく、相関図や歴史的背景も頭に入れておかないと咀嚼に骨が折れる。監督の身上である固定カメラによる独特な引きの構図やライティングを堪能できた。映画館のスクリーンでしか得られない光と闇のコントラストに潜む感銘がある。地下鉄を乗り継いで自宅最寄りのカフェで一服。帰宅は午前様。
3/14(火)小雨と曇りが交互に
すっかり油断して鼻風邪を引く。来るな来るなと思って喉がいがらっぽくなりおかしな咳が出て痰が絡む。心持ち熱っぽく気分もすぐれない。終日調書執筆。合間に営業と電話による確認・打ち合わせ。昼に焼きパスタ。2時間ほどの残業をして自宅最寄り駅そばのファミレスで夕餉を孤食。風邪には水分と栄養を摂取してあとは睡眠しかない。
3/13(月)曇り夜一時雨
週明けは御前会議の準備でバタバタ。あっという間にランチタイム。盛の多さで評判の中華に満腹。午後は7件の審議を諮る。合間に地方拠点の案件をやっつける。2時間ほどの残業をして新宿で途中下車。シネマカリテにて見逃していたインド映画を鑑賞。好評につき再上映という触れ込みの割には場内20名足らずと閑散。所謂ボリウッド映画だが、かの国の作品は上映2時間半越えが当たり前なので観る方も体力が要る。毎度2~3本分を見たお得感あり。例の如く唄あり踊りあり恋愛ありの寄せ鍋映画。評価の高いのはコアなファンが多いからでありましょう。ノー天気なように見えてテーマは『沈黙』表向きは『ラ・ラ・ランド』の向こうを張っていると云っても可笑しくない。丁寧な伏線の回収やカラリとした作風はこの監督の真骨頂であろう。まぁ楽しめました。小屋を出れば優しい春雨が降っていた。各駅停車で帰宅すれば午前様。
3/12(日)晴れ時々曇り
寝坊して9:30起床。愛犬と散歩に出る。春を感じる陽気。午後から地下鉄とJRを乗り継いで川崎まで。TOHO川崎にて同好の士と昨日から公開されている邦画を鑑賞。終映後の舞台挨拶目当てに客席は満席。若年層や家族連れも多い。設定と展開は全てがセオリーでありベタである。スポ根青春学園モノの完璧なフォーマット。風光明媚な地方都市で最初はバラバラだった少女たちが心をひとつにして成長してゆく。メンバー個々のキャラを友情と信頼、淡い恋心、異なった家庭環境、師弟関係などでを際立たせ、波状的に素材をひろげて、ラストの決戦に全てを収斂させてゆく。凡庸さを感じさせない勢いと輝きを与えるのが役者であり演出だろう。疾走する少女、ひたむきな情熱、青春ど真ん中の真向シーンに不覚にも落涙。人生、何かにひたむきになれる時期はごく短い。しかし、夢は信じたものだけが掴めるのでありましょう。間近に観る旬の女優陣に眼福。それにしても長ったらしい副題はどうにかならんか。巨大ショッピングモールで早目の晩飯。老舗の天丼、1,050円也。食後の喫茶で雑談をして帰路に就く。
3/11(土)晴れ時々曇り
深夜の3:30就寝8:00起床。目覚まし要らず。地下鉄に乗って新宿へ。シネマートにて。本日初日の韓国映画を鑑賞。初回9:30で場内6割超えの客入りは立派。贔屓監督の長編3作目。血生臭く、後味の悪い、つまりは毒気に耐性がないと辛い作風は過去2作と同様。しかし、かの国にはこの手のジャンルに【殺人の追憶】や【オールド・ボーイ】のようなとんでもない傑作が生まれる土壌がある。ジャンル分けを拒むようなサスペンス・スリラー。テンションは張りつめたままであったが、2時間半の長尺はチト長い。もう少し刈り込んでも良かったか。結末を予想させない筋立ては不気味な迷宮の如し。演出の緩急は相変わらず。役者も個々のキャラが屹立して申し分なし。モノトーンを思わせる乾いたフレームワークも素晴らしい。上半期ベストの一本。一旦帰宅して愛犬と散歩、義父の見舞い、早目の夕餉とジムでの遠泳。休日のルーティンを済ませて帰宅。
3/10(金)晴れ時々曇り
定刻出勤。課題も新規案件もサクサクやっつけて難渋する同僚の進捗を横目に余裕の心持。昼食に焼き鳥丼。午後は退屈な会議に出席するも30分で中座。夕刻までみっちり作業をして定刻退社。同好の士と新宿シネマートにて本日初日の邦画を鑑賞。上映前の舞台挨拶付だからか場内ほぼ満席。主演男優目当てだろう婦女子比率高し。監督・井口昇は異能の人だと思ふ。快作≪片腕マシンガール≫でぶっ飛んで以来10年、新作の度にいそいそと劇場まで行くのだから、わたくし物好きですな。あの天真爛漫、万年少年キャラは憎めないだろうし、現場は常に笑いに満ちているそうな。さて肝心の本作。過去作に比べるとスプラッター度は低く、意外や真面目な造り。しかし、要所随所に身上である変態目線がありニンマリ。一見不謹慎なおバカ映画と思われるだろうが、このシタタカなフィルムメーカーはロマンチストであることが良く解る。日本映画の懐の深さを示す意味でも作品を作り続けて頂きたい。終映後、三平ストアの上層階の洋食屋で食事。各駅停車に揺られて帰宅。
3/9(木)晴れ時々曇り
布団から抜けるのが楽になってくる。春近し。御前会議の受付が7件だそうで予行演習あり。自身の担当の案件の仕上げをする。合間に2件の新規案件をサクサクやっつける。昼にラーメンチャーハンの中華セット。1時間の残業をして地下鉄で銀座へ。シネスイッチにて単館系の邦画を鑑賞。観客20名前後と閑散。女流直木賞作家の原作小説は未読。設定も展開も結末も予告編で予想していた通り。一言でいうと愚か者の再生話なのだが、まずは舞台となる日向の里(山間部)の圧倒的な景観が素晴らしい。俗世から離れた桃源郷とも思えるのだ。こうした場所で労働をすれば罪人も浄化されるだろう。中盤から涙腺が緩んでラストで決壊。主要5人の配置と役回りと絡みが巧い。人を信じ信じられることの何と尊き。臍下丹田がジンワリ温まる良作。
3/8(水)晴れ時々曇り
少し寒が戻ったようで寒い。終日調書作成。商流介在の勉強会を1時間。昼食にサバ焼き定食。定刻退社して渋谷で途中下車。ユーロスペースでインディー系の邦画を鑑賞。場内30名前後の入り。主演の落語家かその娘のヒロイン目当てのどちらかだろう。新入学、娘の独り暮らし、というキーワードに岩井俊二の小品『4月物語』がまず思い浮かぶ。本作も題名通り、春らしい淡いパステル画のような愛すべき佳作。噺家が演じる父親の滑舌が良すぎる箇所はご愛敬だろう。石井杏奈のナチュラルなドン臭さがよろしい。美人ではないがサムシングがありますな。娘を背負って歩くシーンはズルい。親離れも子離れもともに辛い。カフェで一服、読書をして帰宅。
3/7(火)曇り
出張明けの奉公先ではMFPが機種変更されてドライバーをインストールせねばならない。出張の清算伝票をアウトプットするのに一苦労。臨店の報告書を上げて午前中終了。ホッケ焼きのランチ。ここで我が罪を犯したことを記す。午後は担当外の引継ぎ案件を押し付けられ週末までバタバタしそうである。1時間の残業後、新宿で途中下車。角川シネマで米=仏合作のアクション映画を鑑賞。小さな小屋(56席)は9割の入り。全く予備知識なく観たからか、拾い物のお得感あり楽しめた。剛腕で押すCIAエージェントとテロリストに間違われたスリ男。シンプルなスパイアクションにしてバディもの。穴もありストーリーに新味はないが、キャラクタードリブンで小技の効いた佳作といったところ。1時間半という尺も良し。駅前のカフェで読書をして定刻帰宅。
3/6(月)雨後曇り
6:00起床。6:30ホテルのバイキングでたっぷりの朝食を摂取。焼き立てのパンとセルフ海鮮丼が美味でありました。8:30ホテルをチェックアウトして札幌駅まで徒歩移動。次いでJRで二駅乗り拠店事務所に9:45到着。臨店業務を1時間半。昼過ぎには空港に到着して回転寿司の遅い昼食。読書で時間をつぶして16:00の便で帰京。新宿で途中下車して武蔵野館で韓国映画を鑑賞。単身者過半で5割程度の入り。韓流ノワールモノには佳作が多いが、本作の徹底ぶりを見ると行きつく処まで行っちゃった感ありますな。名優たちが悪人を演じきって憎々しい。これでもかと執拗に描かれるバイオレンス・シーンは悪趣味で気が滅入る。救いのないラストにカタルシスもなし。しかし、これも映画。帰宅すると出迎えは愛犬のみ。
3/5(日)曇り時々晴れ
8時起床。朝食後、早々に家を出て羽田へ向かう。11:00発のスカイマークで札幌へ。14:00には中島公園そばのホテルに到着。フロントからグルメ情報を入手してススキノの外れの鮨屋で遅い昼食。1,500円也のセットであったが寿司・蕎麦・天麩羅なども付いて大変リーズナブル。そこからほど近いアミューズメント施設の中にあるシネコンで渋い邦画を鑑賞。プロレタリア作家ゆかりの地が小樽であることからご当地映画である。場内中高年層中心に2割程度の入り。独立系プロダクション製作で娯楽性はない。更にはプロパガンダに終始しており、映画ではないのではないか。ホテルに戻り読書をして就寝。
3/4(土)晴れ
深夜の4時に就寝して9時起床。昨夜に作り置きしておいた朝食をモサモサと摂る。特殊ミッション、ネット麻雀、アマゾンプライムで無料動画鑑賞などで午前中は潰れる。愛犬と散歩に出る。穏やかな陽気である。15:00、義父お見舞いに病院まで。顔を見るなり意味不明な話を始める。但し滑舌悪く9割以上は意味不明。早く帰りたいと云っているのは解った。看護師によると午前中は静かであったが午後から少し暴れれて投薬を受けたらしい。話しているうちに意識混濁。手足を摩って相手をしていても辛い。17:00予約した歯科医で歯の治療。歯と親は大切にという格言を思い出した。夜はジムで遠泳。駅前のファミレスで夕餉を孤食。仮入れしたブリッジが神経過敏のように痛む。
3/3(金)晴れ
雛の節句。朝から新婚旅行から復帰した同僚の厚かましさに立腹。業務はサクサク進んで出張の段取りも終わる。昼に焼きパスタ。定刻退社して新宿で途中下車。TOHO新宿で韓国映画を鑑賞。本日初日。場内満席。監督は国際的な評価も高い鬼才・パク・チェヌク。制作者やシナリオライターとしての実績もあり、芸術と娯楽のバランス感覚もある。所謂、復讐三部作にはどれも感心したし『渇き』なんぞは痺れました。本作は著名な英国ミステリーが原作だそうだが、あいにく未読。3部に分かれ2時間半の長尺。構成が成功しているとは思えない。登場人物たちの日本語が拙く聞こえてしまい違和感を払拭できず。豪華なセットと独特な色彩感覚、小道具の使い方は巧い。結局、男は愚かで女は怖くてシタタカということか。それにしても邦題にセンスなし。原題の翻訳『侍女』で良くないか。R-18。かの国の女優さんは脱ぎっぷりがよろしい。レズビアンには卍が良く似合う。(艶笑)地下街のカフェで一服して通勤快速で帰宅。
3/2(木)曇り時々雨
昨夜の雨が夜半も残っていたようで路面が濡れている。午前中は臨店の資料作り。昼食に鶏丼と蕎麦のセット。980円也。業務も一段落、かと思いきや午後に申請3件。じっくり調書を作成して定刻退社。ネットで予約した新宿シネマカリテにてインディー系の米国映画を鑑賞。場内5割程度の入り。お話は邦家の永い言い訳と同音異曲。主人公が恋女房に死なれて失意からとった行動には少しついていけなかった。しかし贔屓のギレンホールとナオミ・ワッツの演技は絶賛したい。秘めた狂気がギラギラ、匂い立つ色気がムンムン。俗物の義父や性癖に悩む少年の絡め方も良し。日常を切り取ってゆくカット割りが巧い。思わせぶりな邦題より、ストレートにDemolition(破壊)とした方が良かったか。世間にはぶっ壊さなければ始まらない関係もある。駅前のマックで軽食を摂って経済雑誌を精読。帰宅して死んだシンガーの追悼の意味でYouTubeでGS特集を聴く。懐かしきかな60年代!
3/1(水)曇り後雨
定刻起床。月も変わって仕事も一段落。午前中の持ち越していた難件をやっつけて週明けの出張の段取りなどをする。昼食にアコウダイの塩焼き定食。定刻退社して新宿で途中下車。シネマカリテで目当ての演目が満員御礼。ここで本日が映画サービスデーであることの気が付く。真に映画を愛するものは正規料金払って業界を支援せんかい!まぁ自分もシニア料金で観ているが。贔屓の蕎麦屋でモリを啜って、さてどうする。カフェで読書をして早目の帰宅。ネットでドラマを見てYouTubeでミュージカル映画のサウンドトラックを聴く。