「エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」
上野の森美術館
8月4日に始まって2カ月たつのに、未だに大混雑。平日は夜6時閉館なので、サラリーマンには土日しか行けない・・・。昨日土曜日の、比較的空いているという夕方に行ってみた。
午後4時上野駅で友人と待ち合わせ。チケットはすぐに買えて、4時半からの入場整理券をちょっと離れたテントに行ってもらう。物販(ギフトショップと普通は言う)を少々見て時間を潰して、入場者集合場所という場所に行って列に並んでみる。真夏だったら辛かっただろうなあ・・・。15分位並んでようやく入場。(今、ネット見たら今日は12時25分で入場整理券が4時半からのを配布してる。昨日行って良かった。)
最初の部屋で3分位のビデオを見せて、見学者人数の調整をしてる。会場はもちろん混んでいるのだが、私も友人もガラスケースにびっちりひっついて展示物を鑑賞。長い時間は立ち止まれないけど、割とゆっくり見て、会場を後にした時には閉館時間の午後6時だった。
土日は、入場料金3,000円もするんよん、
で、展示内容。
監修は、テレビ出まくりのザヒ・ハウス博士だ。この展示会、2004年から世界中を回り、外貨獲得に励んでいるらしい。もう8年も放浪の旅かあ・・・。いくら儲けて、博士にいくら、エジプト考古学博物館にいくら入るんだろう・・・。まあ、このような展示会のお陰で、発掘費用や保存費用が賄えるんだからいいんだけどさあ・・・。展示品達、深夜、人がいなくなった展示会場で「もう帰りたい・・・」「こんな湿気の多い所、おれ達の場所じゃない・・・」とか話してんだろうなあ・・・。
展示品の量が多いので、あまりエジプト文明時代の説明はない。
だから、あらかじめエジプト文明の歴史を知っておかないと、いきなり「ツタンカーメン時代」と言われても漠然としてるし、宗教観も分からないかもね。
私、初めて直に触れた古代文明がエジプトだったし、最初にエジプトに行った時はまだ若かったので、ガイドさんの話をスポンジのように吸収できたし、いまだに結構覚えている。
懐かしい・・・。
ドイツに行った時に、「ネフェルティティ(ツタンカーメンの父親の嫁さん)の彩色頭部像」を見るために、食中毒でフラフラしていたのに、ベルリンのエジプト博物館に行ったりもしたよなあ・・・。この像も、ザヒ氏は返還運動してるんだよなあ。エジプト人は、この女性大好きだもんなあ。
展示品は、本当に見事。カーターの発掘当時のツタンカーメンの墓の写真に写っている発掘品が、今目の前にあるんだよ。そりゃ感動モノです。
ってか、エジプト文明自体がやっぱり、異常にすごい。様々な「工芸」技が、一挙に集結してる。彫刻とか象嵌とか、素材も陶器・ガラス・金銀・アラバスターなど、多岐に渡ってる。
携帯ゲーム機なんて、絶対30年位前にこの展示品に紛れ込ませたんじゃないの?
動物の彫像など、リアルすぎるのもあれば、うまくデフォルメした牛の頭部なんていうのもある。
いくら食べる事が保障されていたとはいえ、この発掘品を作った職人さん達の技は、どこから継承されたんでしょう・・・。3,300年前だよ。他の文明に比べて、ずば抜け過ぎ。やっぱり、「謎」だよなあ・・・。
協賛は旅行会社のHISで、外にテントのブースもあった。見たら、行きたくなるよなあ。
(←“ジャーニー”のジャケット)
入場前、列に並んでいる時TDLみたいにモニターで見学時の注意事項が流れるんだが、その映像の背景が「ハトシェプスト女王の葬祭殿」だった。1997年のルクソール事件の場所だ。なんか、全く触れないのもなあ・・・。心で手を合わせた。