不能犯

5/16（月）雨のち曇り
7：50起床。肌寒い。霧雨のなか我が仔と散歩。徐々に本降りに。10：30から正午までネットミーティング。昼食にグリーンピースと人参を混ぜたポテトサラダに茄子のソテーとチーズスクランブルエッグを挟んだサンドイッチ。断面が美しい。駅前のカフェで限定20食で飲み物とセットで1,200円は取れるだろう。午後は冷蔵庫の清掃。夕方、雨上がりの駅前カフェで一服。そのあと我が仔と長い2度目の散歩に出る。夜はアマゾンプライムで見逃していた邦画を視聴。昨日の松坂桃李繋がりだが、なかなか豪華キャスティングである。同名の原作コミックスあるようだが未読。お話も雰囲気も悪くはないのに、のめり込めなかったのは何故だろう。説明の多いシナリオか、間延びのした演出か、それともエリカ嬢が敏腕刑事に見えないからか。まぁつまり退屈はしなかったが、素直に面白いと思えなかった凡作。それでも桃李君や間宮祥太朗の熱演は評価したい。役者も出る作品すべてが傑作と云うわけにはゆくまい。

流浪の月

5/15（日）曇り一時にわか雨
8：00起床。散歩、ファイレスでのブランチ、シネコンで先週金曜から公開の邦画を鑑賞。場内若年層の女性中心にほぼ満席。凪良ゆうの原作小説あるようだが未読。監督（脚本）は新作が待ち遠しい李相日。村上龍原作の≪69 sixty nine≫ （2004年）から劇場長編は全て公開時に観ているが落胆したことがない。いづれも年度ベストの一本であった。本作も暗いテーマながら2時間半の長尺を全く感じさせなかった。性的な嗜好やトラウマから他者と繋がることができない孤独な魂をかかえる男女と彼らを取り巻く悪意ある常識。設定は『完全なる飼育』の変種だが、事件解決から15年を経過させて、ドラマを掘り下げている。まず何と云っても広瀬すず・松坂桃李・横浜流星のアンサンブルが素晴らしい。各人ベスト作を更新したと思ふ。脇役に趣里や内田也哉子を配置しているのも巧い。そして子役（白鳥玉季）の達者なことに驚いた。この娘は≪永い言い訳≫の子役だが末恐ろしい。演出は無論のこと、撮影・美術・音楽に至るまで丁寧に作りこまれた珠玉作である。午後の散歩を終えて夕方からジムでエクセサイズとサウナ。体重1キロ減、血圧上111下90と問題なし。

シン・ウルトラマン

5/14（土）雨のち晴れ
8：00起床。霧雨のなか愛車で近所のファミレスへ。朝食をモソモソと摂りながら新聞精読。隣のシネコンで10：50上映開始の邦画を鑑賞。昨日から公開の話題作ゆえ各世代均等な比率でほぼ満員。1966年のオリジナルを白黒TVで食い入るように見たのは小学生の時だった、と云えば年齢がバレる。まぁ好みを云わせてもらえば当時は≪ウルトラQ≫や≪怪奇大作戦≫の方を面白がり、昔からヒネたガキでありましたな。≪シン・ゴジラ≫同様に、オリジナルへのリスペクトをしつつ現代的な問題も取り込んで、オトナも子供も楽しめる良質な娯楽作だと思ふ。最新のテクノロジを駆使しつつもレトロも感じさせる特殊効果や懐かしいサウンドトラックに陶然となってスクリーンを見上げた。幸福な2時間でありました。これはヒット間違いなし。一旦帰宅して雨上がりの公園を我が仔と長い長い散歩に出る。陽が射せば初夏の陽気。夜は昼の興奮冷めやらぬままオリジナルの数話をネット視聴。第22話≪故郷は地球≫のジャミラなど泣かせる。監督は何と実相寺昭雄。第33話≪禁じられた言葉≫のメフィラス星人など、これは誰でもリブートしたくなりますな。

彼女

5/13（金）曇り後雨
8：00起床。霧雨のなか我が仔とそそくさと散歩を済ませる。10：00給湯器の１０年点検にサービスマンがやってきた。そろそろ寿命だよね、いま品薄なんだって、壊れても部品あるの、などと聞いていると、お客さん少しグレードは高くなりますがちょうど販売店に１台在庫がございます、ということで商談成立。１０年間のメーカー保証延長（点検サービス）を含めて税込336,000円也。プレミアム機能にUV除菌が付いているそうな。それほどキレイ好きではないのであるが・・・。30年前の地方勤務時代の同僚から突然メール。単身赴任の旦那も独立した子供たちも東京におり、来週上京するので会いませんか、との内容。当時の同僚に声をかけて宴席のセッチングをする。その手の手配の素早さは雷神の如し。夜はネットフリックスで独占配信の邦画を視聴。中村珍による原作コミックス（羣青・ぐんじょう）あるようだが未読。DV被害女性とその夫を殺したレズビアンの逃避行。監督：廣木隆一、水原希子とさとうほなみのダブル主演。近年、このふたりは≪愛なのに≫≪あのこは貴族≫で大いに感心。本作も難役に挑戦してお見事でした。地上波では深夜枠でも放映できないであろう性交・暴力描写に気合の入り方を感じる。監督のねちっこい演出には好みもあろうが、まぁそれは身上である。ヒロインふたりの高校時代を間歇的に挿入することで、物語に奥行きが生まれた。烏丸せつこや鈴木杏の使い方が渋い。ただ2時間22分は少々長い。

TITANE／チタン

5/12（木）曇り後雨
7：00起床。我が仔と散歩、朝食、業務連絡と簡単な作業で午前中終了。午後の散歩から帰り、スペシャルサンドの遅い昼食を摂っていると、約束の14：00より１５分前にハウスメーカーの営業（おばはんふたり）とサービスマン（お兄さんひとり）が定期点検にやってきた。他社で行った屋根・外装の塗り替えを、友人知人に手伝ってもらって自分でやり安く上がりましたわ、ははは、と高笑いをすると怪訝な表情をされた。外注業者らしきあんちゃんが床下にもぐってシロアリ被害の検査。その勤勉さにその場で防蟻作業を発注。料金289,261円也。これで向こう10年枕を高くして眠れる。夕方、小雨降るなか池袋へ出張る。わがマイシアター・ロサにてカンヌのパルム・ドール受賞作を鑑賞。弱年の単身者中心に観客10名と閑散。この若き女流監督の前作≪RAW 〜少女のめざめ〜≫にはぶっ飛んだが、本作も怪奇・ホラー・サスペンスの塩梅も良く、その感性は極めて鋭利。着想や語り口、絵造りやサウンドトラックも映画でなければ表現できない興奮が味わえた。トンガって突き抜けている。そしてアガト・ルセルのような女優がいる限り、欧州映画の可能性は廃れまい。文句なし。年度ベストの1本。

ファミレスで3時間一本勝負

5/11（水）曇り
6：00起床。出勤日。7：15奉公先到着。午前中は淡々と雑務に勤しむ。昼食を挟んで午後はもっぱら入力業務をしているフリをしてネット検索。16：00定刻退社して元同僚と赤坂見附駅前のファミレスで意見交換。ふたりとも事情ありノンアルコールでドリンクバーと甘味取得。相方ともかれこれ30年来の付き合いになる。かつての高校球児は親の事情で夢をあきらめ、しがない勤め人となったわけであるが、人生何が幸いするか判らぬから面白い。談論風発、互いに喜怒哀楽のキャッチボールを繰り返して19：00散会。帰宅して我が仔と夜道を長い散歩に出る。

ショウは終わった

5/10（火）晴れ時々曇り
7：00起床。散歩と朝食と2時間の仕事。12：00予約した歯科医院にて型を取り直したブリッジ（三連の銀歯）を装着。3割負担の治療費16,080円也。ロシア産パラジウム合金の高騰を裏付ける負担額にガックリ。昼食に冷凍から戻したタケノコをふんだんに使ったスペシャル焼きそば。夕刻、雑用を済ませて新宿へ向かう。シアタートップスにて18：00開演の公演を観劇。贔屓劇団による33年ぶりの再演である。1989年は激動の昭和が終わった年である。人生の持ちネタを競い合う家族が登場して悪戦苦闘するコメディである。主に戦後の高度成長以降の社会現象を笑いにしていたが、戦争や学生運動を経験している者はツワモノなり。遅れてきた我が世代には喧騒と倦怠の入り混じった複雑な感情がある。このような歴史の振り返り方もあるのだな。終演後、帯同者と西新宿街道裏のそれこそ昭和を感じる居酒屋で煮込みや里芋を肴に一献傾け合評会。23：00帰宅。

ヒヤマケンタロウの妊娠

5/9（月）曇り後雨
7：00起床。肌寒い。連休明けの憂鬱な通勤がないだけでもテレワークは素晴らしい。PCの電源を入れて２時間ほど真面目にお仕事。午前中は我が仔と散歩、朝食、掃除。昨日の豆ごはんで昼食を済ませ、TVのバラエティなどを見ているとあっという間に夕方である。小雨降るなか駅前まで出向きカフェで一服。夜はネットフリックスで独占配信の連続ドラマを視聴。同名の少女コミックスあるようだが未読。タイトル通り、男性の懐胎と出産と云う奇々怪々な設定を通して多様化する現代の家族やジェンダー問題がシリアスに描かれる。類似の作品でまず浮かぶのはシュワちゃんの≪ジュニア≫（1994年）だろう。萩尾望都や諸星大二郎のSF的な漫画でも題材にされたことはあった。なかなか豪華なキャスティングだったが、着目したのは演出の箱田優子・菊地健雄、シナリオの山田能龍・岨手由貴子・天野千尋など、インディー系やネットで良作・佳作に関与していたフィルム・メーカーたち。劇場映画が簡単には撮れない昨今、若く有能な業界人たちに、こうした仕事の場が提供されていることは喜ばしい。全8話（1話は20分強）を一気に視聴して大いに楽しんだ。

ペペロンチーノとグリンピースご飯

5/8（日）曇り時々晴れ
8：00起床。我が仔と散歩。10：00自転車に跨り環状７号線を南下する。青梅街道、五日市街道経由で鎌倉街道から甲州街道へ出る。かつての通学路である。１時間ほど周辺の街並みの変化を眺めて感慨ひとしお。12：00待ち合わせの店舗に到着。ほどなくメンバーが揃ってランチ会開始。実姉・その子の姪・実弟と４名でパスタ（セット）を注文。オーナー夫妻は姉の中学時代の同級生とのこと。ド定番の一皿にサラダとドリンクがついて英世一枚はリーズナブル。自分で作ることもあるが、絶妙なアルデンテとガーリックオイルの分量と塩加減が素晴らしかった。食後にマダム手製のカステラを頂く。会話はもっぱら親族の消長。甥や姪の結婚や出産の話でそれなりに盛り上がる。土産に姉から生のグリーンピースを大量にもらう。帰宅して早速調理にかかる。揚げとシラスと合わせた豆ごはんと根菜を中心に豚コマ、キノコ２種、豆腐を入れた具沢山みそ汁で、豪華な一飯一汁。長かった連休も終わる。

墓参り

5/7（土）曇り一時小雨
実家の２階居間で覚醒。時計は3：40を指している。モーニングコーヒーとサンドイッチで軽く朝食。4：00実家発、4：30には練馬インターから関越に乗って赤城高原SAで小休憩、8：00前に菩提寺到着。一般道・高速・サービスエリア全て渋滞なし。新潟の気温は既に２4℃。杉の枯葉を払い、うっすらと青苔のついた墓石を磨き小１時間の清掃。献花・焼香・黙礼。亡き両親に一家息災を報告。9:15撤収。途中、塩沢石打SAで甘味摂取。往路をなぞって１3:30帰京。実家近くの老舗中華屋でワンタンチャーシュー麺と餃子を馳走になる。15：00無事帰宅。玄関に飛び出してきた我が仔と長い散歩。連休最大のイベントを終えて一安心。

死刑にいたる病

5/6(金)晴れ
連休谷間の平日であるが休暇取得。8：00起床、我が仔と散歩、ファミレスで朝食、近所のシネコンで本日初日の邦画を鑑賞。場内はコロナシフトとはいえ若年層中心にほぼ満席。原作は櫛木理宇の同名小説らしいが未読。監督は力作を連打している白石和彌。主演のサイコキラーに阿部サダヲ。これは性格俳優であれば誰もがチャレンジしたい役柄だろう。骨格は≪羊たちの沈黙≫である。幾つか不自然な点はあれど猟奇趣味満載の描写と硬質な演出でグイグイ押してくる。岡田健史の成長に着目。岩田剛典のファンは消化不良を起こすだろう。中山美穂の使い方には感心。理不尽もしくは圧倒的な支配者と従属することしか出来ない弱き者たち。誰もが歪んだ劣情や偏愛を秘めて鬱屈する部分はあろう。人心の闇に迫る佳作だと思ふ。帰宅して我が仔と２度目の長い散歩。夕刻、愛車で実家へ向かう。夕餉を馳走になって早めの就寝。

ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス

5/5(木)晴れ
こどもの日。我が仔と早朝散歩していると玄関先に日の丸の旗を掲げている一軒家あり。竿の先に金色の球が付いている。昔はどこの家庭でも祝日には国旗を掲揚しておりましたな。ゆえに旗日。物干し台を見上げると立派な鯉のぼりが泳いでいる。近所のファミレスで朝食後、シネコンで昨日から公開の洋画大作を鑑賞。場内コロナシフトだがほぼ満席。これは連休の景気づけにもってこいの娯楽作。５年前にパートワンを観たときもCG・SFXには驚愕したが、そのテクノロジーは更に進化を遂げている。おぞましきクリーチャーが大暴れして、ビルが動き、天地は逆転する。まるで自分が絢爛たる万華鏡の中にいるようだった。マルチバースを移動する主人公の連写と≪音符≫が飛び道具となるバトルは秀逸なシークエンス。久しぶりに大画面の迫力を堪能した。エリザベス・オルセン演じるワンダ（スカーレット・ウィッチ）の母性炸裂。監督サム・ライミのホラー寄りの演出も傑出。これは良いもの見せて頂きました。帰宅して我が仔と長い散歩。夜はひたすら読書。

アウトサイダー

5/4(水)晴れ
みどりの日って元の天皇誕生日だっけ。泥のように眠り8：30覚醒。我が仔と散歩、近所のファミレスでブランチ。午後は洗濯と衣替え、アイロンがけとベランダの清掃。夕方、我が仔と2度目の長い散歩。陽が長くなり公園では子供たちが元気に遊んでいる。夜はネットフリックスで独占配信の洋画を視聴。2018年米国製作でベルギー人監督（≪ヒトラーの忘れもの≫という傑作を撮っている）、主演はジャレッド・レトーであるが、舞台は1950年代の大阪。戦後の関西を舞台にした抗争モノ。役者、演出、美術セット、音楽などは文句ない完成度。往時を再現したプロダクションデザインは素晴らしい。但しストーリーがやや凡庸でシナリオ（人物背景・設定）に幾つか不可解な難点あり。これはキチンと任侠モノの解ったライターにチエックしてもらった方が良かったと思ふ。紅一点・忽那汐里の熱演には★献上。ネトフリのオリジナル映画は潤沢な資金力があるんだろうなぁ、と思わせる贅沢な一品でありました。

三ツ峠（開運山）登山

5/3(火)晴れ

連休後半の初日。憲法記念日。イベントの前日に興奮して眠れないのは幼少時から変わらず。深夜１時に就寝するも一睡もできず5：00起床。朝食を流し込んで地下鉄駅へ向かう。6：00前の池袋駅山手線ホームは行楽客で結構な混みよう。6：40新宿駅中央本線ホームで帯同者たちと合流。股関節手術をして完治した岳友の記念登山。7：48大月駅着、富士急行に乗り換えて三つ峠駅には8：24着。快晴・無風、絶好の登山日和。冠雪した富士山の威容を目の当たりにして気分高揚。登山口から神鈴の滝、達磨石、股のぞき、神鈴権現、屏風岩など名所をゆっくり見物して12：30山頂到着。標高1,785ｍから眺める霊峰富士は格別なり。帰路は河口湖方面から下山して17：30河口浅間神社に到着。貞観七年（865年）に富士山噴火の怒りを鎮めるために建てられたという由緒の塊のような旧跡である。境内には樹齢1,200年の杉が並び縄文時代の住居なんぞもある。バスで河口湖駅へ向かい富士急、JR、地下鉄を乗り継いでヘトヘトになり23：00帰宅。老体に鞭打って我が仔と散歩に出て24：00入浴。ようやく25：00就寝。スマホの万歩計は３万３千歩に達していた。長い長い充実した一日。

闇金ウシジマくん

5/2(月)曇り時々晴れ一時にわか雨
連休谷間の平日。8：00起床。我が仔と散歩のあと真面目にお仕事。午後もネット会議に参加。ブランチにパンプキンパン。夜はネットで2010年製作のドラマシリーズを視聴。主演：山田孝之の代表作のひとつだと思ふ。原作コミックスは未読だが、劇場版は4本とも公開時に観ている。シーズンワンは深夜枠とはいえよく地上波で放映できたと思う過激な内容。仔細に観ると風俗系の女優などはAV出身者が多い。テーマがズバリ闇金融であるからマトモな人間など出てこない。同種の≪ナニワ金融道≫など、カネを貸す者と借りる者、その経緯や事情など幾らでもドラマになる。むき出しの人間の欲望や迷走の果ての堕落など、少し道を外れれば誰の身の上にも降りかかる。いろいろとお勉強になります。