6月21日からは七十二候の一つ『乃東枯(なつかれくさかるる)』でした。
乃東枯とは冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れていく頃のこと。
乃東枯とは冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れていく頃のこと。
花穂は夏枯草(かこそう・なつかれくさ)と呼ばれ、
日本だけでなく世界中で生薬として昔から利用されてきたとのこと。
乃東(だいとう)とは夏枯草やうつぼ草の異名です。
「ウツボ」と聞いて海水魚を想起したが花にもあるようで、
花音痴の我にとって靫草とはどんな花かと調べてみました。
何か見たことあるような無いような・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/cf/36a9e7bca8f9941e451c2685db6fa2da.jpg)
花の寿命は短く2~3日とのこと。
薬用植物としての効能があるが食べることも出来るようです。
「ウツボグサ」は、
武士が弓矢を入れて背負った「靭(うつぼ)」という道具を覆っていた皮と、
「ウツボグサ」の茎や葉の毛が似ていることに由来するといわれます。
因みに海水魚も名の由来はこの靭からきているとか。
ウツボグサには塩化カリウムやタンニンなどが成分として含まれ、
利尿効果やむくみ取り・消炎作用があります。
糖尿病・膀胱炎・腎臓炎・口内炎・喘息・扁桃炎などに薬効があるといわれます。
漢方では「夏枯草散」や「止涙補肝湯」として処方され、
ウツボグサを煎じた液を民間療法では、
膀胱炎・淋病・腎臓結石などに用いるとあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/8d/2ffae7f5bbf4542c792ffe1e59a7be04.jpg)
名前の由来や意味を知ると、
ウツボグサがより身近に感じられますね。
ただウツボグサと同属の仲間を見分けるのはなかなか難しいようです。
七十二候のおかげで一つ賢くなりました。
< 靭草似て非なれど元同じ >