早いもので、中国で仕事を始めてもう10年になろうとしています。
でも恥ずかしいことに未だ満足に中国語で会話ができません。。
日常生活では、知っている単語を並べて何とか意思疎通はできるのですが、
中国語での会議となるともう。。お手上げ状態です。
自分の能力を冷静に判断して、今更、中国語ペラペラになれるとは思いませんが、
現在の実力はどの程度なのかを知り、もう少しだけでも能力を向上させるきっかけになればと、
中国語検定のHSK4級を受けてみることに。
受験してみようと思い立ったのが前回の日本一時国の時。
受験には費用もかかりますし、せっかくなら合格したいので、
中国入国後隔離期間の1ヶ月間を勉強時間に当てようと目論みました。
とにかく語彙を増やさないとどうにもならないし、
模擬試験を何回も受けて試験慣れしようと日本で買ってきたのがこの2冊。
ちなみにHSKは初級の1級から最上級の6級(日本と級の考え方が逆です)まであります。
4級は、”中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と、
比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。”のだそうです。
中国国内でHSKを受験する場合、漢語考試服務網(www.chinesetest.cn)から申し込みできます。
申し込みにはユーザー登録が必要で、登録したメールアドレスに受験票などの情報が届きます。
また試験結果はWebでも確認できますが、紙は郵送されてくるので住所などの連絡先も登録します。
受験料はWechatで支払い可能です。
HSKの受験方法は2つあります。
1つ目は手書きのマークシートと筆記試験、2つ目は網考と呼ばれるPCを使ったネット試験で、
どちらか好きな方法を選べます。
メリット、デメリットも人それぞれだと思いますが、
最も大きな違いは作文問題のパートで文字を手書きするかPCでピンイン入力するかです。
PCやスマホでピンイン入力に慣れている方なら、網考がかなり有利かもしれません。
私の場合、最近は日本語の漢字ですら手書きで書こうとすると悩むことがあるので網考を選択しました。
試験の1週間ほど前に受験案内メールが届きます。
案内に従って受験票をダウンロード、印刷して受験会場へ持参します。
申し込みに使ったパスポートもお忘れなく。
蘇州の受験会場は園区に2カ所あるようです。
私の選んだ試験会場は鳳凰国際大厦の13階にある洪恩教育培訓中心。
地下鉄1号線の星海広場駅から徒歩5分ぐらいの場所です。
隔離期間中は有り余るほどの時間があったにも関わらず勉強は遅々として進まず、
本気で(焦って)取り組みだしたのは試験の1ヶ月ほど前。。
最後は”己の実力を知る”という当初の目的も忘れ、
高いお金を払って受験するのだから、手段は選ばすとにかく合格するぞという方向へ。
HSK4級試験は、リスニング、リーディング、作文の3つのパートに分かれていて、
それぞれのパートで各100点、合計300点満点の正解率60%、180点で合格です。
リスニングは、TOEICのようなひっかけ、意地悪問題はほとんどありません。
もし、よく聞き取れなくても会話の中に含まれている単語が正解というのもたくさんあります。
リーディングの中の文章並び替えは、接続詞と呼応表現だけ頭に叩き込んでおけば、
正解率はかなり上がると思います。
作文は、減点方式(ドラゴン桜に出てきた東大受験の英作文と同じ)ようなので、
例えば公共バスの写真が出たら、難しい文を作らずに、
我坐公共汽车去学校(私はバスに乗って学校へ行く)でもう十分なハズです。
で、試験結果は。。これまたお恥ずかしい点数ですが何とかギリギリ合格。
リスニングは練習問題の内容とさほど変わらないような感じだったのですが、
模擬試験の時よりもずいぶん点数が下がりました。
リーディングと作文の点数は模擬試験とほぼ同じ感じで、文法が根本的に理解できていません。
おそらく網考で受験しなかったら合格していない可能性大でした。
Web上で他の受験者との比較なども見られるようになっています。
蘇州で試験を受けていたのは若い方が多く、英語圏の方々も結構おられました。
明らかに母国語が中国語の中国人(おそらく外国籍の中国人)の姿も。
日本人の受験者も私と違って皆さん中国語が堪能な感じでした。
やっつけ勉強でしたが、接続詞と呼応表現を覚えたことで、
単語だけ聞き取れても結論が理解できなかった会議内容が少し分かるようになりました。
努力の結果が出たのですね
ガイドさん・要人の通訳
おめでとうございます(^^♪
日本にいる時は、時々英語の試験をいやいや受けていたのですが、
中国に来てからこういう勉強はほとんどしていませんでしたので、
いい刺激と久々の緊張感も味わいました。
確かに勉強の成果は日常にも出ました。
ほんの少しですが聞き取れる会話も増えました。
でも。。通訳とかガイドとかはまだまだです(笑)