「すごいSF映画だ!」と聞いていて、観たかったんだが、まさかアカデミー賞の作品賞、脚色賞、編集賞、視覚効果賞にノミネートされるなんて。
観た後も、作品賞はないだろ・・・と。
これは、一部のSF好きな「観た?」「観た!」と、言われて語り継がれるタイプでは?
「アバター」もSF映画だけど、SFとはあまり意識されないだろう。で、青緑で湿度60%のイメージ。
「第9地区」はバリバリのSFで、白っ茶けて乾燥した雰囲気。両方とも悪は利益追求の「巨大企業」だし、傭兵の大佐が当面の敵だし、「アイアンマン」の最後の方に出てくる、着て闘うタイプのロボット(?)も出てくるし。似てるなあ。
ただ、エイリアンの武器が強力で、当たった人は、ペチャって血とかいろいろ吹き飛んじゃうから、その画面に凝ってるわけじゃないけど、グロいと感じる人もいるかも。
「エビ」と言われるエイリアン達は、干からびたプレデターで、クリスファー親子以外は、頭の程度はグレムリン。ただ力が強いんで、ちょっと暴れると人が死んじゃうんだなあ。これが、難民として、キャンプに住みだして、もう20年、しかも増えて150万人?以上いるんだよ。
現在の「日常」にエイリアンが共存しているという設定。そして「エイリアン」は、人間そのものであるという・・・。
「インビクタス/負けざる者たち」も南アフリカが舞台だった、こちらもヨハネスブルクの上空にちゃんと宇宙船が浮かんでた。全然低予算映画じゃないじゃん。出演者も、ちゃんと南アでは有名人みたいだし。主役の人も、最初は魅力ない小市民だったのが、MNUの本社に武器持って挑むあたりから、髪も乱れてきて、だんだんカッコ良く見えてくる。
ニュース映像やら、MNUから回収した映像を編集した手法を取ってるから、畳みかけるように本物っぽく話が進んでいく。エイリアンのDNAに、彼らの武器やら乗り物が反応するので、その燃料に触れた主人公がエイリアン化していくのも、話の辻褄がなんとなく合っているようで、違和感なく話がすすんでいく。
ちょっと中だるみがするけど、主人公とクリストファー(エイリアン)がMNUに行くあたりから、ドキドキする。「頑張れ!」と応援してしまう。
二人(一人と一匹)の友情も一筋縄で行かない所、お互いの利益のために利用しようとする所、でも最後、どうせ死ぬならアイツのために!、アイツのために3年後には絶対帰ってくるぞ!と。
おおっ!感動。
続編の「第10地区」、本当に作るんだろうか? 最後の方、エイリアンは260万人(匹?)まで増えたった言ってたぞ。