芸圃は世界遺産の蘇州古典園林の中では訪れる人が少なく、
秋から冬は紅葉の名所というわけでもないので、混雑することはありません。
理由の一つが路地の中のちょっと分かりにくい場所にあること。
でも、このおかげで団体旅行客がバスで乗り付けることもありません。
もちろん、タクシーも入ってこられません。
それでも最近は、以前と違って個人旅行で来る人が増えました。
延光閣にある茶店も池側の席はすべて埋まっていました。
芸圃は延光閣でお茶を飲みながらのんびり庭園を眺めるのがお勧めです。
庭園には小さな銀杏の木があります。
12月半ばを過ぎてもまだ黄色の葉が残っていました。
築山にある朝爽亭の近くには紅葉の木があります。
書斎がある南斎の前には、塀と建物に囲まれた小さな中庭があります。
この小さな庭の中にも池、石、木、築山がすべて揃っています。
芸圃で最も人気のある撮影スポットです。
他の古典園林では見られないのが、
入り口から中に入って行くところが、高い壁の路地のようになっていること。
これから真冬になると芸圃の庭園はちょと寂しい感じになります。
でも、滅多に見られない雪景色は奇麗です。
過去記事
芸圃の創建は明代の1541年で、酔穎堂と名付けられました。
その後、持ち主と名前は度々変わり、芸圃と呼ばれるようになったのは100年以上過ぎた清代です。
昔は今よりも広かったのでしょう。
1950年代には工場の倉庫や民家として使われていたようです。
現在のように修復されたのは1980年代に入ってから、世界遺産に登録されたのは2006年です。
この辺りの古い住宅地も最近は部分的に取り壊されたり立て直しがあったりしています。
ずっとこの先も路地の中にある小さな世界遺産であり続けることはないのでしょうが、
できる限りこの雰囲気が長く続いてほしいと願ってます。
今年の中国の年末年始は1月1日だけ休み、今日からもう通常営業です。。
大晦日の夜はあちこちで花火が上がって賑やかでした。