アカデミー賞脚本賞受賞のサスペンスドラマでスリラー映画、なので喜んで観に行った。
曲の使い方、主人公のヘアメイク・衣装、主人公が働くカフェのカウンター、主人公の家のインテリアなどはPOPで色使いが可愛い。自立を望む親からの誕生日プレゼントは、ピンク色のスーツケースだ。ストーリーの暗さと対照的で、その落差は面白い。
ニーナとキャシーの関係は友情だったのか、恋愛だったのか。キャシーは10年間、最悪殺されるのも覚悟で、あるいは自傷行為の一環として泥酔お持ち帰りをされていたのか。無防備で、説教だけで、それで何か満たされたんだろうか。あんなに大勢にお持ち帰り説教をしてたら、街でかなりの有名人になってしまうだろうに。なので、主人公に共感できず・・・。
キャシー演じるキャリー・マリガンの髪の毛のボリュームは30歳なんだけど、なんか老けて見える事が多くて。
同じ医大だったライアンと再会して、ニーナの自殺(多分)の原因を作った人への復讐を始めて。でも、関係者でただ一人、後悔して精神を患った弁護士(アルフレッド・モリーナ)に出会って、「許してくれ」と謝られて。ようやく自分の未来に向かってライアンと歩き出す気になったのに。やっぱりなあとういう展開に。
もう、あの決着しかなかったんだけどさ。
面白かったのか。面白いという内容ではなかったしなあ。なんかキャシーの可愛いシーンと狂気のシーンのメリハリがないと言うか。
大学の中で泥酔した女子大生がレイプされて、大学側に被害を訴えるのが週に何回もあって、それを大学側の弁護士がもみ消していたっていう組織の問題が、元学生達個人の問題にすり替えてしまっているこの映画の脚本が、結構怖いんだが。
あと、キャシーの親は金持ちでお小遣いをどんどん与えてたのかな。復讐のため雇った男たちの報酬とか、衣装代とか、結構お金がかかってると思うんだが。