阿部ちゃんの鍛えられた体、後ろ姿もまあ立派。「トリック」での○○のイメージもあるので、この体で、そこも立派なら、むしろ恐いなあ。回りの身長が大きいからか、身長の高さはあまり目立たない。
そして、いつのまにか、女癖が悪いけど皇帝の後継者として素晴らしい人格を持った、北村一輝のケイオニウス。黒い髪と、赤いマントと白い衣装で、まあ、素敵。後ろ脚立ちしたいななく馬にまたがる姿は、ダヴィッド作『アルプス越えのナポレオン』のようだ。是非、疫病から生き延びてもらいたいもんだ。
あと、コロッセオのセット。カメラが外側の3階建の壁から乗り越えて、観客席へ。人がちゃんと動いてる。頑張ったな!日本映画!
でもね、ローマの街は異様に狭いのよねえ。なまじ大きなセットを作っちゃったからか、そこでしかローマ市内は撮影しいので。前作みたいにルシウスの家とか、小さなセットを組み合わせた方が良かったような。
小ネタもいろいろ。松島トモ子が草津で湯もみ娘を、“娘”を演ってたかと思ったら、まさかのクマと共演。クマはクマで、出演者に名前が出てた。
曲の使い方も見事です。ワープの際のオペラを唄うおじさんもハッピーエンドで良かった、良かった。エンドロールの、“与作”への繋ぎ方と日本猿の幸せそうな顔も。
本編も、すっごい良かった訳じゃないけど、楽しめた。
でも、浪越徳次郎(映画では徳三郎)なんて、分かる人は50代以上では? とか、いか八朗のエピソードはあそこまで必要なのかとか、ちょっと疑問もあった。
とは言え、今日はスーパー銭湯に行ってしまった私であった。