原題はINTOUCHABLES/UNTOUCHABLE。
そんなにメチャメチャ面白い訳でないのに、最後の方はなんか泣いてた。
監督ロブ・ライナーで、モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンが主演した「最高の人生の見つけ方」と似てる。白人=富豪と、心のきれいな黒人=生きていくのに精一杯の生活、の組み合わせ。ただ、「最強のふたり」の方が若いので、特に黒人の方はいい感じで成長する。
白人の大富豪は、見事なほどに次々と不幸が襲いかかり、今じゃあ首から下が感覚もなければ動きもしない。排泄物も一人では出せないし、「自殺」さえもできない。
自分で死を選ぶ事ができないんだよ。
当然自暴自棄なんだが、動けない分可愛らしく育ちの良さを感じさせる自暴自棄。
黒人の若い子も、周辺の生活環境は悪いけど、親御さんにきちんと育てられた素直な青年だ。セレブの生活で、きちんと礼儀も見につけてた。
2人で、中学生みたいにじゃれ合うのも楽しいけど、それだけじゃしょうがないので、別れを決意する。それから、大人としての付き合いが始まる。
フランス映画だからなのか、ちょっと大人のエロネタもある。障害者はどうなんだろうって、健常者の疑問を黒人の兄ちゃんが素直にぶつけてる。
最後の娘二人ってどうやったんだろう・・・。
養子の女の子はどうなっちゃったんだろう?
しかし!
やっぱりお金だわ。大富豪はなんでもできる。飛行機チャーターして、アルプスの麓でハングライダーしちゃうんだぜ。普通の階級の、首から上しか動かない人が、ストレス解消で何ができる?
音楽は、アースウィンド&ファイヤーと、ジョージ・ウィンストンみたいなピアノ曲がいい感じで、ぴったりと使われてる。