北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2020.4.4『多聞岳』(788m) 予報がはずれてラッキーっ!!
昨夜のうちにHiromiと芦別市に入っていた。
桂沢湖辺りで車中泊と思っていたが、
ちょうど雪融け時期でどこも足元が汚く、
なかなか良い車中泊場所が見つからない。
今朝別の山に登ろうとしてそこに向かうと、
上部がガスに包まれて見えない。
それで変更して急きょこの山に登ることにした。
最初は南側の国道452号線脇から取り付こうとして、
現地に向かってみると林道に雪がない。
斜面も見えている範囲には積雪なしだ。
となると笹を漕ぐことになり、
衣類がひどく汚れることになる。
今は雪融け直後で笹が大変汚れている。
またまた変更で・・・
とは言っても『多聞岳』へのルートを変えることにした。
今度は北側に回り、国道452号線から道々135号線に入り、
富良野方面に向かって間もなく現れる「多聞橋」のたもとから、
「多聞沢林道」に入った。
ただ林道はまだ雪に覆われているので、
無施錠のゲートを開けて中に入ったところを駐車地とした。
ここは「多聞橋」の下を「多聞川」が流れ、
我々は「多聞沢林道」を歩いていく。
「何でも多聞地帯」だ。
この多聞沢林道はもう10年近く前になるが、
二度歩いたことがある。
いずれも『多聞岳』を目指して、
積雪期に入山したものだったが、
地形図も何も見ずただ勘で登り、
『多聞岳』の北東約1kmのところにたたずむ、
『782m峰』を『多聞岳』だと思い込んでそれに立ち下山していた。
と言うのも、『782m峰』は林道を歩き出して間もなく目に入り、
しかも鋭角でピラミダルな山容がそれを信じ込ませてしまったのだ。
その間違いに気付いてから長い年月が過ぎた。
7時15分、林道ゲートをスタート。
雪が固く締まった林道はツボ足で十分歩けるが、
復路で雪が腐り出すことを想定してスノーシューを背負った。
そして今日もまた体重の軽いHiromiは、
先へ先へと急ぎ足で進んで行き、
私との間隔がジワジワと開いていく。
それで注意した、「ヒグマとの遭遇が想定されるので、あまり先に行くな」と。
しかし了解したのはその場だけで・・・
林道を約3.6km歩き、Co.460で多聞沢を渡って急斜面に取り付いた。
これも勘で取り付いたので、
登る途中でわかったことだが、
『多聞岳』頂上に続く尾根の一本北側だった。
腐れ雪の急斜面をよじ登り尾根に上がった。
そしてここから200mちょっとの急登だ。
私はここでスノーシューを装着。
しかしHiromiは迷った挙句ツボ足で強行。
スノーシューの装着にちょっと手こずっている間に、
Hiromiは70mも先に登っていた。
そしてそこで斜度が益々きつくなり、
「もうここでギブアップ」。
冗談じゃない!
私が先に立ちスノーシューのアイゼンを効かせて登る。
斜度はきついがなんのことはない。
そしてHiromiが渋々着いてくる。
Co.710で『多聞岳』と『782m峰』の間の稜線に上がった。
天気が良くて青空が美しい。
結局この週末も素晴らしい天候に恵まれた。
広い稜線はやがて狭くなり、突然南の視界が開けた。
そこからは『芦別岳』を中心とした風景が雄大だ。
『シューパロ岳』、『中岳』、『小天狗』、『崕山』が、
折り重なるように連なっている。
またちょっと視点を変えると『中天狗』、『布部岳』。
今日の予報からしてこんな景観なぞ全く期待していなかった。
10時20分、三等三角点『多聞岳』。
いい山じゃないか!
Hiromi共々大満足。
今日は珍しく三脚を忘れて登ったので、
記念撮影もままならない。
下山はルートを変えるつもりだったが、
Hiromiに恐怖心が残っていたので、
登路をそのまま忠実に下ることにした。
ただ、時間的に日が高くなっており、
雪が腐りだしていたのでスリップ、滑落の心配がなくなった。
腐りだした雪は林道に下り立っても同じなので、
ここでようやくHiromiもスノーシューを使用することにした。
12時40分、駐車地。
思いがけなく晴天に恵まれ、
今日も楽しかったわぁ~