北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2020.4.10 『356m峰』(点名:西稲里)~『405m峰』(点名:斗内) ワイルドな里山を歩く
今朝樹海温泉「はくあ」近くの車中泊地で目覚めると、
空が重苦しい雲を払い除けているところだった。
しかしそのスピードは鈍く、
なかなかスッキリとは晴れてくれず、
低い山もガスに包まれたままだった。
車の中を片付けて、「稲里神社」まで少々の距離を走った。
神社の鳥居前にはエゾシカの防護柵と扉があったので、
車から降りて扉を開け中に入った。
地面がウェットで気持ち悪いが、
他に駐車できるところはない。
今回の山は以前から穂別に向かう途中で気になっていた。
そして先月近くの「一本椴」(いっぽんとどまつ)に登り、
西に連なる山並みを見て「あの上を歩きたいな」とHiromiに言うと、
「そだね~」と応えたものだった。
帰宅して地形図を見てみると、
標高はないが魅力的なこの山並みには、
三角点を有するピークが二つあることがわかった。
それで今回両三角点を結んでみることにした。
7時10分、神社の鳥居をくぐってスタート。
神社の裏手から広い尾根に取り付いた。
笹はそこそこの密度で負荷をかけてくるが、
背丈が低いので助かる。
天に向かってまっすぐに伸びるカラマツの林が美しい。
その中を登っていくと、
有刺鉄線を巡らせた柵の残骸が現れた。
以前牛を放牧していたものだろうが、
ここは標高300mだ。
そんなところまで牛が上がってくるのだろうか?
理由は不明だが放牧は失敗に終わったらしい。
標高300mから一旦下り60mを登り返して、
8時15分、四等三角点「西稲里」。
ここから私がミスをした。
この三角点から進むべき方向を地形図で確認すればよかったのだが、
思い込みで南向きの尾根を進んでしまった。
悪いクセだ。
南の尾根は一旦平坦に進んだあと、
沢に向かって一気に下りだした。
そして失敗したことに気付いたが、
戻るのも面倒なのでそのまま下って林道に至った。
やけに立派な林道には「稲里化石発掘調査」という標柱が立っていた。
「こんなところで化石が?」
と首をかしげて通り過ぎた。
と、立派な林道はそこで終わり、
あとは廃道と化した古い林道が続いていた。
しばらくは荒れた林道を登ったが、
遠回りすることがバカバカしいので、
急斜面に取り付いて上を目指した。
そして尾根の頭に上がって、
本来歩くことを予定した「西稲里」からの稜線を確認した。
尾根上からは古い作業道が続いていた。
作業道は笹に覆われているのだが、
その中をシカ道(獣道)が続いている。
雪が降った尾根にシカ道が白く浮き出て、
まるで登山道が続いているように見える。
しかしそれはあくまでもシカ道であり、
気を抜くとフンを踏んづけることになる。
そのフンの多いこと!
どうしてこんなにシカが増えてしまったのかねえ?
10時05分、三等三角点「斗内」。
周りは樹木に囲まれて見通しは効かないのだが、
三角点周りは少しだけ広くなっているのがいい。
この頃になると空は鉛色の雲に包まれてしまい、
朝の暖かさも失せて風が冷たい。
復路に入るが、戻るのは本来歩こうとしたルートを行く。
「斗内」から「西稲里」までは、
Uの時を描くように西から北へと回り込む。
このルート中常にシカ道が続いていた。
笹が濃いところでは助かるのだが、
細尾根となると大変だ。
シカという生き物はどういうわけか、
我々人間が歩きたいと思う部分を忠実に歩く。
従って細尾根にフンをまき散らかされると、
それを避けるのに命懸けというところもある。
また、同じく細尾根に倒木があり、
行く手を阻まれた場合は、
ほぼ垂直に近い斜面にシカ道を作ってしまう。
そんな光景を目にすると、
さすがに感心させられてしまう。
11時15分、再び「西稲里」。
あとは笹の濃い急斜面を下り、
少々の登り返しのあと広尾根を下って神社に至る。
この目標物のない最後の広尾根は要注意だ。
私も同じところは下りられず、
少し北側を下って神社に当てた。
12時ちょうど、駐車地。
あとかたずけをしていると、
みぞれやヒョウが降ってきた。
今日の予報は降るって言ってない!
いつまでもダラダラと降り続くもんだ。
そしてダニの確認をすると、
期待を裏切ることなく3匹発見!
こいつには噛まれたくない。
しかしながら、今日も楽しい山行ができたことに満足して帰途に着いた。
2020.4.9 『375m峰』(点名:大森) 小雨の中短時間で登れる山へ
昨日は季節外れの雪模様。
モチベーションが上がらず、
午後になってようやく重い腰を上げた。
そして穂別に向かって車を走らせた。
もう時間がなくなりつつあったので、
短時間で登れる山を選定した。
穂別の温浴施設「はくあ」の近くの農道に入り、
穂別川に架かる橋を渡ったところを駐車地として、
15時ちょうど、林道「稲豊線」に入った。
すぐにエゾシカの防護柵が現れるので、
扉を開けて進んだ。
それから400mほど歩いた地点から、
進行方向右手の尾根に取りついた。
ここは伐採された跡で、
広々とした風景が楽しめる。
その中につけられた作業道を登っていく。
しかし長くは続かないので、
作業道が切れると笹漕ぎとなるが、
背丈の低い笹なのでたいして苦労はない。
その後また作業道が現れたり切れたりを繰り返す。
そして目指すピークがわずかに見えると、
針葉樹林帯となり、その中に作業道が続いていた。
これは楽だ!
ただこの辺りになると下草がなく、
どこでも楽に歩ける状態だ。
そんなに中を進むと、
突然木の間越しにピークが姿を現した。
あとは最後の登りだが、
これがなかなかきつい。
斜面は斜度がありよく滑る。
片手をつきながらよじ登り、
16時ちょうど、四等三角点「大森」。
ここもまたピークらしいピークだ。
樹木が多いため見通しは効かないが、
下草がうるさくない良いピーク。
下山は登路のルートをそのまま引き返した。
16時40分、駐車地。
予定通り短時間で終えたが、
納得の行くいい山だったことに満足し、
すぐ近くで冬季休業を終えて、
営業が再開された「はくあ」で汗を流した。
「はくあ」は色々あったが、
今は12~3月が冬季休業している。
汗を流したあとは「はくあ」近くでひとり カンパイ!