コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

八ヶ岳  硫黄岳 ~ 横岳縦走

2014-03-20 23:44:23 | インポート



都心でも来週には桜が開花しそうな気候になってきました。
先々週、今シーズン初めて八ヶ岳に行ってきましたが、山頂の手前で
雲が掛かってきてしまったので、アッサリと引き返してしまいました。

久しぶりに見る冬山の新鮮な景色に感動しましたが、今年の冬は
ピークをまだ一つも踏んでいませんので、今日は自分に少しくらいの天候の
悪化などで引き返したりしないようにと、しっかり
言い聞かせました。 (^^v


きっと今シーズン最後になると思うので、八ヶ岳でも屈指の展望に
恵まれた横岳を縦走することにします。

あと先々週は初めてミラーレスを持っていきましたが、写真はブレブレで
まともな写真が撮れなかったので、今回は少し反省して
時間をかけて、しっかりとシャッターを切ろうと思います。











美濃戸口には前回と同じ、6時に着きました。
登山届を入れて、6時20分出発。

林道は、チェーンスパイクかアイゼンを付けた方が良いのでは・・・
というくらい凍結していまいた。
美濃戸から北沢に向いますが、この道も人が踏み固めていますので
朝は締まっています。

豪雪地のような風景を見ながら、赤岳鉱泉に向かいます。










Photo








Photo_2







赤岳鉱泉に着きました。

南沢に比べて、歩きやすいのでノンビリ歩いてこられました。
美濃戸で2台の車が登ってきましたが、皆さん南沢に行かれた
ようでね、だれも人がいない静まり帰った鉱泉の休憩所で
朝とも昼ともいえない食事をいただきます。

今日は助六がなかったので、お稲荷さんに・・・・

寒くないので素手でも食べられますよ・・・










Photo_3










アイスキャンディも立派に育ちました。













Photo_4








お腹を満たして出発。

今回は、ここからアイゼンを装着しました。
稜線手前でつけることもありますが、今年は積雪も多く残り
踏み固められて滑りそうな感じがしましたので・・・正解でした。

しばらくは樹林帯の道を登っていきますが、これが意外にキツイです。

二時間かけて、ようやく稜線が見えてきました。









Photo_2










Photo_3











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ふり返ると素晴らしい景色。

風も弱そうです。

傾斜が急なのに加えて、モナカ雪なので稜線に出るのに大汗。
ようやく稜線との境目に着きました。
雪庇はありませんが、境目を乗り越えて到着です。








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硫黄岳から下りてきた2人の青年を見送り、硫黄岳に向かう。







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上空の高層雲は、これから徐々に天気が崩れてくる証拠です。

それでもまだ、乗鞍、御嶽から中央アルプスまではっきりと見えますね。
今のところ風は強くないのが幸いです。









Photo_10











硫黄岳に到着。

地平線に北アルプスの山々が白波のように・・・・
遠く妙高、奥志賀の山々も見えます。








Photo_11










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これから行く縦走路。

台座ノ頭~横岳、このあたりは風の通り道で、さすがに風が強い。
見たところ誰も歩いていなさそうな感じ・・・









Photo_13









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ちょっと疲れたので、オレオ休憩~

風さえ避ければ、今日は寒くないので岩陰でボリボリと・・・
マットを敷いて地平線の空を見ながらボーッとしていると
ようやく、来たんだな~という充実感。

しかし、これから先、緊張して行かなければならない所が
多いので気を引き締めるように、また自分に言い聞かせます。










Photo_15







台座の頭までは、こんな感じのだだっ広い斜面を登ります。
雪は良く締まっているので、富士山を登っているような感じかな・・・








Photo_16










上に着くと、反対の東側が開けます。

富士山は、ぼんやり霞んでいて残念。








Photo_17









横岳の岩場に差し掛かる。






Photo_19










最初に通る痩せた岩場、ここのコースで一番緊張する所です。
今回は風が少しあるので上を通るか、佐久側をトラバースするか
手前で少し迷いました。
トレースは上を通っていますので、私も慎重に上を通りましたが
雪の付き方が違うのか、いつもより緊張しました。
風があるのも一因かもしれません。

ふり返って見ると、佐久側の方はトレースがないけれど
安全な感じに見えます、しかし通ってきた向う側から見た感じは
とてもリスクがあるように見えました。










Photo_20











クサリを頼りに山頂に向かう。









Photo_21










横岳に着きました。

スッキリした快晴ではありませんが、展望は、やはり素晴らしいです。









Photo_22











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こらから歩く縦走路が見えます。

湧き上がるガスや雲が、いいアクセントになって山々に
変化があり縦走が楽しみです。

天気も何とか大丈夫でしょうか・・・・





Photo_26












ピークを越えるところもありますが、佐久側を巻いていく所が多い。








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このあたりは風もないので、ゆっくり写真を撮りながらの稜線歩き。





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タイマーを使って。








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モノクロで・・・











Photo_33










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鉾岳のトラバースが見えてきた。










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ここからトラバース地点に下ります。

積雪が多いので慎重に通過しました。










Photo_34









トラバースの後、再び稜線へと岩場を登る。
このあたりは厳冬期の雰囲気です。










Photo_37












Photo_38













Photo_39








日ノ岳に着きました。

ここからルンゼ状の雪壁を下降しますが、途中からとても前を向いて下りるのは
危険だと判断し、後向きにタガーポジションでアイゼンの前爪を
使い下降しました。
昨年も同じ時期に下りましたが、今年は積雪が多いので、より慎重
な判断が必要です。









Photo_40











だいぶ下りてきました。

日ノ岳を振り返って見る。











Photo_41












まだまだ気を緩めないように・・・・

下に見える二十三夜峰を巻いていく所までは集中して行きます。










Photo_42










Photo_43










雪山の景色、モノクロの方が良い感じ・・・

今はパソコンやカメラで簡単に変えることができますが
アナログの時代は厳しい条件でフィルム交換も大変
だったでしょうね。










Photo_44









ガスの切れ間に地蔵ノ頭の分岐が見えてきました。

風も出てきて天候は下り坂ですが、後は気をつけて地蔵尾根を
下りるだけです。

今日は風もなく、少し緊張もしましたが写真を撮りながらの楽しい
縦走でした。









Photo_46












Photo_45










地蔵ノ頭に着いた時はもう3時半になっていました。
赤岳は、すっかりガスで隠れてしまい、地蔵尾根を下りている時
ガスの合間に日ノ岳が一寸だけ見えました。

美濃戸口に帰って来た時は、すでに日が落ちて暗くなってしまいましたが
今日稜線で見た景色は、とても印象深い思い出に残る風景でした。














3月19日









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4 コメント

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いや~どの写真も厳しい八ヶ岳が映し出されていますね (もぐたん)
2014-03-24 19:39:42
いや~どの写真も厳しい八ヶ岳が映し出されていますね
硫黄岳から横岳へのルート、夏でも危険か箇所があるルートを
この時期に慣れているとは言え、凄いなぁ~と感心して見させてもらいました

厳寒の山模様、そして雲が掛かる山景色、青空の景色と
満足の1日でしたね、筋肉痛は無かったでしょうか?

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もぐたんさん、こんばんは。 (サクラスミレ)
2014-03-24 21:10:44
もぐたんさん、こんばんは。

快晴の青空より、雲が掛かりはじめ、ガスが湧いてくる景色が
冬山の厳しい雰囲気を演出してくれました。


今年は雪が多いので安心して行ける場所もあれば、いつもより緊張する場所も
ありました。

年齢のせいか筋肉痛はありませんでしたが。
夜中に起きて一日歩き周り、またその日の深夜帰宅は、次の日の仕事が辛いです。(--;





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 こんばんは! (キレンゲショウマ)
2014-03-25 01:06:05
 こんばんは!
やはり今年も心おきなく縦走を果たされたのですね。
どの写真も迫力があり、雪山の厳しさと荘厳さが伝わって来ました。
モノクロ写真は何だかホッとし、凛としていますね。
いつもながらチャンスをしっかりとものにされているのには脱帽です!
お疲れさまでした。
返信する
キレンゲショウマさん、こんにちわ。 (サクラスミレ)
2014-03-25 09:01:57
キレンゲショウマさん、こんにちわ。

写真を撮りながらの縦走でしたので、時間をかけて歩いた分
刻々と変わる風景を堪能できました。
硫黄岳を最後に人に会うこともなく静寂な雰囲気もよかったです。
今年はバリエーションルートも考えましたが、単独で自分の体力を考えると
やはり躊躇してしまいました。
冬山の景色を見たい!という思いで行きはじめて4年目、やっと目的が
かなってきたかな~という感じです。

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