常熟市は行政区分では蘇州市に属しています。
蘇州市で買える、蘇州と蘇州近郊の観光地の年パス、休閑カードにも常熟の施設が少し含まれています。
常熟市郊外にある古里紅豆山庄、名前に惹かれて行ってみることに。
蘇州市内から車で1時間ほどの場所です。
紅豆山荘は宋代に建てられたとされ、古い歴史のある場所です。
今はもう何も残っておらず、子供向け遊園施設のあるテーマパークになっています。
園内には宿泊施設もあるようです。
水辺にコテージが並んでいます。でもここに宿泊する人ってそんなにいない気がします。
外からでもよく見えるスライダーのよう巨大な構造物が中央にあります。
古里紅豆山庄のシンボルになっているようです。
有料の公園なので清掃も行き届いていて奇麗です。
飲み物やお菓子、軽食なども扱っている売店もちゃんと営業しています。
蘇州市内からでは車がないと行きづらい場所ですが、今は地下鉄11号線があるので、
昆山まで地下鉄で行って後は公共バスを乗り継ぐという方法で行けなくもありません。
(冒険好きな方以外にはお勧めしませんが。。)
明代の著名な文学者であった銭謙益と、柳如是が暮らした紅豆山荘の跡は、銭柳館(銭柳記念館)になっています。
建物の中には紅豆山荘の歴史や関わる人物の紹介、詩などが展示されています。
現在も残っているのは紅豆の木だけです。
この木は明代に植えられ、樹齢は500年ほどだそうですが、状態はかなり厳しそうです。
中国語の紅豆を日本語に翻訳すると小豆(あずき)と出てきますが、
ここにある紅豆は木になるものなので、食べる小豆とは違うようです。
昔は恋人同士が愛の証として贈り合うものとして使われました。
公園の奥側、銭柳館のある通りには食堂や喫茶店、土産物屋などが並んでいるのですが、
こちらは、ほとんどの店が営業していません。
食べ物屋さんで営業していたのはワンタンの店だけ。
ワンタンが15元、麺が20元~25元ぐらいで観光地としては高くないのですが、味も値段相応です。
園内にあるもうひとつの文化施設が白茆山歌館です。
白茆山歌は常熟市白茆鎮で古くから歌われていた民謡で、歌い方にも様々なバリエーションがあるそうです。
古里紅豆山庄は子供を連れて遊びに来るような所のようなので、
銭柳館や白茆山歌館はそんなに人気のある施設ではありません。
白茆山歌館には中国茶が飲める喫茶店もあるのですが、店員もお客さんもいませんでした。
代わりに、奥にある大きな部屋の中は、近所のお年寄りたちの賭博場になっていました。
喫茶店のお茶を飲んでいる人は誰もいません。
掃除も行き届いて整った公園。。なのですが、特にこれといって何かあるわけでもなく。
でも団体旅行バスが来ていました。
ガイドにどうしてこんな何もない場所に連れてくるんだと文句を言っている声も聞こえてきました。
無錫ナンバーのバスだったので蘇州から来ている訳ではないようです。
園内の施設は、バーベキュー、芝生の広場、子供用の遊園地、アスレチック、花畑、池、
ついでに造ったような文化系施設とお寺。
混んでいるわけでもなく、誰もいないというわけでもなく、いい感じにのんびり過ごせます。
今使っている中国のETCカードは中国銀行で取り扱っていたカードなのですが、
1年に5回使わないと年会費として100元徴収されてしまうので、
高速道路を少しだけ使って行くような場所を探して出かけてみたりしています。