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2020.4.12 『515m峰』  三笠スキー場の奥へ

 土曜の朝Hiromi を迎えに行き、

樺戸山地に向かったものの、

低いガスに包まれて山が見えない。

それで変更して三笠に向かった。

今後の山への偵察をしたあと、

三笠スキー場へ。

三笠スキー場の奥にある「一本松」(点名)を目指すことにした。

10時25分、スキー場に隣接した広い公園をスタート。

すぐに「下一の沢林道」に入った。

ウェットな林道は汚くて気持ち悪いがしかたない。

仕事に追われて疲れきっているHiromi は、

車で移動中寝てばかりいるのに、

歩き出すとなにかに取りつかれたように、

スタスタ、グングン歩を進める。

だから林道を離れて尾根に取り付くときは、

大声で呼び戻した次第だ。

尾根は融雪が進んでおり、

結構笹がむき出しになっている。

そして足元の雪はおおよそ腐っており、

一歩一歩踏み抜いてなかなか進まない。

そのうち尾根は笹がひどくなるので、

雪がしっかりついた斜面に出て登る。

背後には雄大な風景が広がりだした。

ようやく上部の尾根に上がると、

あとはわずかな距離を詰めて、

11時50分、『515m峰』。

 

ここから稜線のアップダウンを経て「一本松」に向かう。

ところがこの稜線は笹が見事にむき出しで、

丈が高い上に密度が濃い。

それでもなんとか進めないかと、

しばらく格闘を続けてみたが、、

昨年2度ダニに噛まれているHiromi が、

早くから撤退モードに入っており、

モチベーションがた落ち丸出しだ。

12時10分、撤退を決めた。

単独なら強引に笹を漕いで行ったんだが・・・

「一本松」へはもっと早い時期に、

同ルートで再挑戦するか、

別ルートを考えることにする。

途中で昼食タイムをとり、

登路とは別の斜面を下って林道に戻った。

そして13時55分、駐車地。

時間が早かったのだが、

眠くてたまらないのでその場で昼寝。

Hiromi は最初「眠れない」と言っていたが、

気がつけばイビキをかいて眠り込んでいた。

だったら「眠れない」とかって言うなや!

その後目覚めて直近の「湯元温泉」へ汗を流しに行った。

そこで体を洗っているときだった。

なんだか背中に記憶のある違和感とかゆみを感じ、

手をまわして局部に触れてみて、

「あっ、やられた!」

ダニだ。

二年ぶりにまたやられた。

但し、計10数回になる。

受診して除去してもらいたいが、

土曜日で救急病院しかない。

車内でHiromi に持っていたハッカ油を塗ってもらう。

しかし多少もがくだけで出ては来ない。

ハッカ油で出てくるとの情報は、

確かエバからだったよなあ?

ダメだわこの方法は。

何度塗っても多少もがく程度で、

けっして出ては来ないので、

Hiromi に秀岳荘で買ったダニとり器具で取ってもらった。

けれど予想通り頭が残ってしまった。

まあしょうがない。

やはりダニとり器具なぞない。

月曜日に受診して切開してもらうしかないのだ。

そして翌日も藪漕ぎ予定だ。

 

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2020.4.10 『356m峰』(点名:西稲里)~『405m峰』(点名:斗内)  ワイルドな里山を歩く

 今朝樹海温泉「はくあ」近くの車中泊地で目覚めると、

空が重苦しい雲を払い除けているところだった。

しかしそのスピードは鈍く、

なかなかスッキリとは晴れてくれず、

低い山もガスに包まれたままだった。

車の中を片付けて、「稲里神社」まで少々の距離を走った。

神社の鳥居前にはエゾシカの防護柵と扉があったので、

車から降りて扉を開け中に入った。

地面がウェットで気持ち悪いが、

他に駐車できるところはない。

 今回の山は以前から穂別に向かう途中で気になっていた。

そして先月近くの「一本椴」(いっぽんとどまつ)に登り、

西に連なる山並みを見て「あの上を歩きたいな」とHiromiに言うと、

「そだね~」と応えたものだった。

帰宅して地形図を見てみると、

標高はないが魅力的なこの山並みには、

三角点を有するピークが二つあることがわかった。

それで今回両三角点を結んでみることにした。

 7時10分、神社の鳥居をくぐってスタート。

神社の裏手から広い尾根に取り付いた。

笹はそこそこの密度で負荷をかけてくるが、

背丈が低いので助かる。

天に向かってまっすぐに伸びるカラマツの林が美しい。

その中を登っていくと、

有刺鉄線を巡らせた柵の残骸が現れた。

以前牛を放牧していたものだろうが、

ここは標高300mだ。

そんなところまで牛が上がってくるのだろうか?

理由は不明だが放牧は失敗に終わったらしい。

標高300mから一旦下り60mを登り返して、

8時15分、四等三角点「西稲里」

ここから私がミスをした。

この三角点から進むべき方向を地形図で確認すればよかったのだが、

思い込みで南向きの尾根を進んでしまった。

悪いクセだ。

南の尾根は一旦平坦に進んだあと、

沢に向かって一気に下りだした。

そして失敗したことに気付いたが、

戻るのも面倒なのでそのまま下って林道に至った。

やけに立派な林道には「稲里化石発掘調査」という標柱が立っていた。

「こんなところで化石が?」

と首をかしげて通り過ぎた。

と、立派な林道はそこで終わり、

あとは廃道と化した古い林道が続いていた。

しばらくは荒れた林道を登ったが、

遠回りすることがバカバカしいので、

急斜面に取り付いて上を目指した。

そして尾根の頭に上がって、

本来歩くことを予定した「西稲里」からの稜線を確認した。

尾根上からは古い作業道が続いていた。

作業道は笹に覆われているのだが、

その中をシカ道(獣道)が続いている。

雪が降った尾根にシカ道が白く浮き出て、

まるで登山道が続いているように見える。

しかしそれはあくまでもシカ道であり、

気を抜くとフンを踏んづけることになる。


そのフンの多いこと!

どうしてこんなにシカが増えてしまったのかねえ?

 10時05分、三等三角点「斗内」

周りは樹木に囲まれて見通しは効かないのだが、

三角点周りは少しだけ広くなっているのがいい。

この頃になると空は鉛色の雲に包まれてしまい、

朝の暖かさも失せて風が冷たい。

復路に入るが、戻るのは本来歩こうとしたルートを行く。

「斗内」から「西稲里」までは、

Uの時を描くように西から北へと回り込む。

このルート中常にシカ道が続いていた。

笹が濃いところでは助かるのだが、

細尾根となると大変だ。

シカという生き物はどういうわけか、

我々人間が歩きたいと思う部分を忠実に歩く。

従って細尾根にフンをまき散らかされると、

それを避けるのに命懸けというところもある。

また、同じく細尾根に倒木があり、

行く手を阻まれた場合は、

ほぼ垂直に近い斜面にシカ道を作ってしまう。

そんな光景を目にすると、

さすがに感心させられてしまう。

 11時15分、再び「西稲里」。

あとは笹の濃い急斜面を下り、

少々の登り返しのあと広尾根を下って神社に至る。

この目標物のない最後の広尾根は要注意だ。

私も同じところは下りられず、

少し北側を下って神社に当てた。

 12時ちょうど、駐車地。

あとかたずけをしていると、

みぞれやヒョウが降ってきた。

今日の予報は降るって言ってない!

いつまでもダラダラと降り続くもんだ。

そしてダニの確認をすると、

期待を裏切ることなく3匹発見!

こいつには噛まれたくない。

しかしながら、今日も楽しい山行ができたことに満足して帰途に着いた。

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2020.4.9 『375m峰』(点名:大森)  小雨の中短時間で登れる山へ

 昨日は季節外れの雪模様。

モチベーションが上がらず、

午後になってようやく重い腰を上げた。

そして穂別に向かって車を走らせた。

もう時間がなくなりつつあったので、

短時間で登れる山を選定した。

穂別の温浴施設「はくあ」の近くの農道に入り、

穂別川に架かる橋を渡ったところを駐車地として、

15時ちょうど、林道「稲豊線」に入った。

すぐにエゾシカの防護柵が現れるので、

扉を開けて進んだ。

それから400mほど歩いた地点から、

進行方向右手の尾根に取りついた。

ここは伐採された跡で、

広々とした風景が楽しめる。

その中につけられた作業道を登っていく。

しかし長くは続かないので、

作業道が切れると笹漕ぎとなるが、

背丈の低い笹なのでたいして苦労はない。

その後また作業道が現れたり切れたりを繰り返す。

そして目指すピークがわずかに見えると、

針葉樹林帯となり、その中に作業道が続いていた。

これは楽だ!

ただこの辺りになると下草がなく、

どこでも楽に歩ける状態だ。

そんなに中を進むと、

突然木の間越しにピークが姿を現した。

あとは最後の登りだが、

これがなかなかきつい。

斜面は斜度がありよく滑る。

片手をつきながらよじ登り、

16時ちょうど、四等三角点「大森」

ここもまたピークらしいピークだ。

樹木が多いため見通しは効かないが、

下草がうるさくない良いピーク。

下山は登路のルートをそのまま引き返した。

16時40分、駐車地。

予定通り短時間で終えたが、

納得の行くいい山だったことに満足し、

すぐ近くで冬季休業を終えて、

営業が再開された「はくあ」で汗を流した。

「はくあ」は色々あったが、

今は12~3月が冬季休業している。

汗を流したあとは「はくあ」近くでひとり カンパイ!

 

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2020.4.8 『362m峰』(点名:北炭)  福寿草の群落に癒されて

 昨日「真谷地炭山」から下りて、

すぐ近くの山に登ることにした。

真谷地の奥から少し戻ったところに「朋心寺」という古寺がある。

今はもうだれも住んでいないと思われる。

そのすぐ近くに林道入口があり、

その入口を入ったところを駐車地として、

13時45分スタート。

荒れた林道だが、かつてはここにもたくさんの人々が暮らしていたのだろう。

今はさら地となっているが、

住居が建っていたのだろうと思われる箇所が見られる。

そして福寿草の多いこと!

雪が融けたばかりの殺伐とした風景の中に、

輝くように咲き誇る福寿草。

その数がとにかく多く、

福寿草のそのような群落をこれまでに目にしたことがない。

倒木混じりの荒れた林道は奥行きが浅く、

Co.290で地形図にない枝道が現れたので、

それを利用して高度を稼ぐ。

標高が低いこの山はカラマツ林の中に頂上部が見えている。

間もなく作業道を離れて東斜面の笹原に入った。

笹は濃い部分もあり、ちょっとしたアルバイトを強いられる。

それでも短い距離の急斜面を登り、

14時20分、四等三角点「北炭」

樹木が多いのでよく見えないが、

周囲の風景から抜け出した頂上らしい感じがいい。

と、ここで踏み跡に気付いた。


北側の細尾根に沿ってうっすらと踏み跡が見られる。

やはり三角点を有するということで、

他にも登る人がいるのだろう。

ピークには木の枝に赤い布がくくりつけられていた。

下山で踏み跡をたどってみたが、

それが消失した地点で笹薮に入り、

いくらも下らないうちに林道に下り立った。

わずかばかりの周遊で林道分岐点へ。

殺伐とした風景を眺めながら下って、

14時40分、駐車地。

短い山行ではあったが、

初登の三角点はやはり楽しい。

 

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2020.4.8 『463m峰』(点名:真谷地炭山)  Toshiの故郷の山へ  

 

 私は今日から今週いっぱい休み。

先週に続き今週も木~土曜日が休みの予定だったのだが、

新型コロナウィルスの影響で仕事が切れてしまっため、

急きょ今日から休みとなった。

観光地に出荷するものを製造している会社なので、

今回の件では影響が大きい。

今のアルバイト先に勤めて4年が過ぎたが、

毎年繁忙期の4月は土曜休みがなく、

日々早出残業を繰り返す嫌な月だった。

ところが今年は休みが多過ぎるくらいで戸惑ってしまう。

非正規労働者としては、

小遣いが多いわけではなく、

いくら下がったと言っても、

燃料を使い放題というわけにも行かない。

ほどほどでなければ困る。

山にも登りすぎてまた膝が痛み出した。

今夜も冷やそう。

 今朝ゆっくり出て夕張に向かった。

未踏の三角点ピーク狙いだ。

まずはずっと気になっていた「真谷地炭山」へ。

スタート地点は真谷地の奥の、

『754m峰』(点名:上真谷地)に向かう車道と同じゲートだ。

地形図を見るとピークまでの距離が短いので、

遠回りをして稜線を歩いてピークに立ち、

最短の尾根を下るという周遊ルートとした。

 10時55分、舗装道路の大きなゲートをスタート。

500mほどで分岐が現れるので、

林道ゲートを越えて「真谷地炭山線」に入った。

広い林道だが長くは続かず荒れ始めた。

そして地形図にはない林道に入る。

私が行きたいと思う方に伸びている林道を利用する。

そして小さな沢筋を目にして、

Co.300で急斜面に取り付いた。

滑るが笹につかまりながら登り、

標高差150mの急登を経て、

明瞭な「450mP」に上がった。

このピークから進路を西向きに変え、

稜線のアップダウンを越えて行く。

ただ笹が極端に濃い部分があるため、

快適に歩を進めるというわけには行かない。

それでも古く笹に覆われてしまってはいるが、

作業道が現れたので結構な部分でそれを利用できた。

 12時30分、三等三角点「真谷地炭山」

真谷地のボタ山が見える。

ボタ山の風景は広々として美しい。

今度はあのボタ山を歩いてみよう。

下山は南東に向かって落ち行く尾根を下り、

登路で歩いた林道に当てた。

そして林道歩きを経て、

13時10分、駐車地。

この駐車地からもピークから見たボタ山の一部が見えた。

Toshiが育ったのはすぐ近く。

いいところで育ったもんだ。

ちょっと遅い昼食を摂り、

直近の三角点に向かった。

 

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2020.4.5 『609m峰』(点名:北清水沢)  雪は融けて藪こぎだ

 土曜日の夜から日曜日の朝まで降り続くと予報された雨は、

夜半近くにちょこっと降っただけで、

朝にはもうすっかり上がっていた。

更に日曜日は雨だ雪だと言われていたのも、

全くそんな様子はなく、

日が差す時間が長かった。

降らぬなら、降ると言うなよ天気予報!

 日曜の朝Hiromiを迎えに行き、

夕張に向かって車を走らせた。

そして北清水沢の国道452号線脇に車を止めて、

「ワサビ沢」より入山した。

今回の『609m峰』は過去に二度登っている。

いずれも積雪期だったが、

三角点というものを意識していなかったので、

ただ地形図から拾って登ったものだ。

そしてその後夕張市における、

三角点を有する山に興味を抱くようになり、

改めて調べてみると点名が「北清水沢」となっていた。

地元の地名がそのまま点名になったようだ。

 もうこの辺りは雪が融けてしまっているので、

藪漕ぎを覚悟で上下雨具着用。

7時55分、国道脇の駐車地から「ワサビ沢」に入った。

ワサビ沢は水量の少ない小沢で、

渡渉してすぐ正面の小尾根に取り付いた。

積雪期に登ったルートをそのまま辿る。

小尾根を登りきると広い尾根となり、

針葉樹林帯で薄暗い。

そしてそこはエゾシカのフンだらけ!

とにかくじゅうたんを敷き詰めたような、

誠にひどい状態だ。

いったい何頭のエゾシカが撒き散らしたものか?

そんなフンを踏みたくはないが、

避けきれるはずもなく、

救いは取り付き点のワサビ沢で、

ソールの汚れを洗い流すことが可能なこと。

薄暗い樹林帯を抜けると急に視界が開ける。

そこには北海道電力の送電線が、

東から西に向かって施設され、

その下を保守管理用の刈り分け道が続く。

まるで登山道のようで頼もしい。

この送電線下の刈り分け道を利用して高度を稼ぎ、

Co.400でそれを離れて笹薮に突入した。

なるべく密度の薄いところを狙うが、

なかなか手ごわい笹薮だ。

Hiromiが先を歩いて笹と格闘をする。

黙って見ていると良い方向にルート取りをしていく。

そして地形図上の「553mP」に上がると、

笹の丈が低くなるとともに密度も薄くなった。

ここからは楽しい尾根歩きで、

木の間越しに両側の風景が眺められる。

尾根はだんだん細くなり、

最後は細尾根歩きを経て、

9時20分、四等三角点「北清水沢」

そこには積雪期だと掘り返すのが困難な標石が埋められていた。

やはり三角点というのは、この標石を確認するとホッとする。

 下山は特に笹薮が登りに比べて大変楽で、

ここでも先を歩かせたHiromiが、

ほぼ正確に下山ルートを選んで下った。

ワサビ沢に下って登山靴をジャバジャバ洗い、

10時30分、駐車地。

短い行程ではあったが、

なかなか盛りだくさんの内容が詰まった楽しい山行であった。

やはり夕張の山はいい。

 帰路でHiromiのところに寄り、

ハリアーのタイヤ交換をしてやった。

ハリアーの17インチタイヤは重くて、

交換するのが大変だ。

新車のジャッキを汚すまいと、

ジャッキ持参で出かけた。

俺ってえらいなあ!

そして締めは夕方「サイゼリヤ」!

この日ばかりはHiromiがご馳走してくれた、

「何でも好きなもの注文しな!」と言って。

でもいつもの質素なメニューしか注文できない小市民なのよねえ~

 

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2020.4.4『多聞岳』(788m)  予報がはずれてラッキーっ!!

 昨夜のうちにHiromiと芦別市に入っていた。

桂沢湖辺りで車中泊と思っていたが、

ちょうど雪融け時期でどこも足元が汚く、

なかなか良い車中泊場所が見つからない。

 今朝別の山に登ろうとしてそこに向かうと、

上部がガスに包まれて見えない。

それで変更して急きょこの山に登ることにした。

最初は南側の国道452号線脇から取り付こうとして、

現地に向かってみると林道に雪がない。

斜面も見えている範囲には積雪なしだ。

となると笹を漕ぐことになり、

衣類がひどく汚れることになる。

今は雪融け直後で笹が大変汚れている。

またまた変更で・・・

とは言っても『多聞岳』へのルートを変えることにした。

今度は北側に回り、国道452号線から道々135号線に入り、

富良野方面に向かって間もなく現れる「多聞橋」のたもとから、

「多聞沢林道」に入った。

ただ林道はまだ雪に覆われているので、

無施錠のゲートを開けて中に入ったところを駐車地とした。

ここは「多聞橋」の下を「多聞川」が流れ、

我々は「多聞沢林道」を歩いていく。

「何でも多聞地帯」だ。

この多聞沢林道はもう10年近く前になるが、

二度歩いたことがある。

いずれも『多聞岳』を目指して、

積雪期に入山したものだったが、

地形図も何も見ずただ勘で登り、

『多聞岳』の北東約1kmのところにたたずむ、

『782m峰』を『多聞岳』だと思い込んでそれに立ち下山していた。

と言うのも、『782m峰』は林道を歩き出して間もなく目に入り、

しかも鋭角でピラミダルな山容がそれを信じ込ませてしまったのだ。

その間違いに気付いてから長い年月が過ぎた。

 7時15分、林道ゲートをスタート。

雪が固く締まった林道はツボ足で十分歩けるが、

復路で雪が腐り出すことを想定してスノーシューを背負った。

そして今日もまた体重の軽いHiromiは、

先へ先へと急ぎ足で進んで行き、

私との間隔がジワジワと開いていく。

それで注意した、「ヒグマとの遭遇が想定されるので、あまり先に行くな」と。

しかし了解したのはその場だけで・・・

林道を約3.6km歩き、Co.460で多聞沢を渡って急斜面に取り付いた。

これも勘で取り付いたので、

登る途中でわかったことだが、

『多聞岳』頂上に続く尾根の一本北側だった。

腐れ雪の急斜面をよじ登り尾根に上がった。

そしてここから200mちょっとの急登だ。

私はここでスノーシューを装着。

しかしHiromiは迷った挙句ツボ足で強行。

スノーシューの装着にちょっと手こずっている間に、

Hiromiは70mも先に登っていた。

そしてそこで斜度が益々きつくなり、

「もうここでギブアップ」

冗談じゃない!

私が先に立ちスノーシューのアイゼンを効かせて登る。

斜度はきついがなんのことはない。

そしてHiromiが渋々着いてくる。

Co.710で『多聞岳』と『782m峰』の間の稜線に上がった。

天気が良くて青空が美しい。

結局この週末も素晴らしい天候に恵まれた。

広い稜線はやがて狭くなり、突然南の視界が開けた。

そこからは『芦別岳』を中心とした風景が雄大だ。

『シューパロ岳』、『中岳』、『小天狗』、『崕山』が、

折り重なるように連なっている。

またちょっと視点を変えると『中天狗』、『布部岳』。

今日の予報からしてこんな景観なぞ全く期待していなかった。

10時20分、三等三角点『多聞岳』。

いい山じゃないか!

Hiromi共々大満足。

今日は珍しく三脚を忘れて登ったので、

記念撮影もままならない。

 下山はルートを変えるつもりだったが、

Hiromiに恐怖心が残っていたので、

登路をそのまま忠実に下ることにした。

ただ、時間的に日が高くなっており、

雪が腐りだしていたのでスリップ、滑落の心配がなくなった。

腐りだした雪は林道に下り立っても同じなので、

ここでようやくHiromiもスノーシューを使用することにした。

12時40分、駐車地。

思いがけなく晴天に恵まれ、

今日も楽しかったわぁ~

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2020.4.3 春が来た!  我が家は分業

 

 今の会社でアルバイトを始めて4年が経過した。

これまでは毎年3月中旬からGWまでの間が繁忙期となり、

週に日曜日一日だけしか休めなかった。

土日で山に出かけられないというのが、

とにかく辛くて嫌な季節だつた。

ところが今年は新型コロナウィルスの影響で休みが多い。

とりわけ木~日曜の四連休(公休)というのが何度もあった。

そして今週と来週もそのパターンだ。

しかし与えられた時間を決して無駄にするわけではない。

馬追丘陵に出かけてトレーニングに励んでいる。

そんな中、昨日もみっちりトレーニングをしてきたので、

今日は庭の清掃をすることにした。

前述の通り毎年この時期は時間がないので、

外の清掃もなかなか時間が取れなかった。

それが今年はゆったりと掃除をすることができた。

我が家は女房ときっちり分業ができていて、

家の中のことは女房が、

外のこと(除雪、草とり、清掃等)は全て私がやることになっている。

雪融けの汚れを洗い流すべく、

ゴミ拾い、外壁とアスファルトの洗浄等を終えて、

「ホッ・・・」

そんな折、女房は家の中で孫の乃々の注文処理だ。

先日乃々からババに電話があった。

「ババぁ、鬼滅の刃(きめつのやいば)のキーホルダーつくってえ!」

「鬼滅の刃」という漫画が子供たちの間で流行っているらしい。

「ええーっ!?」と言って一旦は驚いて見せる女房だが、

漫画本を借りてきて革細工で作り上げる。

本当にうちの女房はえらい!

 これまで随分長い間週末の土日どちらかで、

素晴らしい晴天に恵まれてきたが、

この週末はどうにも晴れそうにない。

これから出かけるが、さてどんな週末になることか・・・

もうとっくに夏タイヤに交換済みなので、

今更雪が降ると言われても困る。

出たとこ勝負だなあ・・・

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