パイの不思議なお話の聞き役が「もうひとりのシェイクスピア」で、ウィリアム・シャイクスピアを演じた人だった。
オープニング、珍しい動物としゃれたキャストやスタッフの名前の出かた、どこまで本当か分からないパイ君の子供時代の話。ほんわかした、不思議ちゃんのお話が続くのかと思いきや、人食い浮島の話から、さらに現実感がなくなったのかと思いきや、大どんでん返し!
ほどんど3Dで繰り広げられる、映像はすごいけど。
本当か嘘か分からない不思議な映像で・・・。技術としてはすごいんだろうけど、夜光虫とザトウクジラのシーンはやりすぎだし、ベタ凪のシーンは、ベタベタすぎるし。
あと、ロープがはってあったけど、私はあの高さだと、海からボートにはあがれません。ってか、あのボートで227日、7ヶ月以上も漂流して、マリアナ海溝からメキシコに到着って・・・。コンティキ号もびっくりだ。
う~ん、真実味のない話だ。
ネタばれ!
そりゃ、妙にしっかりと日本を話す調査員も、報告書には「ベンガルトラと漂流した」と書かざるを得なかっただろうに。わずか5分程で語られた話が"真実"で、トラは、彼の悪の化身。そりゃ、挨拶せずに、ジャングルに消えるよなあ。
で、映画を観た後は、ロシアに移住すると騒いでいるジェラール・ドパルデューを食っちゃたんだと思っていたが、人食い浮島の話を思い出すと、やっぱ人食いは思いとどまったのではないかとも思うが。いずれにしても、パイ君の不思議な話だからなあ。藪の中というより、誰もいない海の上だからなあ。
なんか、良く分からない映画だった。私には向かないかも。