確かに、正義感に燃えてとは言え、あんなに殺しちゃったら、無法者で流れ者なんだろうけど、ハードボイルド小説の「ジャック・リーチャー」シリーズなんだから、題名は「ジャック・リーチャー」のままでいいんじゃないの?
無差別殺人で、何の罪もない5名が殺されて、シリアスなクライム・サスペンスと思ったら、まず、意外と主人公がお喋り君。華を添える、自信たっぷりの美人弁護士も、胸が大きいし、結構マヌケ。
主人公に襲いかかる大男2人のシーンは完全にコントだ。
そしてクライマックス、「007スカイフォール」と同じように、老人(ロバート・デュヴァル)を相棒にプロの殺人組織に挑むんだが、自分で乗り込む割には丸腰。
渡されたナイフも活躍することもなく・・・。明るさを出そうとしてるのか?ハードボイルドなのに。それともコメディにしたいのか?
ラスト、「裏切り者」がなぜ裏切り者になったかは語られる事はなく、んん?どこを撃たれたんだ?一発で。そして、確かにそれしか方法はないとはいえ、あっさりと・・・。
観ている時は(ああ、そうだったのかあ)と思ったけど、観終わってから観客全員が思ったに違いない。「別にこんなややこしい殺し方しなくても良かったんじゃないの?」
それに証人はいなくなったから、真相を暴くのはすっごく大変で、無罪は勝ち取れてもその先がうまく行くとは思えないのだが。
一応、退屈しないで見終えたけど、この「アウトロー」に次回はあるのだろうか?