北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2016.5.4 新メンバー加入
『ミニ山の会』に新メンバーを迎えた。
「Mocchan」で、出会いは私が以前勤めていた会社の顧客。
3月7日の『松籟山』下りで、突然携帯に電話が来た。
「Amigoさん、冬山を始めたいので色々教えてください」と。
それからなかなか会う機会がなく、GWに入った2日にいつもの『サイゼリヤ』で会って色々話しを聞くと、
昔登っていたことを思い出し、去年からコツコツと毎週のように登り歩いていたとのこと。
この冬も終盤になってからスノーシューを用意し、あちこち登ったようだ。
それで当会に迎えることとした。
但し、私より一つ年上で、やはり私と同じように働き続けているMocchanは、我々他のメンバーと休みが合わない。
従って、どれほど一緒に登れるかわからないが、やってみましょう。
と言うことで、ときどき現れる「Mocchan」を宜しく!
2016.5.4 『北の峰』(1,084m)
GW中間の2~3日は家族旅行。
女房と札幌で一人暮らしをする娘を乗せて、まずは滝川へ。
滝川市は私と女房の出身地。
娘が小学校一年まで滝川にいた。
滝川で私が高校時代にお世話になった陸上部の顧問を訪ね、楽しいひと時を過ごした。
続いて私と女房の実家があった辺りに行ってみたが、女房の方は近所の様子がまるで変わってしまい、
どこに実家があったのかさえわからない状態だった。
その後私の家の墓参り。
こんな時でもなかったら、決して墓参りなぞしないバチあたりな私だ。
それから一路富良野へと向かった。
富良野市はその昔女房が社会に出たときの初任地だ。
結婚する前の富良野市を歩いていると、『北の国から』のロケ現場に出くわしたことがあった。
そしてそれから一年後、テレビをつけるとさだまさしの「あ~あ~♪ あああああ~♫」という今ではお馴染みの歌声が。
二人して、「あーっ! これだーっ!!」と、一年前のロケを思い出して感動したものだ。
そんな富良野の街中や駅に行った後、宿泊予定の「新富良野のプリンスホテル」へ。
「新富良野プリンスホテル」は女房が富良野に着任した頃にオープンした。
もう40年も前の話しになってしまった。
そんな「新富良野プリンスホテル」に、今回初めて宿泊した。
なかなか良い雰囲気。
中でも気に入ったのが、ワインだ。
富良野ワインはどこでも置いていて、1本3,500円で提供している。
で、それがワインの最低価格。
私の場合2本飲まなきゃ気がすまないので、宿泊代の他にえらい出費となってしまう。
ところがここは他にチリ産ワインを提供していて、1本2,000円なり!
ありがたいし、味も辛口で食事によく合うのよ。
娘と久しぶりに1本ずつ飲んで部屋に戻り、また別のワインを1本ずつ飲んで寝た。
今朝5時に起きて車に戻って着替え。
スキー場から『北の峰』に登った。
スキー場上部にはまだかなりの積雪が有り、リフト運転をしていた。
これは毎年のことで、GWまでは何とかかんとか圧雪車で雪をかき集めて営業している。
外は雨模様で、ゴンドラの終点駅から稜線に上がると強風にあおられたガスが一気に頂上を覆って視界不良。
7時半過ぎに部屋に戻ると、まだカーテンも開けずに寝ていた。
それを起こして朝食へ。
今まで寝ていたのに、「腹減った~」と第一声を発した娘に対し、このオヤジは一山登ってきたものの、なんか空腹感がないのよねえ・・・
最近はこの空腹感をなかなか感じられなくなってしまった。
食べる量を減らしているのに。
外は雨模様なので、そのまま札幌まで走り、女房と娘の買い物意欲を満たして、今回の小旅行は終了。
みんな楽しかったとまんぞくぅ~
2016.5.1 『中天狗』(1,317m)
私にとって、長いトンネルのような4月が終わった。
土曜日の夕方終業後、いつものようにHirnmiを拾って富良野へ向かった。
ただ富良野までは行かず、道道三笠~富良野線の富芦トンネルを抜けて間もなく現れる「尻岸馬内林道」入り口付近で車中泊。
土曜休みがない月を終えたことにホッとして、うまい酒を飲んだ。
『中天狗』には「山」も「岳」もついていない。
こんな山は道内にどれだけあるのだろうか?
調べるつもりもないが。
ちなみに『中天狗』から北に続く稜線をたどると、『笠森』(865m)という、これまた「山」も「岳」つかないピークがある。
そんな山々もあれば、名峰、秀峰揃いの夕張山地は、誠に魅力ある山域だ。
7時15分、尻岸馬内林道ゲートをスタート。
積雪期にこの林道から『中天狗』を目指すのは、今回が3度目。
終点まで6kmの林道歩きを経て、稜線への斜面に取り付く。
長い林道は思いの外融雪が進んでいない上、二日前の降雪が予想以上に多い。
歩を進めるほどに新たな積雪が増えてゆき、稜線から先の積雪量が不安になる。
私はこの時期になると、もうツボ足で登る。
9時5分、林道終点。ここから西への斜面に取り付いて稜線を目指すのだが、これがなかなかの急斜面だ。
そしてみるみる高度を稼ぎ、『中天狗』~『笠森』間の稜線上、「951m」ピークへ。
10時10分、稜線上「951m」ピーク。
ここから望む『中天狗』が、実に美しい。
今年も恒例の黄砂で、ずいぶん汚れた北海道の山々だが、この度の降雪で、すっかり雪化粧され、純白!
ここからは稜線上のアップダウンを繰り返して南に進む。
と、ここでHiromiのザックに装備されていたピッケルがないことに気付いた。
そう、「忘れ物、落とし物兄妹」の妹は、どこかにピッケルを落としてきたのである。
そんなことあり得るぅ~っ!?
二度も車外にストックを突き立てたまま帰ってしまう兄が兄なら、この日の重要な装備を簡単に落としてしまう妹だ。
「兄」って、みなさんご存知のこととは思いますが、「Toshi」のことですから。
ひとりで少し戻って探したものの見つからず、後を追ってきた。
その後どんどん雪が深くなる。
多いところでは膝上に達する。
サラサラな雪が膝上まででも辛いのに、湿って重い雪に一歩一歩足を取られるのは本当にきつい。
何度リタイアしようと思ったことか。
それが頂上直下の急登に入ると、傾斜もきつくなる。
新雪底部の古い雪面が氷化していてスリップの危険が生じたので、アイゼンを装着。
Hiromiはアイゼン装着後、そのままストックで登行する。
それにしても雪が深い。
ラッセルばかりでさっぱり進まない。
それでも一歩一歩、牛歩以下の歩みでも、歩を進めることを諦めなければ、いつかピークに立てる。
12時30分、頂上に立つ。
辛い登行だったが、そこにはその労苦をいっぺんに吹き飛ばす360度の絶景が広がっていた。
私はこのところのトレーニング不足、体重増で、もうヘロヘロ。
61歳の肉体は、ちょっと手を抜くと、すぐに体力、筋力が減退してしまうことを思い知らされた。
登りより下山に不安を抱くHiromiに配慮し、頂上には長居せず、下山を開始するも、やはり「苦手」なわけで、おっかなびっくり。
何のためにアイゼンを装着しているのかわからない状態だ。
しかし、登ったんだから、必ず下りられる。
滑落の危険が皆無となった稜線まで下って、ようやく遅い昼食とした。
昼食後は登ってきたトレースを忠実にたどって下山。
登路でHiromi落としたピッケルを回収しなければならない。
そのピッケルは、林道終点から少し上がったところで回収した。
それからまた6kmの林道を、ただただ淡々と歩いて、
15時55分、林道ゲート。
新雪のおかげで、久しぶりにきつい山行だったが、美しい風景を堪能できた、癒しの山行でもあったなあ・・・
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