気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

四国旅行Ⅱ 金毘羅さんと金毘羅歌舞伎

2014-04-26 23:54:55 | 旅行

  ずいぶん時間がたってしまいましたが四国旅行の続きです。

 

 12日朝7時半、高松駅到着。

サンライズ高松で東京から9時間半、遠い所に来た~~と実感

新幹線では味わえない長旅もいいですね

夜出発で朝到着なので1日目いっぱい遊べます

 

一度も行ってない所に泊まろうと、今回は小豆島へ

高松港から船の旅です。 

 あいにくの雨模様で視界がぼやけてますが、赤い灯台はクッキリ。

天気がよければ良い景色でしょうね。

9時半に小豆島到着。

 

 わが家の旅行は 細かい所を決めず、いつも行き当たりばったりなので、船の中で貰った地図で行き先を相談。

レンタカーでまわる事にしました。

でもレンタカーはどこも予約済みで見つからない・・・・土曜日はダメです

仕方ないので小豆島池田港からタクシー代が1500円もかかる場所にあるところでレンタカーを調達。

皆さん、小豆島出レンタカーを借りる時は是非事前に予約しておいてね。

早速山道を走ります。 

わが家の近所ではとっくに散っている桜が、小豆島ではまだ咲いてました。

 

  銚子渓で、記念写真。

更に走ると、日本3大渓谷美の一つの寒霞渓(かんかけい)に。

ここは瀬戸内海国立公園を代表する名勝地で、200万年前からの火山活動で出来た奇岩岩壁の渓谷です。

知らなかった~。 小豆島にこんな所があるなんて!!

というより、島にこんな高い山があるなんて 来てみるまでは知らなかった 

知らない事を知るのは旅行の醍醐味です。

http://www.kankakei.co.jp/introduction.html

3大渓谷でロープウェイがあるのはここだけだそうです。

車で頂上に来てしまったので、ロープウェイで下まで行き、また頂上に戻ってきました。

                

 猿が、たくさん  集団で岩山をかけ登って行きます。

 

 

 

 お昼はタクシーの運転手に聞いた海岸沿いの店に。

無茶苦茶メニューが多い店です。 

小豆島のおでんは真っ黒と本に書いてありましたが、これが噂の真っ黒おでん

味が染みていて美味しかったわ。

私が食べたカキフライは、ビックリするほど大きくて、ジューシー。今まで食べた中で一番おいしいカキフライでした

 

二十四の瞳映画村は入り口だけ見てパス。 (小説は読んでいるけど、映画は見ていないので)

マルキン醤油記念館へ。

島の東南部の海岸一体は、ひしおの里と言われ、大小沢山の醤油メーカーと佃煮屋があります。

車を降りると、醤油のいい香りが漂ってきます。

マルキン醤油は、明治40年創業。

当時の建物が残り、国の登録有形文化財となっています。

   

一番大きい醤油蔵。ここで、醤油を熟成、発酵させます。木桶がここだけで153個も

 

 蔵にあると小さく見えるけど、実物はこんな大きさよ。

蔵には、蔵独自の酵母菌が住みついていて、醤油の発行を促すそうです。

酵母菌が消滅してしまうので、建物が古くなっっても、すぐに建て替えるわけにはいかないのです。

この蔵で作った、一年に一回しか取れない醤油を買ってきました。

確かにうまみと香りが全然違う~~

エンジェルロード。 引き潮の時だけ、島へ続く道ができます。

 

宿泊は海に突き出た丘の上にある国民宿舎。 

海に沈む夕日が絶景と聞いていたけど、小雨で見えず残念

食事は普通の旅館以上にバラエティーに富んでいてよかったです。

 

13日 朝から雨

部屋の窓からの景色もどんより 

 

宿舎の前にあった魚霊供養塔。 

魚にも魂があると考えるなんて、日本人らしい発想です。 やさしいなぁ~

 

さていよいよい金刀比羅さんです。 高松に戻り、琴電で琴平駅へ。

 ここの金毘羅宮は、海上交通の神様として知られ、全国の金毘羅神社の総本山です。

ザーザー降りの雨の中で混雑した階段を登るのはきつかった~

お昼は、金毘羅さんの階段を500段上がった所にある、「神椿」へ。

ここは資生堂パーラーの経営です。お洒落でとても美味しい。

十数人の中年男女の集団がいて、なんだか賑やか。

よく見るとテレビでよく見る評論家達が数人いた・・・・・・らしい。 夫の話です。

彼らが去った後、支配人らしき人が来て、「お騒がせして失礼しました」 と丁寧な挨拶をしてくれました。

接客がスマートで、感じがよい店です。

 

 

いよいよ今回の旅の目的、金毘羅歌舞伎です。

街には幟と、ポスターが。

            

夜の部、染五郎の「女殺し油の地獄」です。

雨はいよいよ強くなり・・・・・・でも期待でワクワクドキドキ!!

何年も見たいと思ってました。

昔の芝居小屋なので、座って見ます。 舞台が近いわ。

寒くて、席で毛布が配られました。

 東京で見る舞台と違って、役者が近く感じられ、臨場感が全く違う。

 

あらすじは

放蕩息子の河内屋与兵衛が、家を勘当され、困り果てた末に同業で顔見知りの

油屋豊嶋屋の若女将(壱太郎)に金を無心に行く。

若女将が自分に気があると思っていた与兵衛は、邪険に断られ、殺して金を奪おうと油壺を倒しながらも若女将を追いかけ回す。

 

この油にまみれながらも逃げ回る、殺人の場面が有名。

四国まで来て暗い話?と思ったけれど、染五郎の与兵衛が見たかった。

ちゃらちゃらした放蕩息子はよく似合っており、殺そうと決めた時の一瞬の変貌、狂気も良く出ていた。

欲を言えば、もっと悪の凄みが出るといいけど、そこまでの味を出すにはあと数年かかるかな。

この芝居、小さな小屋で見られてよかった 入り込みました

 

エッと思ったのは、隣のブースの中高年のおば様たちが、油で滑ってステンステン転ぶ様を見てずっと笑っていた事

ここって笑う場面かなと思ったけど、なるほど、そういう楽しみ方もあるのですね。

大衆的な芝居小屋らしくてこれも良しです。

 

14日 晴天

朝7時半。

昨日雨の中、上り下りする人でごった返した金毘羅さんの階段も、嘘のように静か。

785段の階段を登って 本殿へ。

ほとんど人がいないため、厳かな気が漂います。

 

その後電車で20分の丸亀へ。 

 昔丸亀は、金毘羅宮への起点でした。

参拝者が船で来て、丸亀から参道を歩き、金毘羅さんにお参りしたという、由緒ある街です。

         

駅を降りてビックリ

丸亀城なんて全く知らなかったのですが、何という立派さ

石垣のはるか上に天守閣がみえます。

城門入り口の梁の豪快な事

                 

ここは石垣の城として、有名だそうです。圧倒されます

観光案内所で、石垣を巡る道を勧められ、歩いてみました。

ほとんど人がいません。 この道を示す矢印も標識もないのです。

地方から来た観光客には全く分からない道です。

この石垣の下を歩かないなんてもったいない! ちゃんと標識作ってね。

天守閣

 

この後、丸亀のいにしえの港を見て、ご当地グルメ骨付き鳥を食べて、新幹線で帰京。

行きは9時間半、帰りは4時間半でした。

 

この日歩いたのは2万歩を軽く超え、夫のスマホアプリによると、上下運動は75階分だったそう。

さすがに数日ふくらはぎが痛かったです。

 

久々の夫との旅行、気持ちがスッキリしました。

 

長い旅報告、読んでくださって有難うございます。

 

 

コメント (10)
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